全国のクラブでは、多くのイベントが開催されています。
お酒を飲みながら楽しめるイベントが多く、会場全体でも盛り上がりながら楽しめるのが魅力的です。
クラブでのイベントと言えば、どうしてもスタンディングで行われることを想像しがちです。
ただし、実際には車椅子の方でも楽しむことが可能なイベントも多く開催されています。
本記事では、車椅子でも楽しむことが可能な全国のクラブイベントを紹介します。
また、車椅子でも楽しめる全国のクラブも併せて紹介するので、ぜひ参考にしてください!
目次
1.車椅子でクラブ・クラブイベントを楽しむために確認しておきたいこと
車椅子でクラブやクラブイベントを楽しみたい場合、車椅子の方でも利用できるかどうかをチェックしましょう。
スタンディングを前提としているイベントの場合、車椅子の方は利用できない場合があるので要注意です。
イベントの開催ルールなどで、車椅子の方が利用できるかどうかを表明している場合が多いので、事前に確認してください。利用可否が明確になっていない場合は、問い合わせてみましょう。
また、クラブの場合、多くがビルの地下や上階に出店している店舗が多いです。
階段のみでエレベーターが設置されていなかったり、出入口が狭いため車椅子で出入りすることができなかったりする場合もあるので、バリアフリー対応しているクラブであるかをよく確認してください。
ほかにも、ドリンクやフードのバリエーションを事前に確認しておくと良いでしょう。
2.車椅子でも楽しめる全国のクラブイベント3選
2-1.多様性はあたりまえ。「INCLUSIVE」
INCLUSIVE TOKYOは、介護福祉士であるRyosuke Genmaさんが主宰しているイベントです。
インクルーシブなクラブイベントとして、年齢や性別、職業、障害の有無には関係なく、音楽やお酒などを楽しめます。
出会いを楽しめるパーティーとしても活用できるので、参加すると意外な出会いがあるかもしれません!
過去にはDJプレイヤーとして元RIP SLYMEのSUさんや、トークゲストとしてカリスマ美容師の奈良裕也さん、タレントの加藤綾菜さんなどが招かれ、静岡で開催されていました。
それが、満を持して2023年に渋谷で初開催されたのです。
バリアフリー対応していることもあり、車椅子の方も多数参加しており、こどもも参加できるという特徴があります。
INCLUSIVE TOKYOでは、毎回テーマが定められており、初回は「障害者×性」がテーマでした。
性別関係なく使用可能なセルフプレジャーグッズを取り扱うTENGAが出展するなど、独自性の高いイベントとして注目されています。
主催のGenさんについて気になる方は、ぜひInstagramをご覧ください。
Instagram:https://www.instagram.com/gen1106
2-2.ユニバーサル / インクルーシブ クラブ イベント「UNICLU」
UNICLUは、「障害者の人生を豊かに」をモットーとして活動している、一般社団法人ユニバが開催しているイベントです。
一般社団法人ユニバでは、「“教育”とは感じて、考えてもらうこと」という考えのもとで、メッセージ性の高いイベントを開催しているのが特徴です。
UNICLUとは、UniversalとInclusiveを合わせた造語となります。
UNICLUには、健常者と障碍者が意識的な垣根を越えて、自他を区別することなく、同じ空間を共有できる環境を創造したいという意思が込められています。
UNICLUは熊本が発祥のイベントであり、2023年にはSPACE KUMAMOTOにおいて一大イベントを開催しました。
参照:一般社団法人ユニバ
障害者と健常者がどのように一緒に音楽を楽しめるのかをテーマとして、DJやライブパフォーマンス、ダンスショーケースなどが行なわれています。
2-3.医療福祉エンターテイメントubdobe
NPO法人Ubdobeでは、医療や福祉において専門性と難病や障害の当事者性を活かしたコンテンツづくりを実施しています。
そして、あらゆる人の積極的社会参加を実現することを目指しているのです。
NPO法人Ubdobeでは、芸術と人間科学を追求する屋内クラブイベントであるSOCiAL FUNK!を開催しています。
DJやライブパフォーマンスだけでなく、研究開発者によるトークや先端技術の体験ブースなどが展開されています。
疾病や障害、セクシャリティにとらわれず、さまざまなイベントが開催されているのが特徴です。
ドリフト車椅子「スライドリフト」や、補助付きで立つことが可能であれば「失禁」を体験できるといったコンテンツも用意されており、車椅子の方でも新しい体験ができるイベントとなっています。
参照:NPO法人Ubdobe
3.車椅子でも楽しめる全国のクラブ3選
3-1.東京都「V2 TOKYO」
V2 TOKYOは、六本木最大級のナイトクラブとして有名な存在です。
元々は2013年にロアビル最上階にグランドオープンしており、東京で知名度ナンバーワンをキープしてきた存在です。
2018年に六本木駅から徒歩1分の好立地な場所に移転し、さらに注目度がアップしました。
V2 TOKYOでは、海外のDJの音楽を堪能できる点が魅力的であり、イベントは毎日開催しています。
最先端のテクノロジーを駆使した音と光による演出があり、五感で感じることができます。
車椅子の方を対象にクリーンゲートが用意されており、車椅子の車輪を消毒できるなどの細かな配慮がみられるのが特徴です。
また、上層階がないのでフロアの移動がしやすく、入り口も段差解消機があるため、車椅子の方でも安心して利用可能なクラブとしておすすめです。
参照:V2 TOKYO
3-2.大阪府「NOON+CAFE」
NOON+CAFEは、元々は1994年にClubDAWNという名称でオープンしました。
そして、2004年にNOON+CAFEとしてリニューアルオープンして以降、常に関西のクラブシーンにおいて中心となっている存在です。
NOON+CAFEでは、アートや音楽を楽しむことができます。
また、ランチタイムには洋食のカフェメニューが提供されており、お食事を楽しむ場所としてもおすすめです。
ナイトクラブの営業時間外には、各種パーティーや展示会場としても利用できます。
NOON+CAFEでは、入口に段差があり狭いものの、事前に連絡すればスタッフさんからサポートを受けることが可能です。
クラブイベントは1階で開催されるため店内でも不自由を感じることは少なく、思う存分イベントを堪能できます。
参照:NOON+CAFE
3-3.京都府「METRO」
京都にあるMETROというクラブは、現存するクラブとしては日本で最も長い歴史があると言われています。
延べ150万人以上が利用しているクラブで、多くのファンから愛されている存在です。
開催されているイベントのジャンルは、Jポップやロック、レゲエ、エレクトロニカなどバリエーションが豊富です。
平日や休日にかかわらず、連夜イベントが開催されています。
また、ナイトクラブとしてだけでなくライブイベントも行われているのが特徴です。
ほかにも、さまざまな講師を招いて開講される「メトロ大學」を筆頭に、音楽と連動したカルチャーイベントも開催しています。
METROでは、事前に連絡を行えば車椅子の方に対して各種サポートを受けられます。
入店までのプロセスとして、ビル1階のエレベーターを使用して地下まで降り、エレベーターホールの方で入場料を支払います。
そして、普段は開放していない、ほぼフラット(一箇所だけ少し段差がある)な防音扉ルートを使用し、会場まで案内してもらうことが可能です。
参照:京都メトロ
4.まとめ
ナイトクラブでは、車椅子でも利用できるお店が意外と多く存在します。
お酒を嗜みながら音楽を楽しむことができるので、盛り上がること間違いないでしょう。
また、車椅子の方でも楽しめるイベントに参加すれば、さらに気兼ねなく楽しむことができるでしょう。
本記事で紹介した内容を参考に、ナイトクラブでエンジョイしてみてはいかがでしょうか?