一般社団法人Ayumiでは、障害のある方を取り巻く社会的な課題のひとつとして、顧客ハラスメント(カスタマーハラスメント=カスハラ)と合理的配慮との関係性について考えるセミナーを下記の通り開催いたしました。
「カスハラ×合理的配慮の線引き ~それぞれの考え方を理解し、今から私たちができること~」と題し、事業者・施設管理者・サービス提供者の皆さまに向け、実務の現場で直面しがちな「線引き」の実践的な考え方を、参加者同士で議論しながら学ぶ機会といたします。
内容
- カスハラとは何か、その典型例と影響
- 合理的配慮の法的基盤および倫理的観点
- カスラハとの衝突が生じる場面と適切な対応策
- ケーススタディ・参加者ワークショップによる実践的理解
近年、顧客からの理不尽な要求や言動が社会問題として顕著になっており、いわゆる“カスハラ”という言葉とともに、事業者側の対応が問われる局面が増えています。
一方で、障害者差別解消法などの法制度の整備により、「合理的配慮」を行うことが義務・要請される場面も広がりつつあります。これら二つの要素が交錯する場面では、どこまでが合理的配慮か、どこからが過剰な要求か、その線引きがあいまいなままにされることも少なくありません。
このセミナーは、法制度や実務経験、倫理的視点を交えて、「適切な対応とは何か」「事業者と利用者双方が尊重し合える場とは何か」を具体的に考える契機となることを目指しております。
今後もAyumiは、すべての人が安心して暮らせる社会を目指し、制度・倫理・実務の両面から課題に取り組んでまいります。皆さまの応援を心よりお待ちしております。