「誰もが自由に挑戦を楽しむ世界を作る」という志を胸に、武道館での公演に挑戦している新榮進悟さん。
保険営業で活躍しながらも、「本当にやりたいこと」への情熱を燃やし続け、新たな挑戦へと歩みを進めています。
今回は、学生時代の挫折から現在の武道館公演に向けた歩み、新榮さんの熱い挑戦の軌跡を伺いました。
目次
1. 新榮進悟さんってどんな人?
1-1. 将来より楽しさを優先した学生時代
【インタビュアー(ライター):赤石/インタビュイー:新榮さん】
赤石:学生時代はどのような生活を送られていたのですか?
新榮さん:就職したくないという気持ちが強くて、「大学行っとけば就職しなくていい」という感覚でした。
大学は4年間のモラトリアム期間だと思っていたんです。名前を書けば入れるような学校を選びましたね。
将来のことはほとんど考えていなかったです。軽音楽部でバンド活動をして、卒業ライブのために練習に打ち込む日々でした。そのライブに全人生を賭けるつもりで、その先のことは考えませんでした。
赤石:大学生活の中で特に印象に残っていることはございますか?
新榮さん:大学時代、実は両親に奨学金を横領されていたんです。
バイトをして親にバイト代を渡していたのですが、奨学金を横領されていることに気づいてからは、どうしようかと本当に悩みました。
お金がないし借金もある。お先真っ暗な状態でしたが、「卒業ライブがある」という一点に全てを懸けていました。
そのライブの日のためだけに生きている感覚でしたね。
1-2. 価値観の転換点
赤石:卒業後はどのような道に進まれたのですか?
新榮さん:「お金のために働いてもしょうがない」と思っていたので、楽しい仕事を探していました。
タウンワークを見ていたら「歌のお姉さんの隣でゴリラの着ぐるみを着て踊る」という仕事があって。それがスーツアクターという役者の道につながり、5年間その世界で活動していました。
赤石:役者の道から転身されたきっかけは何だったのですか?
新榮さん:役者としてうまくいかなくなってきたんです。
当時は「お金が原因で不幸になっている」と感じていて、「お金を稼げれば何でもいい」と思うようになりました。
すると、同じ考えの人が周りに集まってきて。結果的に詐欺に遭って借金が2000万円まで膨らんでしまったんです。
その後、周りをよく見てみると、幸せそうに生きている人たちは皆、他者貢献をしている人たちだったんですよね。
「自分も他者貢献しよう」と決めて、話す相手に役立つことを考えたり、困っている人を助けたりするようになりました。
すると不思議と周りの環境が変わり、良い人たちが増えていったんです。
赤石:そこから保険業界に入られたんですね。
新榮さん:そうなんです。お金に困った私だからこそ、お金を扱って人を幸せにしたいと思って、ファイナンシャルプランナーになりました。
保険業界では多くの人が「お客様のため」と言いながら自分の利益を優先するんですが、私は「人を喜ばせることで自分も幸せになる」という考えを大事にしています。
お客様目線のご提案を追求していくと、自然と選んでいただけるようになり、借金も完済できたんです。
2. 武道館への挑戦
2-1. 目標が明確になったきっかけ
赤石:保険営業以外の活動も始められたのですか?
新榮さん:実は保険営業よりも教育の仕事に情熱を感じていたんです。
コンサルティングやコーチングなど、人の人生に良い影響を与える仕事がしたいという思いがありました。
様々な人材育成や研修合宿に無料でスタッフとして参加して、人を育てる方法を学んできました。
「どう生きるか」「命を何に使うか」をより深く理解し、言語化する力が、人生を豊かにすると確信しています。
2-2. 武道館という目標
赤石:武道館公演を目指そうと思われたきっかけはなんだったのですか?
新榮さん:2018年頃から意識し始めたんですよ。
当時、保険営業の仲間5人で「どうやったら業界トップを取れるか」という会議をしていたんです。
そこで「この5人が嵐だったら余裕でトップになれるよね」という話になり、「だったら保険営業で成功するなら武道館に出た方が早いんじゃないか」と思ったんです。
でも本気で取り組み始めたのは2021年、父が亡くなってからですね。
父の死をきっかけに「命を何に使うのか」を真剣に考えるようになりました。
「本当にやりたいことのために生きよう」と決意して、武道館という目標に向かって進み始めたんです。
その結果、会社の売上は70%も減少しました。
でも今の方がずっと充実しているんです。
父が急に亡くなったことで、「命を使って、いやそんなことより生きたいように生きろ」と教えてくれたような気がしたんですよね。
だから武道館に出るために、まさに「決めたら叶える」を実践してきました。
赤石:武道館に出るために具体的にどんな取り組みをされてきたのですか?
新榮さん:自分には音楽の才能がないって自覚していたので、ギターを弾いて歌うだけでは武道館に立てないと思ったんです。
それで「武道館に出られる影響力のある人になる」という戦略を立てました。
ある時、ディズニーワールドで日本人初の取締役になった方と出会う機会があって、その方から「君は顔がお笑いだよ」って言われたんです。
ちょうどその日が吉本NSCの募集最終日だったので即申し込みました。
お笑いの世界に飛び込んで、チョコレートプラネットさんとツアーを回ったり、色々な芸人さんと知り合ったりする中で、武道館公演がどんどん現実化してきました。
2-3. 念願の武道館公演が決定
赤石:武道館にこだわる理由を教えてください。
新榮さん:大学時代、卒業ライブでの演奏が人生で一番気持ち良かったんです。
お金もなく、親に裏切られ、先が見えない状態だったのに、ステージに立っている瞬間は最高だったんですよ。
どれだけお金を稼いでも、あの時の気持ちよさには勝てないんです。
「1000億円の利益を出しても、あの時より気持ち良くないはず」って思っているんです。
本当に気持ち良いことをやろうと考えた時、それが武道館だったんですよね。
それに「誰もが自由に挑戦を楽しむ世界を作る」という志を実現するためにも、武道館は重要な舞台だと思っています。
自分の挑戦を通して、多くの人に挑戦を楽しむことの大切さを伝えたいんです。
赤石:実際に武道館での公演が決まったんですよね。
新榮さん:2026年1月14日。夢だった武道館公演が決まりました。
でも不思議なことに、今でもまだ100%喜びきれていないんですよ。
「何かの理由で駄目になるかも」という気持ちがまだあって。チケット販売が始まれば、ようやく実感できると思います。
3. 「決めたら叶える」という生き方
赤石:「決めたら叶える」ということを大切にされていると伺いましたが、どんな考え方なのでしょうか?
新榮さん:元々の欲求や野望が強いんだと思うんです。
「できたらいいな」という単なる願望ではなくて、「本当にそうしたい」という気持ちが強いんですよ。過去の成功体験もあって「やればできる」という自信もついてきました。
自分がやりたいことを実現するのはもちろん、本当はやりたいことがあるのに一歩を踏み出せない人たちにも行動してほしいんです。
「やれたらいいな」から「やると決めた」状態に進んで、そこから実現するための行動を起こしてほしいですね。
4. 挑戦する人へのメッセージ
赤石:最後に、挑戦したいけど一歩踏み出せない人たちへのメッセージをいただけますか?
新榮さん:結果よりも、挑戦そのものを楽しむことを試してほしいですね。
ドラクエをプレイする時、ラスボスを倒すという結果だけを求めてやっているわけじゃないですよね。その冒険のプロセスを楽しんでいるはずなんです。
人生も同じで、最終的な結果よりも日々のプロセスを楽しむことが大切だと思います。
「失敗したらみっともない」と思って躊躇する人が多いですが、挑戦している日々を楽しめれば、それだけで幸せな人生になるんですよ。
私が大切にしている価値観は三つあります。
「人を喜ばせることで幸せになる」「決めたら叶える」そして「道中を楽しむ」。
特に「道中を楽しむ」という考え方を皆さんに伝えたいですね。結果にかかわらず、挑戦を楽しんでほしいと思います。
5.まとめ
新榮さんから「決めたら叶える」という強い意志を感じました。
奨学金を横領されるという挫折から始まり、役者、保険営業と経験を重ね、そして2026年の武道館公演という大きな目標に向かって走り続ける新榮さん。
「本当にやりたいこと」を見つけ、それに向かって全力で取り組む姿は、私たち一人ひとりの心に問いかけます。
「どうせ無理」と諦める前に、まずは「やってみよう」と一歩踏み出し、その挑戦自体を楽しむ生き方を実践してみませんか?
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