今回は当法人のお知らせについてです。
私たちはバリアフリーメディアを運営しながら、店舗の物理的バリアフリーや心のバリアフリーの調査や認証を行うサービスも展開しています。
そのサービス提供に不可欠なバリアフリー認証・調査チェックシートが9月末で3回目のアップデートが完了しています。
具体的にどのような部分がアップデートされたのか。
今回はそれを話していこうと思います。
目次
1.1回目・2回目のアップデートはどういった内容を修正したのか。
1-1.心のバリアフリーに重点を置いた修正点数を設けました
元々、バリアフリー認証・調査チェックシートは大枠の6項目で構成されていました。
その6項目というのが下記の通りです。
・店舗内環境
・店舗外環境
・店舗内駐車場
・店舗外駐車場
・店舗外トイレ
・店舗内トイレ
それぞれの小項目を合わせると初期段階では48項目でした。
ここの項目には「心のバリアフリー」の内容が入っていませんでした。
そのため、万が一バリアフリーであってもスタッフの配慮や対応でバリアがなくなった時に、修正点数を設ける形で対応をしました。
そうすることよって小項目の点数が0としてカウントされなくてすみます。こうすることでより公平な店舗への評価が可能になります。
そして記事を見てくださった方々にとっては、スタッフの配慮でどういったバリアがなくなるのかも明確にわかるのでwin-winでしたね。
1-2.バリアフリーチェック項目を48項目から52項目に増やす
4項目を1回目・2回目のアップデートでは増やしました。
具体的な項目としては下記の通りです。
- 荷物置きや荷物掛けは車いすに乗る人が届きやすい位置にあるか?
- 外国語メニューはあるか?(車椅子に乗っている外国人のため)
- 今までの中で1日の車椅子のトータル受け入れ最大人数のチェック
- 車椅子の充電は可能か?
この4つの項目は「手のかゆいところまで届く情報」とバリアフリー認証者からアドバイスをもらい、追加しました。
Ayumiでは、定期的にこのようにバリアフリー認証者との意見交換を行なっており、よりリアルで実践的な情報提供を心がけています。
1-3.バリアフリー認証マニュアルを2つ作成
バリアフリー認証・調査のチェックシートの使い方を事前にズームを使って説明していました。
2回目のアップデートでは、zoomの説明に加えてチェックシートの使い方の資料と動画を作成し、バリアフリー認証者に提供するようにしました。
このアップデートにより、調査当日に「これがわからない」「この項目の調査ってどうやるの?」「なんでこの調査が必要なのか?」の不明点が解消されました。
このマニュアル作成に伴い、58項目まで増やしました。
そして現在進めているアップデートでは62項目以上は確定しています。
2.アップデートの際にAyumiが常に気をつけていること
2-1.ひたすら当事者と現場の意見に耳を傾ける
当事者の方々へ「●●という項目を増やそうと思っていますがいかがでしょうか」というような内容のヒアリングを行い、何故必要なのか?何故不要なのか?等を会議ですり合わせを行います。
そしてこの項目が本当に必須かどうかを独自のコミュニティの20名以上(それぞれ症状や乗っている車椅子が違うため)にレビューを実施しています。
レビューをまとめて本当に必要かどうかをAyumiが判断し追加しています。
このように当事者・家族・医療従事者達との意見交を繰り返しながら、60項目以上に及ぶチェックシートが出来上がっています。
2-2.バリアフリー認証者が手間なく手軽に調べることができるように
「誰でも簡単にできるように、理解できるように」を目指して作成をしていますが、言うは易く行うは難しですね。
実施に出来上がった内容でバリアフリー認証を練習でしていただきましたが課題点が10個ほど出てきました。この課題点に関しては2回目・3回目のアップデートで修正済みですのでご安心ください。
このようにシートを完成させては実践して、修正する。このサイクルをひたすら早く繰り返して行っています。
8月の2回目のアップデートから「わかりやすい」「どのように調査をすれば良いかわかる」「具体的にイメージができて助かる」といった当事者からの意見をいただくことができています。
今後もより「手間なく」「気軽に」「簡単に」使えるシートやマニュアル作成をしていけるようにしていきます。
3.最後に
現在、調査・認証を終えて記事にした店舗は千葉駅にある「をざわ」というお店です。
記事はこちらです。
こちらの記事をご覧いただき、もっとこういった項目があると良いのではないか。などのご意見をいただけると嬉しい限りです。
また、バリアフリー認証者を随時募集中です。バリアフリー認証に関して気になる方がいらっしゃれば是非ともお声がけください。
Ayumiと一緒にバリアフリー認証という概念や考え方を広げていけたらと思います。
1人でも多くの方の協力が必要です。今後もAyumiをよろしくお願いします。
最後にもしよろしければAyumiの創業の奇跡をご覧ください。