車椅子旅行者のための究極旅行ガイド、旅行サポート会社と役立つサイト8選!

旅館の服を着て旅行を楽しむ車椅子利用者と家族

旅行に行きたくても、障害や病気で行くことが難しい方もいるのではないでしょうか?

今回は、そんな困りごとをサポートしてくれる企業・団体を紹介します。

バリアフリー旅行を通して、家族や友人と快適で楽しい思い出を作れるでしょう。旅行を検討している方の参考になれば幸いです。

1.バリアフリーな旅行にする上での問題点とは?

車椅子ユーザーが旅行をする上で、ハード面のバリアが大きな弊害となり得ます。

筆者も旅行に行く際は、公共交通機関や観光地、宿泊施設のバリアフリー情報を調べ、念密な計画を立てた上で出発します。宿泊施設はバリアフリーであっても、入浴できないことが少なくありません。

また、情報が少ないといったソフト面の課題もあります。

知らない場所、初めてのコミュニティの中で、頼れるのはインターネット上の情報ではないでしょうか。しかしながら、旅行に関するバリアフリー情報は、まだまだ少ないのが現状です。

バリアフリーな旅行にする上での問題点として、具体的に以下3つが挙げられます。

1-1.アクセス状況の把握

旅行に出かける際には、どのような移動手段を利用してアクセスできるかが重要です。

車で移動できるロケーションにあれば良いものの、中にはフェリーや飛行機でなければ移動できない離島などもあります。

そこで、アクセス状況の把握はとても重要であり、公共交通機関を使用する場合は乗車するまでのバリアフリーの状況や車内の施設の充実度をしっかりと把握してください。

車椅子で新幹線に乗る際のポイントはこちら、飛行機に乗る際にはこちらの記事を参考にしてください。

参照:【初心者向け】新幹線に乗って車椅子で旅行を快適に楽しむためのポイントをまとめました!
参照:車椅子での飛行機の搭乗手続きや航空券の予約方法を解説!受けられるサポートもご紹介


1-2.旅行先の多目的トイレの確認

旅行先でトイレを利用したい場合、観光地や主要な駅などであれば多目的トイレがある場合が多いので安心です。

一方で、規模の小さな観光地などでは多目的トイレがない場合も考えられます。

事前に多目的トイレの有無を確認しておくと、事前に用を足しておくなどの対応を図れます。

多目的トイレを探す方法として、スマホアプリ・多目的トイレマップを利用する、マップアプリを使用するなどの方法がおすすめです。

1-3.バリアフリーなホテルを予約

車椅子で旅行に出かける際には、車椅子が利用可能なホテルをを選んでください。

館内のエントランスにスリープがあり移動しやすく、エレベーターが障害者でも利用しやすく工夫されているかも重要です。

客室内も、浴室の段差が少なく手すりがあるかなども重要となり、障害者でも使用しやすく快適な空間となっているかを重視してください。

バリアフリーが充実しているホテルとして、東横INNのハートフルルーム®の例をこちらで紹介しています。

また、Ayumiがおすすめするバリアフリーホテルはこちらの記事で紹介しています。

参照:東横INNのハートフルルーム®とは?バリアフリー対応が充実した内容を徹底解説!
参照:Ayumiがおすすめするバリアフリーホテル3選!〜旅行を思いっきり楽しもう〜


2.車椅子旅行者におすすめの旅行サポート会社5選

2-1.TRAVEL DOCTOR

患者と話す医者

患者と話す医者「TRAVEL DOCTOR」は、病気で諦めていた願いを叶える、医師のつくる旅行会社です。

病気を抱えながらでも安心して楽しめるよう、医療スタッフがあなたの旅行をサポートしてくれます。

トラベルドクターの伊藤玲哉さんは、医療現場で人生最後の旅行を望まれる患者さんが多くいることを感じていました。

そこで、医療と旅行の知識を持った医師がサポートすれば、それが実現できると思い、「人生最後の旅行を叶える医師」を目指されたそうです。

そのため「できる旅行」ではなく、ご本人が「希望する旅行」を大切にしておられます。全国の医療機関と連携を図り、緊急時の対応を計画していることも特徴です。

参照:「TRAVEL DOCTOR」


2-2.株式会社Grit

「株式会社Grit」は、高度救命救急センターで経験を積んだ2人の看護師が立ち上げた、医療特化型の旅行支援サービスです。

ロゴは窓をイメージしており、障害や病気によって外出を諦めている人でも、外の世界と触れるサービスを提供したいという創業の想いが込められています。

通常の旅行支援とは異なり、看護師が付き添うことで、人工呼吸器や酸素流入機といった医療的依存度が高い方でも安心して、旅行を楽しむことができます。

また救急車を保有しているため、ストレッチャーで寝たままでも好きな場所へ安全に行くことが可能です。

「最後に〇〇したかった」

患者さんや家族が人生の最期で後悔の声をたくさん聞いてきたそうです。

そんな2人だからこそ、人生の最期に叶えたい願いをサポートする。それが株式会社Gritの旅行支援サービスなのです。

参照:「株式会社Grit」


株式会社Gritについては、下記記事でも紹介しています。 

参照:医療特化型の外出・旅行支援サービスで”行けない”を”行ける”に – 株式会社Grit


2-3.夢ツーリストきたみ

京都府にある「夢ツーリストきたみ」は、ユニバーサルデザインの考えに基づき、旅行者それぞれの不安に配慮して旅行をサポートしてくれるのが特徴です。

打ち合わせの際には「入浴に介助が必要」「食べられない食材がある」など、配慮が必要な点をしっかり伝えておきましょう。

夢ツーリストきたみのばりふりオーダーツアーは、自由に計画できる依頼型のツアーで、家族や同僚などあなたが一緒に行きたい人たちと貸切で旅行できます。様々なオプションが用意されていて、理想の旅行プランを立てられるでしょう。

介護資格者(京都トラベルサポーター)と介助資格添乗員が同行してくれるので、安心して旅行することが可能です。

京都への旅行や京都からの旅行にかかわらず、京都市策定の新しい京都市観光の姿である「京都観光行動基準」を実践しています。

参照:「夢ツーリストきたみ」


2-4.H.I.S.ユニバーサルツーリズムデスク

株式会社エイチ・アイ・エスの「H.I.S.ユニバーサルツーリズムデスク」は、介護や福祉、手話の知識を持つスタッフが旅行をサポートしてくれます。

車椅子の方は「バリアフリーたびのわ」がおすすめです。専任添乗員が車両の乗り降りや坂道での車椅子の補助をしてくれます。

旅行介助ボランティア制度を利用すれば、1人でもボランティアスタッフのサポートを受けながら旅行を楽しむことも可能です。

また「しゅわ旅なかま」では、手話ができるスタッフが同行し、聴覚障害のある方でも不安なく観光案内を受けることができます。他にもオーダーメイドのバリアフリー旅行を提供しているのも特徴です。

参照:「H.I.S.ユニバーサルツーリズムデスク」


2-5.一般社団法人日本介護旅行サポーターズ協会 

車椅子利用者に話しかける介護士「一般社団法人日本介護旅行サポーターズ協会」は、旅行をサポートする介護士の養成や旅行者とのマッチングを行なっています。

同社が運営する「旅行介助士TMの資格を取得すると、パッケージツアーなどで添乗員として同行でき、旅行の企画から食事や入浴など幅広いサポートが可能になります。

資格を持つプロだからこそ、安心して任せられ、楽しい思い出を作ることができるでしょう。

参照:「一般社団法人日本介護旅行サポーターズ協会」


3.バリアフリー旅行を楽しむために便利なサイト4選

3-1.多数の宿を紹介「ゆこゆこネット」

ゆこゆこネット

​​​「ゆこゆこネット」は、館内にエレベーターがあり、お風呂には手すりがついている、車いすの方や身体障害者の方でも安心して泊まれる宿をピックアップしています。

さらに宿やその周辺地域の特徴など、ここでしか載っていない情報が満載です。

初めて行く場所なのでどんなところかわからず不安という人も安心して旅行も楽しめます。

全国各地の宿を紹介しており、バリアフリー対応の宿だけでも約2,000件あります。あなたの行きたい場所にあった宿がきっと見つかるでしょう。

また、ゆこゆこネットで予約をすることで使えるクーポンもあるので、ぜひ利用してみてはいかがでしょうか。

参照:ゆこゆこネット


3-2.厳選されたスタッフと旅行にいける「介護旅行ねっと」

手を繋いで旅する老夫婦の後ろ姿

「介護旅行ねっと」は、介護が必要な方や障害を持つ方のための旅行、バリアフリー観光予約サイトです。

「介護旅行ねっと」の最大の魅力は、看護師、介護福祉士などの資格を持ったスタッフと一緒に旅行にいくことができることです。旅行に同伴するスタッフは専門知識のみならずご挨拶やおもてなしなどの研修を経て合格した、厳選された旅行のプロなので安心して旅行を楽しむことができます。

また介護旅行ねっとでは感染症や感染制御、院内感染を専門に取り扱う医師が事前に医療の専門的な立場から安心安全に旅行を楽しめるかをチェックしてくれます。

こういった充実したサービスだと料金が高いのでは?。という不安な方もいると思います。そんな方のためにこちらのサイトでは無料相談をやっています。

まずは無料相談からしてみてはいかがでしょうか。

参照:介護旅行ねっと


3-3.細かい条件で宿を探せる「やどきゅー」

やどきゅー屋内写真

「やどきゅー」は、細かな条件で宿を検索できるサービスです。

例えば、身体障害などの障害を持つ方向けにつくられた、背の低いベッドや手すりなどが設置されているハンディキャップルームやユニバーサルルーム、バリアフリーのある宿やホテルを検索可能です。

特に車いすで泊まれる客室を中心に紹介しており、お風呂や食事の際に車いすが使用可能か、玄関や館内にはスロープなどがあるかなど細かい情報まで教えてくれます。

また、全国車椅子でも暮らしやすく過ごしやすい空間を提供している宿を紹介しているのであなたにピッタリの宿が見つかるはずです。

参照:やどきゅー


3-4.移動支援ポータルサイト「iconavi」

iconaviは、普段の生活において欠かせない移動という行動に着目しているサービスです。

すべての人に向けて、行きたいところに行けるをコンセプトに、有益な情報を無料で提供しています。

年を重ねても障害を負っていても、移動を諦める必要がなくなる情報を得られる点が魅力的です。

全国の主要都市のデマンド交通やコミュニティバスの情報を得られるのは非常に便利です。

また、様々な移動資源としてバリアフリー旅行を提供している旅行会社をコラム形式で紹介するなど、障害者に向けた情報も多くみられます。

さらに、「iconavi乗ってみた」など、実際に体験したレビューも続々追加されています。

「iconaviサポーター」制度により、より多くの情報が掲載される可能性もあり今後も注目したいサービスです。

参照:iconavi|iconavi


4.最後に 

今回のバリアフリー旅行に関する記事はいかがだったでしょうか。

すべての人が楽しめる旅行、ユニバーサルツーリズムが普及し、皆さんにとって旅行が身近なものになると嬉しいです。

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