【日本一の福祉住環境コーディネーターへ】株式会社神崎工務店 福岡営業所 所長吉村さんに迫る!

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世の中には、障害当事者を応援する、心強い味方がいます。

今回は、株式会社神崎工務店・福岡営業所所長の吉村さんを紹介します。取材させていただく中で、バリアフリー建築など仕事への強い想いが見えてきました。

また、吉村さんは高校生まで夢が全く無かったと言います。そこから福祉住環境コーディネーターとして精力的に活動されるまでの背景も語っていただきました。

在宅での生活に不安を抱える障害当事者の方はもちろん、挑戦をためらっている方にも、ぜひ最後まで見ていただけると嬉しいです。


1.株式会社神崎工務店ってなに?

福岡県北九州市にある株式会社神崎工務店は、創業50年を超える地域密着型の工務店です。2019年には、福岡営業所を設立されました。

住まわれる方が快適に過ごせる家づくりを目指して、お客様の思いをしっかり聞き、その思いを形にすることを企業理念に新築工事やリフォーム等を手掛けられています。

参照:「株式会社神崎工務店」

株式会社神崎工務店のここが凄い!

他の工務店との違いは、身体に障害がある方の住環境整備を専門としているところです。

少人数での運営により、一人ひとりに寄り添って、工事の打ち合わせから管理、引き渡し、アフターサポートまでできることも魅力の一つです。

特に障害を持たれる方の住環境は、既存の製品では対応できないことが多くあります。

神崎工務店では、お客様に合わせたオンリーワンの施工を行っています。時間と手間がかかりますが、これは経験豊かな神崎工務店ならではの取り組みと言えるでしょう。

また、バリアフリー建築だけでなく福祉機器や福祉用具も取り扱っており、経験に加えて、より細かく福祉住環境を提案できるのが特徴です。

バリアフリーを必要とする人に多く愛される理由とは?

最近では、先天性の障害があるお子さんのご家族や、事故や病気で車椅子生活を余儀なくされている方からの依頼が多くあると言います。

玄関への移動やお風呂の入浴動作に困られている方に対し、お客さまにあった最善のプランを提案されています。

神崎工務店では、障害がある方への工事が全体の8割を超えるとのことです。これには仕事に対する想いがありました。

吉村さんは以前、高齢者の住環境コーディネートをされていました。福祉用具の導入や手すりの取り付けなどを行うも、ケアマネージャーからの依頼なため、中々顔を覚えていただけなかったそうです。

一方で障害の方への工事は、直接本人や家族と打ち合わせを重ねて進めていきます。比較的年齢の低いお客様が多いため長く繋がれて、工務店の力を活かしたオーダーメイドの住環境が提供できることが、障害の方へのバリアフリー建築を重視する理由です。

2.福岡営業所の所長吉村さんってどんな人?

吉村さんはこれまで、福祉住環境コーディネーターとして約20年働き、約2,000件の依頼実績があります。

たくさんの方の暮らしを支えてきた吉村さんですが、幼少期は夢が全く無かったと言います。幼稚園で夢を聞かれても何も答えられず、振り絞ってトラックの運転手と言ったこともあるそうです。

自分が本当にやりたいことは何かを考えるも見つからないまま、流されるまま工業大学へ入学しました。

しかし、この決断がのちに大きなきっかけを与えることとなりました。

バリアフリーに興味が無かった人生に転機が訪れる

福祉住環境コーディネーターを知ったのは、大学に入ってからでした。

医療や福祉は初めて触れる分野でしたが、勉強を始めた途端、身体中に電力が走るぐらいの衝撃を受けたと言います。

このとき初めてこういう仕事がしたいと思ったそうです。

一方で、福祉住環境のみを行っている会社はありませんでした。そのため、地元の大手ハウスメーカーに内定をもらい、一度はその夢を諦めたと言います。

しかし、初めてやりたいと思えたのに、それを目指さないことに強い後悔が押し寄せたそうです。

そんな時でした。不況のため内定取り消しの通知が届いたのです。消印は、奇しくも吉村さんの誕生日1月23日でした。

卒業間近での取り消しにご両親はとても悲しんだそうですが、吉村さんは前向きでした。これで福祉住環境コーディネーターを目指す覚悟が決まったと言います。

これから全国的に会社を探していこうと思っていたとき、自宅近くに「福祉住環境コーディネーター有資格店」と書いてある看板を見つけました。

ここしかないという気持ちで、思い切って電話をし熱意を伝え続け、就職が決まりました。

それから月日が経ち、吉村さんの仕事への想いと理念が一致し、3年半前に神崎工務店へ入社しました。

打ち合わせから納品まで全てを担当し、納品後もお客様と共に年齢を重ねられている今、本当にこの仕事を選んでよかったと思うそうです。

3.ふとしたきっかけで始めたInstagramを通して影響力を実感

福岡営業所が開所し、たくさんの方にその存在を知っていただくため、2019年に神崎工務店福岡営業所のInstagramを開設しました。フォロワー数は5,000人を超え、工事の事例や福祉用具についても発信されています。

また、先日Instagramから神崎工務店の理念に共感した理学療法士の方が入社されました。在宅生活に興味があり、応募されたとのことです。工務店で理学療法士が働けるのかという不安はあったと言いますが、同じ想いを持つことからか、採用されました。

発信を通じて伝えたいことは理念だけではありません。

これまで工事で失敗した事例を多く聞いてきました。その原因の一つに情報の少なさがあると吉村さんは言います。

お客様も困りごとをどう伝えたら良いかわからないことに加え、工務店も障害の方への事例が少ない現状があります。

Instagramの情報発信を通じて、全国的に失敗しない家作りが広まって欲しいと思っているそうです。

4.バリアフリーを必要としている人達のために

吉村さんは、日本一の福祉住環境コーディネーターを目指されています。

福岡営業所の開所式は1月23日でした。これは吉村さんの誕生日でもあり、内定が取り消しになった日でもあります。

社長の粋な計らいで、開所日に塗り替えていただいたそうです。吉村さんは、ある意味本当の誕生日だと言います。

そこでの挨拶で、日本一の福祉住環境コーディネーターになると宣言されました。宣言通り、今後はオンラインセミナーや異業種間交流を通じて福祉住環境を盛り上げていきたいそうです。

全てはバリアフリーを必要としている人のために、吉村さんは今日も住まいづくりをされています。

5.最後に

最後までご覧いただきありがとうございました。

内定が取り消しになり、たまたま見つけた会社に飛び込んでいかれましたが、実際とても勇気がいったと吉村さんはおっしゃっていました。しかし、その一歩踏み出したことが人生を振り返ってとても重要だったそうです。

筆者が取材を通して吉村さんから感じたことは、人生のデザインを常に意識されているという点です。障害を持つ本人だけでなく、家族も含めて、未来を見据えた住環境整備をされていると感じました。

いま在宅での生活に不安がある方は、一度神崎工務店のInstagramをご覧ください。暮らしのヒントがきっとあるはずです。

Instagram:https://www.instagram.com/kanzaki.fukuoka/

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