車椅子で外出する時は晴れだったのに、急に雨が降り出して身体と車椅子がビショビショに。車椅子を漕ぎながら傘をさすのは、危険ではないか心配もある。
こんな経験をしたことはありませんか。
この記事では、車椅子ユーザーにおすすめな雨対策アイテムや、雨対策に役立つライフハックを紹介します。
目次
1.雨の日、こんなことで困ったことはありませんか。
市販のレインコートやポンチョは、車椅子利用者にとっては使いにくい素材や設計であることもありますよね。
雨対策アイテムを使うとき、こんなことで困った経験はないでしょうか。
・レインコートの長さが足りず雨水が下半身にかかってしまう
・一人で着脱が出来ない
・少しの風でもレインコートが巻き上がり視界を塞いでしまう
・電動車椅子のバッテリーが雨で濡れてしまった
・レインコート等を着ると周りの音が聞こえにくくなり人にぶつかってしまった
・車椅子のタイヤにレインコートが巻き込まれてしまった
雨の日に外出したい時、このような理由で断念することもしばしば。
そんな思いを抱えるあなたに朗報です。
車椅子利用者専用の雨対策アイテムがあることをご存知ですか?車椅子利用者から好評なレインコートやポンチョをご紹介していきます。
2.車椅子利用者におすすめな雨対策アイテム
2-1.車椅子利用者が開発したレインコート「ピロレーシング」
車椅子利用者である長屋宏和さんが開発した車椅子専用のレインコート「ピロレーシング」は、楽天市場でも堂々の1位を獲得している優れものです。
なぜここまで車椅子利用者に人気のレインコートなのか、特徴をご紹介します。
・上から被るだけなので着脱が非常に楽
・タイヤに巻き込まれない厚めのビニール生地を使用している
・フードの部分だけ透明でクリアな視界を実現
・リフレクター使用で夜の車椅子移動でも安心安全
・サイズはキッズ/S/M/L/XLと幅広いサイズを用意している
そして、レインコートは「ダサい・可愛くない」というイメージを払拭するために、白色のみの展開ではなく、ピンク・オレンジ・グレーの3色が用意されています。胸・背中・フード部分にポイントカラーが施されているんですね。
利便性・ファッション性・耐久性が優れていることもあり、パラリンピック選手からも人気のようです。
価格はS・M・Lは11,000円(税込)、XLは12,100円(税込)と市販のレインコートに比べてしまうと高いですが、これだけ高機能でこの価格であれば良心的ですね。
参照:車椅子ファッションピロレーシング|株式会社アトリエロングハウス
2-2.mont-bellbの車椅子用のレインウエア「パラカグール」
アウトドアグッズの販売でおなじみのmont-bellも、車椅子専用のレインコートを販売しています。こちらはドライテック®は登山服でも使われている素材です。
雨を防ぎながら、汗等の水蒸気を他のレインコートやポンチョに比べてスムーズに逃してくれます。そして耐水圧は20,000mm以上。
値段は15,180円(税込)となっており、機能性とファッション性によりこだわってレインコートやポンチョの購入を考えている方は、こちらも検討してみてください。
2-3.車椅子利用をする子供向けのレインコート「Bundle Bean」
車椅子を利用しているお子様に向けた商品もご紹介します。
介護用子ども服のセレクトショップ・HIYOKO YA(ひよこ屋)が取り扱うのは「車椅子用レインポンチョ レインコート Bundle Bean」。
車椅子専用のため、前面の丈が長めで背面は短め。北欧風の可愛らしいデザインとなっています。
収納ポーチが付いているので、持ち運びも楽にでき、急な雨にも対応しやすいのも特徴です。
価格は7,980円(税込)で、人気のデザインは売り切れ寸前になっている場合もあります。ぜひ、チェックしてみてください。
参照:車椅子用レインポンチョ レインコート Bundle Bean|HIYOKO YA(ひよこ屋)
2-4.車椅子を丸ごと覆う「車椅子用アンブレラ」
身体の状態に合わせてオーダーメイドの介護用品を制作する、介護アイデア工房が手がけるのは「車椅子用アンブレラ」。
車椅子に座った状態を、アンブレラがすっぽり覆うことで雨を凌げる優れもの。使用しないときは折り畳めるので、収納に困らないのも助かりますね。
この商品の特徴は、当事者のみならず、介護者への負担軽減も考慮して制作されたこと。規模の大きな施設や病院などでも使用例があります。気になる方は、オンラインストアから発注できます。
2-5.車椅子に傘を取り付け「カートさすべえ」
雨が続く日や、日射しが強い日。「レインコートを着る時間はなさそう」「日傘を差せたら便利なのに」という日もありますよね。
そんなときは、みんなの介護用品専門店が取り扱う「カートさすべえ」がおすすめです。
こちらは、車椅子に簡単に取り付けられる傘スタンドなので、雨傘や日傘などを、その日の天候によって取り替えて使うことができます。
車椅子のほか、シルバーカー・ベビーカーなどにも取り付けられる仕様で、4,950円(税込・送料別)で楽天市場にて販売中です。
3.障害当事者からの雨対策に関するライフハック情報
3-1.自転車用のレインコートを使用する
車椅子用のレインコートを自転車用で探すと、お値段や種類も沢山あり、カゴも覆えるタイプだと膝まで隠れるためおすすめです。
カゴの周辺が透明になっているため、車椅子に乗ってみると、足元が見えて安心できるという意見もありました。
車椅子利用者の方々から情報をご提供いただいた自転車用のレインコートは、下記ページよりご覧いただけます。
※車椅子と商品の寸法などを事前にご確認のうえ購入をご検討ください。
参照:自転車用ポンチョ レインコート チャリーポンポン|Wpc.
3-2.福祉タクシーを利用する
雨の日の移動の際、福祉タクシーや介護タクシーを利用するのもおすすめです。
福祉タクシーは、乗降時に介助を受けながら移動ができるサービスで、障害者手帳の有無に限らず利用できます。同様に、介護タクシーという制度もあり、高齢者が通院時の移動などに使えるサービスもあります。
ふらっと。では、この制度に関して詳しい内容を記事にまとめていますので、ぜひご覧ください。
参照:福祉タクシーとは?利用方法や料金、介護タクシーとの違いを徹底解説!
4.最後に
雨の日の移動が、もっとバリアフリーになる。今回はそんなアイテムやライフハックを紹介しました。
ふらっと。へのバリアフリーに関する情報や、ライフハックに関する情報等の提供も募集しています。情報提供をご検討くださる方は、お問い合わせフォームにてご連絡をお待ちしております。
もっとバリアフリーに関するライフハック情報を収集したい!という方は、下記からふらっと。の他の記事もご覧ください。
参照:ライフハック