車椅子やベビーカー、杖などの利用者がGoogleマップのバリアフリー設定を活用すれば、もっと楽に確実にバリアフリーな「お店」や「ルート」を見つけられるのをご存じですか?
「もっと車椅子で楽しめるお店やホテルの情報を増やしたい!」「バリアフリーなルートで目的地まで移動できたら外出がもっと楽になるのに……」
Googleマップのバリアフリー機能は以下のメリットがあり、車椅子やベビーカーでの困りごとを解消できます。
- バリアフリーな車椅子対応のお店が一目で分かる
- バリアフリーなルートを簡単に探すことができる
また、「もっとほかにもあるバリアフリーなレストランやホテルを楽しみたいけれど、Googleマップでの調べ方が分からない。」「Googleマップの機能をもっと簡単に駆使したい!」というときに、バリアフリー機能設定はとても簡単です。
今回の記事では、特に車椅子やベビーカーユーザーの方へ、以下2つについて、詳しく紹介していきます。
- Googleマップでの車椅子対応のお店一覧の設定方法
- Googleマップのバリアフリールートの設定方法
目次
1.Googleマップでバリアフリーなお店を検索するための5STEP!

「今度友人との外出に、安心して入れるバリアフリーなお店の予約を取りたい……」
そんな時Googleマップを以下のように設定すれば、車椅子利用者に対応しているお店を簡単に探せます。(使用中のデバイスがAndroidか、Apple製品かの確認をおすすめします。)
Step1. Googleマップを開く
Step2. Googleマップの検索窓にある自分用アカウントの丸いアイコンをタップ
Step3. 項目の歯車マーク「設定」をタップ
Step4. 「ユーザー補助設定」をタップ
Step5. ユーザー補助設定の「車椅子対応に関する情報の強調表示」をオン
これで完了!
動画でさらに分かりやすい設定方法を、AyumiのInstagramで見ることができます。
2.Googleマップでルート検索ができる機能がつきました!

Googleマップでバリアフリー対応のお店が決まったら、今度はお店までの道のりをバリアフリールートで見つけておきましょう。
車椅子利用者の困りごとのなかに「目的地までの道のりで階段や段差があること」があります。これは、ベビーカーや杖を利用する人にも言えることではないでしょうか。
バリアフリーなお店は、駅やバス停からの道のりもバリアフリーになっていてほしいものです。

お店までの道の途中で階段などが立ちはだかっていたときに、“もしかしたら車椅子が通れる別の道があるのかもしれない……”。でもその場面では調べ方が分からないし、引き返す方法しか取れないことはよくあることです。
このような困りごとを解消する方法として、Googleマップのバリアフリールートの設定をぜひ以下のように試してください。バリアフリーな車椅子対応のお店検索と一緒にバリアフリールートも調べておきましょう。
参照:Googleマップのユーザー補助機能|マップ ヘルプ|Google
- Googleマップに目的地を入力
- 「経路」アイコンをクリック
- 「右上三点リーダー」から「経路オプション」をクリック
- 「車椅子対応」をクリックしたら「適用」をクリック
これで完了!
ベビーカーや杖で目的地まで行く方にもぜひ利用してほしい設定です。
このGoogleマップバリアフリールートの設定方法も動画で分かりやすく配信しています。
AyumiのInstagramで見ることができます。
3.障害者やその家族がGoogleマップでお店を見る時に注意するポイント
3-1.車椅子利用者の場合

歩行の困難な方と一緒に出かける時に利用したいのがGoogleマップのバリアフリー対応のお店検索やバリアフリールート設定です。
Googleマップは車椅子やベビーカー、杖を利用する人のための検索機能がついています。注意しておきたいポイントは「お店」と「ルート」2つのバリアフリー対応設定をしておくこと。
せっかく車椅子対応のお店を見つけても、バリアフリールートを設定しておかないと、お店までの道のりで車椅子やベビーカーでは通れない場所があるかもしれません。
車椅子やベビーカーでの快適な外出は、Googleマップ「バリアフリーのお店検索」と「バリアフリールート検索」2つの設定で実現します。
設定方法は上述の1、2を参考にしてください。
3-2.聴覚障害者の場合

聴覚障害で困ることは、音が聞こえないことと思うように話せないこと。そのために外出先では命の危険な場面やコミュニケーションの不便さがあります。
聴覚障害者のためのコミュニケーションアプリ「こえとら」は人との会話をスムーズにしてくれます。「こえとら」とGoogleマップを以下のように組み合わせて活用すれば、さらに安心した外出が可能です。
- Googleマップでバリアフリー対応のお店を決める
- バリアフリールート設定でお店まで安心ルートを設定
- 「こえとら」アプリをダウンロードしておいて外出先で楽にコミュニケーションを楽しむ
「こえとら」は無料でダウンロードでき、総務省の公式ホームページで紹介されています。
参照:報道資料(聴覚障害者支援アプリ「こえとら」を機能拡充)|総務省
参照:こえとらアプリサポートページ|こえとら
3-3.医療的ケア児のいる家族の場合

医療的ケア児とその家族が外出を楽しむときに頼りになるのが、Googleマップの、医療的ケア児と家族が楽しめるスポットやホテル・旅館などについて、体験者たちの報告や情報が掲載されている「医療的ケア児お出かけマップ」です。
提供しているのは一般社団法人Try Angle。Try Angleは「ててとて旅行舎」という医療的ケア児と家族の旅行や外出などをサポートする情報満載のサイトを運営しています。
参照:医療的ケア児お出かけマップ|Google
参照:Try Angle
参照:ててとて旅行舎
3-4.発達障害のこどものいる家族の場合

発達障害のこどもとの外出で困ることといえば、こどもが外出先で騒いでしまうこと。解決策として、前もって予定の行先や風景を知らせておいてあげることで発達障害のこどもの心を安心させてあげられます。
そのためには外出が決まったらGoogleマップで行先を見せてあげてください。行先までのルートは優しい配慮で安心のバリアフリールートを設定しておきましょう。
様々な症状があるのが発達障害です。お店の対応に理解があると、こどもは安心します。せっかくの外出先で理解不足なお店で食事をするよりも、発達障害の症状を理解してくれるお店の方がより安心です。
Googleマップで食事をする場所はあらかじめバリアフリー対応のお店を選んであげてください。
4.Googleマップの機能を使ってみた感想

実際に、Googleマップのバリアフリー対応のお店設定とバリアフリールート設定をしてみました。
最初は何も見ないで予備知識なしにバリアフリー対応設定を……すると途中で迷ってしまい、どこを押せば設定ができるのかが分からない状況に。
そこで、動画で見られるAyumiの「Instagramの設定方法」を見ながらやり直してみると……より具体的に設定方法が分かるので、間違わずにあっという間に設定が完了しました!
動画でリアルに次のアクションを見ることができる方法はおすすめです。
AyumiのInstagram「Googleマップのバリアフリー対応のお店検索設定」はこちらから見ることができます。
「Googleマップのバリアフリールート検索方法」はこちらです。
5.まとめ
様々な障害者が苦労なくお店や旅行を楽しめるには、まだまだ改善の余地はあるかもしれません。でもGoogleマップは、確実に障害者の外出を楽にしてくれています。
障害があるから外出を控えてしまう……本当はいろいろな場所を楽しみたい!それは障害があれば誰でも同じだと思います。
今は道路や駅、お店やデパート、旅先のホテルや旅館などの障害者が楽しめる配慮や工夫は当たり前のようになってきました。さらにGoogleなどのメディアでもバリアフリー機能を多く実感できます。
10年前、5年前そして現在を比べてみるとバリアフリー対応はスペースもメディアも、その内容や量は向上しています。
これから先の未来にはもっともっと障害者の外出が楽に、そして楽しいものになってゆくことが予想できます。
Ayumiのライターが執筆しているバリアフリー関連の記事はこちらからご覧いただけます。
参照:バリアフリー認推奨店舗・施設マップ
参照:バリアフリー情報サイトまとめ-北海道版
参照:バリアフリーなホテル・旅館34選!おすすめの情報掲載サイトやサイトの調べ方まで徹底解説