「大阪万博へ行きたいけれど、障害があっても楽しめるの?」「車椅子ユーザーだけど、快適に施設をまわれるかな」
大阪万博を訪れたいと考えるなか、このような思いで来場を迷ってはいませんか。
本記事では、大阪万博へのアクセス方法やサポート体制、実際に訪れた方の声などを通して、障害があっても楽しめる大阪万博の魅力をわかりやすく紹介します。障害をお持ちの方やそのご家族が、ぜひ大阪万博に来場したいと思える情報が盛りだくさんです。ぜひ参考にしてください。
目次
1.大阪万博を車椅子利用者や医療的ケア児などの障害を抱えている方も楽しめる?

結論から言うと、大阪万博は障害を持つ方やそのご家族が快適に楽しめる施設です。
例えば、大阪万博では会場内の移動支援として、資格を持つ介助スタッフや補助スタッフによるサポートサービスを提供しています。車椅子の移動補助や、見守りや付き添いなど、安心して利用できるサービスです。
また、施設内には約40か所にバリアフリートイレが設置されており、車椅子対応設備も充実しています。介助用ベッドもあるため、医療的ケア児や介助が必要な方でも安心です。さらに、優先入場ゲートやパビリオンの優先レーンも整備されており、障害者手帳を提示すればスムーズに入場できます。
会場内には「アクセシビリティセンター」があり、車椅子や歩行補助器具の貸出、バリアフリーマップの配布、各種相談対応が行われています。体調不良や緊急時には、医療救護施設や「カームダウン/クールダウンルーム」を利用できるので、万が一のときでも安心です。
2.大阪万博は大阪のどこにあるの?
2-1.どうやって大阪万博(夢洲)に行くの?
ここでは、主なアクセス方法として鉄道とバスの2つを紹介します。
まずは、鉄道でのアクセス(東ゲート利用)を見てみましょう。最寄り駅は、大阪メトロ中央線「夢洲駅」で会場直結の駅です。主要エリアからの乗り換えを以下にまとめました。
- 梅田駅(大阪メトロ御堂筋線)→本町駅(大阪メトロ中央線に乗り換え)→夢洲駅 約35分
- 新大阪駅(大阪メトロ御堂筋線)→本町駅(大阪メトロ中央線に乗り換え)→夢洲駅 約40分
- なんば駅(大阪メトロ御堂筋線)→本町駅(大阪メトロ中央線に乗り換え)→夢洲駅 約30分
次に、バスでのアクセス(西ゲート利用)を見てみましょう。大阪万博へのアクセスとして、新大阪、梅田、なんば、天王寺、桜島駅など大阪市内10拠点から直通のシャトルバスが運行しています。シャトルバスは、関西国際空港や伊丹空港からも利用可能です。
- 桜島駅発のシャトルバス:5~10分間隔で運行(所要時間約15分、片道350円)
- 空港発バス:関西国際空港・伊丹空港から直通(事前予約を推奨)
会場へは自家用車やバイクでの直接乗り入れはできません。自家用車やバイクでの来場を検討している方は、舞洲や尼崎、堺などにある、専用の「万博P&R駐車場」に駐車し、シャトルバスで西ゲートへ向かいましょう。
自転車の場合は、会場隣接の「夢洲自転車駐車場」や「咲洲自転車駐車スペース」を利用できます。
2-2.車椅子利用者やバギーユーザーなどはどうやって夢洲に行けばいい?
大阪万博(夢洲)には、車椅子利用者やバギーユーザーの方でも安心してアクセスできる複数の手段があります。最もスムーズなのは、大阪メトロ中央線「夢洲駅」から東ゲートを利用するルートです。駅構内は段差のないバリアフリー設計で、エレベーターも完備されています。主要な乗換駅もスロープやエレベーターが整備されており、駅員のサポートも受けられるため安心です。
JR桜島駅からは、低床仕様のシャトルバスが西ゲートまで運行しています。事前予約は推奨ですが、車椅子やバギーのまま乗車でき、当日利用も可能です。
車椅子利用者やバギーユーザーの方は「夢洲障がい者用駐車場」(要事前予約)を利用することで、自家用車でのアクセスも可能です。UDタクシーや福祉タクシーも西ゲート側の交通ターミナルで乗降可能なため、車椅子利用者は福祉タクシーを予約して利用するのもよいでしょう。
船や自転車も選択肢の一つですが、バリアフリー面では電車やシャトルバスの利用がおすすめです。どの手段でも事前準備と予約をしておくと、より快適に移動できます。
車椅子ユーザーの方は、以下の記事もぜひご覧ください。
参照:車椅子で旅行を楽しむために知っておきたいこと|移動時の注意点や予約方法など徹底解説
2-3.バリアフリーマップの配布はあるの?
大阪万博ではバリアフリーマップの配布があり、障害のある方やそのご家族が安心して会場を移動できるよう配慮されています。マップは会場内の案内所(東ゲート広場案内所・西ゲート施設案内所)や、東西のアクセシビリティセンターで無料配布されているのでチェックしておきましょう。
バリアフリーマップには、車椅子対応トイレやエレベーター、授乳室、休憩スペース、アクセシビリティセンターの場所などが詳しく掲載されています。移動ルートのバリアフリー状況も確認できるため、当日の行動計画を立てる際に便利です。
また、公式ウェブサイトからPDF形式でバリアフリーマップをダウンロードすることも可能です。ぜひ事前に印刷しておきましょう。
視覚障害のある方向けには、触知図(点字付きの立体地図)も用意されており、案内所やアクセシビリティセンターで受け取ることができます。
3.障害や病気を抱えている方も楽しめる配慮はあるの?
大阪万博では、障害や病気を抱える方、医療的ケア児やそのご家族などでも楽しめるよう、さまざまな配慮と支援体制が整えられています。
会場全体はバリアフリー設計で、パビリオンや共用施設はユニバーサルデザインに基づいて建設されています。段差のない移動ルートや、広めの通路、手すりの設置など、誰もが同じ動線で移動しやすい設計です。
各ゲート付近には「アクセシビリティセンター」が設置されており、車椅子や歩行補助具の貸出、手話・筆談での案内、バリアフリーに関する情報提供などを行っています。優先入場口やパビリオンの多目的レーンも整備されており、障害者手帳を提示することでスムーズな入場が可能です。
会場内にはすべてのトイレに車椅子対応設備があり、刺激が苦手な方のための「カームダウン/クールダウンルーム」も複数設置されています。さらに、バリアフリーマップの配布や、症状に応じた個別相談窓口も用意されています。
このように、多様な来場者に配慮した環境が整っている大阪万博は、障害や病気を抱える方も安心して楽しめる施設といえるでしょう。
4.障害があることによって入館できない施設はある?

大阪万博では、障害があることを理由に入館を制限される施設はありません。すべてのパビリオンや共用施設は、国や大阪府・市の条例、バリアフリー法、ユニバーサルデザインガイドラインに基づいて設計・建設されています。
そのため、車椅子利用者、視覚・聴覚障害者、医療的ケア児を含むすべての来場者が、同じように施設を楽しめます。
ただし、一部の演出や体験型コンテンツは、視覚・聴覚・感覚への刺激が強い場合もあるため、事前に各施設の情報を確認し、不安な点があればスタッフに相談するのがおすすめです。
大阪万博は障害の有無にかかわらず、すべての人が参加しやすい施設となっています。どうぞ安心してお出かけください。
5.大阪万博に行った車椅子利用者や障害者の声
実際に大阪万博を訪れた車椅子利用者や障害のある方からは「安心して楽しめた」「配慮が行き届いていた」といった前向きな声が多く寄せられています。特に好評なのが、障害者手帳の提示によって利用できる優先入場レーンです。
例えば「精神障害者手帳3級でアメリカ館に即入場できた」「聴覚障害2級の方が3時間待ちの列を避けて30分で案内された」といった具体的な体験談が報告されています。
また、会場内のアクセシビリティセンターでの丁寧な対応や、車椅子・歩行補助器具の貸出、点字付きのバリアフリーマップの配布など、支援体制の充実に安心感を覚えたという声も多く聞かれます。
持ち物については、障害者手帳と一緒に、や入場券のQRコードをプリントして用意しておくと、スムーズな提示が可能です。また、 QRチケットの他に、日傘や携帯扇風機、簡易チェアなどがあると快適に過ごせたとのアドバイスも寄せられていました。
一方で「パビリオンによって対応が異なるため、現地でスタッフに確認したほうがよい」といった意見もあり、事前準備やその場での柔軟な対応が大切とも言えます。
総じて、多くの方が「時代とともにバリアフリーが進化し、安心して参加できる万博になった」と評価しています。
6.まとめ
大阪万博は、障害のある方やそのご家族も安心して楽しめるよう、移動や入場、トイレ設備まで幅広い配慮がなされている施設です。事前に情報を把握し、必要なサポートを活用することで、より快適に楽しめます。
「大阪万博以外にも、バリアフリー対策が行き届いている施設の情報を知りたい」と思う方は、ぜひAyumiをご活用ください。障害のある方でも安心してお出かけできるよう、バリアフリー情報サイト「ふらっと。」で随時発信しています。
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