旅行/観光 車椅子やバギーでも行ける!紅葉スポット10選

車椅子やバギーでも行ける!紅葉スポット10選

車椅子やバギーでも行ける!紅葉スポット10選

車椅子やバギーを使っていると、行きたい所があっても「行けるかわからない」という不安の方が大きいもの。まもなく始まる紅葉シーズンに、遊びに行ける場所を探している人も多いのではないでしょうか。そこで本記事では、車椅子やバギーでも行ける、全国の紅葉スポットをまとめました。ぜひ本記事を参考に秋を味わいに出かけましょう!

1.車椅子やバギーで紅葉観光は楽しめる?

車椅子やバギーでも、紅葉スポットの観光は楽しめます

有名な紅葉スポットのほとんどは、山あいや石段続きの神社などが多く、車椅子やバギーのままでは楽しめないと思いがちです。

しかしそんななかでも、バリアフリー化の整備を進めている観光地はたくさんあります。今回は、車椅子やバギーのままでも楽しめる、全国の紅葉スポットを10カ所ご紹介します。

2.【北海道・東北】バリアフリーな,紅葉スポット

2-1.【函館】香雪園(見晴公園内)

ライトアップされた香雪園

函館に位置する香雪園は、緑広がる見晴公園内にあり、1年を通してゆったりと楽しめる人気スポットです。なか 中でも、紅葉シーズンは毎年カエデ並木のライトアップも行われており、幻想的で記憶に残ると人気を集めています。

正面入り口前には障害者用駐車場も設置されているほか、公園内にはバリアフリートイレもあります。車椅子やバギーの人でも、安心して過ごすことができるでしょう。

【基本情報】
・住所:〒042-0956 北海道函館市見晴町56
・ライトアップ期間:2025年10月17日(金)~11月3日(月)16時〜21時
・料金:入場無料
・駐車場:有り(障害者駐車場7台)

・公式HP:見晴公園 国指定名勝「旧岩船氏庭園(香雪園)」|一般財団法人 函館市住宅都市施設公社


2-2.【山形】蔵王ロープウェイ

ロープウェイと紅葉した山肌

山形県の蔵王は、スキーやハイキングも楽しむことができる、1年を通して人気の山。秋には木々が真っ赤に色づき、見る人の心を掴みます。なかでも、自然の美しさをゆったり楽しめるロープウェイは、そのためだけにでも行く価値のある絶景名所。ロープウェイはバリアフリー設計なので、車椅子やバギーでも乗り込みやすくなっており、多くの人が楽しめる場所です。

ただし、ロープウェイの駅入り口や乗り口付近には数段の階段があります。車椅子やバギーの旨を伝えることでスタッフに介助してもらうことができるので、必要な人は気軽に頼んでみましょう。

【基本情報】

・住所:〒990-2301  山形市蔵王温泉229-3
・ 電話:023-694-9518
・料金:山麗線(地上~中間・乗車時間約7分)、
・おとな往復4,200円  こども往復2,100円
山頂線(中間~山頂・乗車時間訳10分)、
・おとな往復2,200円 こども往復1,100円
   障害者手帳または療育手帳の提示で5割引き

公式HP:蔵王ロープウェイ


3.【関東・中部地方】バリアフリーな紅葉スポット

3-1【神奈川】三渓園

三渓園のモミジと聴秋閣

大都会・横浜にひっそりと佇む三渓園は、昔ながらの古き良き日本庭園。歴史的建造物が多く立ち並び、散策する人を癒します。

園内は砂利敷きになっており、車椅子やバギーでは体力を消耗します。入り口ではタイヤの太い砂利道用の車椅子が無料で貸し出されているので、それを活用するのも良いでしょう。

【基本情報】
・住所:〒231-0824 神奈川県横浜市中区本牧三之谷58-1
・開園時間:9時〜17時
・休園日:12月26日〜31日
・入場料:大人900円 
    こども(小・中学生)200円 
    横浜市在住の65歳以上の人700円
    障害者手帳提示で本人と介助者1名まで無料
・- 車椅子の無料貸し出しあり

公式HP:国指定名勝 三渓園


3-2【茨城】国営ひたち海浜公園

国営ひたち海浜公園のコキアの紅葉

国営ひたち海浜公園は、言わずと知れた観光スポット。色とりどりの花が日本の四季を感じられると、外国人観光客にも人気です。秋には真っ赤に紅葉するコキアが、SNSでも話題を呼び毎年多くの人が訪れます。

園内は傾斜が多いですが、スロープやバリアフリートイレも整備されているので安心して過ごせます。公式サイトでは、バリアマップも公開されているので、事前にルートを計画立てておけるのも良いところです。

参照:バリアフリー | 国営ひたち海浜公園公式ホームページ

【基本情報】
・住所:〒312-0012 茨城県ひたちなか市馬渡字大沼605-4
・電話:029-265-9001
・開園時間:11月1日から2月末日まで 9時30分〜16時30分
・休園日:毎週火曜日(火曜日が祝日にあたる場合は直後の平日)、
    12月31日、1月1日、2月の第一火曜日の前日から直後の金曜日まで

・入場料:大人450円 
・シルバー210円
    ※中学生以下無料
    ※身体障害者手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳のいずれかを提示で本人と付き添い者1名まで入園無料
・車椅子・ベビーカー・シルバーカーの無料貸し出しあり

公式HP:国営ひたち海浜公園


3-3【三重】伊勢神宮

伊勢神宮は、「お伊勢さん」の愛称でも知られる三重県の神社で、約2,000年もの歴史があります。1年を通して多くの人が参拝に訪れますが、境内の木々が美しく色づく秋は、参拝者にも人気です。

伊勢神宮は内宮・外宮ともに砂利敷きとなっていますが、タイヤの太い電動車椅子が無料で貸し出されており、車椅子やバギーでも安心して参拝できます。

もし、それでも参拝に不安があれば、NPO法人 伊勢志摩バリアフリーツアーセンターが営む「伊勢おもてなしヘルパー」のサービスの利用がおすすめです。参拝の介助等をお願いできるので、安心して参拝を堪能できます。

【基本情報】
・住所:内宮 〒5160023 三重県伊勢市宇治館町1、
    外宮 〒5160042 三重県伊勢市豊川町279

・参拝時間:5時〜17時(10月〜12月の場合)
・参拝料:無料

・電動車椅子の無料貸し出しあり

公式HP:伊勢神宮


4.【関西・中国地方】バリアフリーな紅葉スポット

4-1【京都】清水寺

引用元:フヒト【京都グルメ・観光】さんのInstagram
https://www.instagram.com/fuhito_kyoto.jp/

京都を代表する寺院・清水寺は、全国的にも知名度の高い世界遺産のひとつです。紅葉の時期は特別なライトアップも行われ、デートスポットとしても有名です。

清水寺周辺は坂道が多く、車椅子やバギーにはつらい傾斜。本堂付近に身体障害者専用の駐車場が数台分設けられていますから、車やタクシーでそこまで上がってしまうのがおすすめです。

なお、寺院内はすべてバリアフリー設計となっており、小さな段差にもスロープが設置してあります。公式ホームページではバリアフリールートも公開されていますので、ぜひ活用してくださいね。

参照:車椅子でご参詣の方へ|音羽山 清水寺

【基本情報】
・住所:〒605-0862 京都市東山区清水1丁目294
・電話:075-551-1234
・夜間特別拝観:11月22日(土)〜12月7日(日)
・拝観時間:6時〜21時30分
・参拝料:おとな500円 こども200円
    障害者手帳または療育手帳の提示で本人と介助者1名まで無料

公式HP:音羽山 清水寺


4-2【滋賀】メタセコイヤ並木

メタセコイヤ並木の紅葉

滋賀県にあるメタセコイヤ並木は、約2.4キロに渡ってメタセコイヤの木々が立ち並ぶ並木道です。1年を通して人気の観光地ですが、特に秋の紅葉シーズンは息を呑む美しさが広がります。

並木道を歩く場合は、隣接する大きな公園「マキノビックランド」の駐車場に駐車してOK。身体障害者用の区画もあるので車椅子やバギーでも安心です。

【基本情報】
・住所:滋賀県高島市マキノ町蛭口~牧野
・電話:公益社団法人びわ湖高島観光協会 0740-33-7101

公式HP:びわ湖 高島観光ガイド


5.【四国・九州・沖縄地方】バリアフリーな紅葉スポット

5-1【香川】栗林公園

香川県高松市に位置する栗林公園は、300年以上の歴史を誇る日本最大級の和庭園。古くからの日本庭園がそのまま残り、四季折々の自然が楽しめます。秋には紅葉のライトアップも行われ、多くの人が訪れることでも知られています。

園内は一部階段や砂利敷きですが、ほとんどの場所は車椅子やバギーのまま通行できます。公式ホームページではバリアフリーマップが公開されていますので、こちらを参照すると良いでしょう。

参照:参照:園内マップ(PDF)車いす、ベビーカー等ご利用の方|栗林公園

【基本情報】
・住所:〒760-0073 香川県高松市栗林町1丁目20−16
・電話:087-833-1234
・ライトアップ期間:11月21日(金)~11月30日(日)
・開園時間:6時30分〜17時(11月の場合・月によって変動)
・入園料:おとな500円 こども170円

※身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳、指定難病・小児慢性特定疾病にかかる医療受給者証または登録者証提示で入園料無料

・車椅子、ベビーカー、シルバーカーの無料貸し出しあり

公式HP:うどん県旅ネット


5-2【大分】渓石園

渓石園は、大分県中津市にある日本庭園で、耶馬溪ダムの完成を記念して作られました。桜の名所としても有名ですが、秋の紅葉やカラフルなライトアップも見ものです。

園内は一部階段があり、車椅子やバギーでは通行できない箇所もありますが、紅葉やライトアップは概ね楽しむことができます。

2025年のライトアップについてはまだ情報公開前ですが、開催は予定しているとのこと。カラフルなライトアップはなかなか見かけないので、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。

【基本情報】
・住所:〒871-0431 大分県中津市耶馬溪町大島2286-1
・電話:0979-54-3111
・ライトアップ期間:未定(2025年9月26日現在)
・開園時間:年中無休
・入園料:無料
・駐車場:あり(一般用約150台)

公式HP:中津市


5-3【宮崎】高千穂峡

紅葉と高千穂峡

高千穂峡は、宮崎県高千穂町にある峡谷で、国の天然記念物にも登録されています。崖面を流れる滝や、エメラルドグリーンの透き通った水面が、まるで絵画のようだと話題です。特に、秋には周囲の木々が色づき、より幻想的な風景を楽しむことができます。

高千穂峡にはバリアフリーの滝見台があり、車椅子やバギーのままでも滝を鑑賞できます。いくつかある駐車場には、バリアフリートイレも設置されているので、トイレの心配もなく安心してくつろげるのも良いですね。

【基本情報】
・住所: 〒882-1103 宮崎県西臼杵郡高千穂町向山
・電話:0982-73-1213(一般社団法人 高千穂観光協会)
・入場料:無料
・駐車場:あり(第1・第2駐車場は有料、第3・第4駐車場は無料)

公式HP:一般社団法人高千穂町観光協会


6.車いすやバギーでの観光に活用したいサービス

6-1.【車がない人】 福祉タクシーを利用する

車がない場合や運転に困難がある人は、福祉タクシーを利用してみてはいかがでしょうか。

福祉タクシーとは、身体の不自由な人が介助を受けながら移動できるサービスで、通院や買い物、旅行など、さまざまな目的に利用できます。福祉タクシーについては、以下の記事でも詳しくご紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

参照:福祉タクシーとは?利用方法や料金、介護タクシーとの違いを徹底解説!


6-3.【移動や計画に不安がある人】ユニバーサルツーリズム・バリアフリーツーリズムなどに相談

お出かけの計画を立てることや、現地での移動に不安があるなら、ユニバーサルツーリズム・バリアフリーツーリズムなどに相談に相談してみるのも良いでしょう。バリアフリー情報を入手できる便利なウェブサイトもあるので、そういったサービスを賢く活用するのもおすすめです。

参照:車椅子旅行者のための究極旅行ガイド、旅行サポート会社と役立つサイト9選!


6-4.【外出が不安な人】オンラインツアーを楽しむ

オンラインツアーとは、オンライン上で観光を疑似体験できるサービスのことで、自宅に居ながら観光スポットの空気感を味わえる画期的なもの。

新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受けて、2020年ごろから発達し始めたサービスですが、社会の経済活動が再開した現在も外出が困難な人などから人気を集めています。外出が不安だという人は、このようなサービスを活用するのも良いですね。

参照:オンラインツアーのおすすめ5選 バリアフリーな新しい旅のカタチを紹介!


7.まとめ

この記事では、車椅子やバギーで楽しめる紅葉スポットをご紹介しました。

秋はどんどん短くなる一方ですが、紅葉は四季のひとつを感じられる、美しい日本の風物です。記事内でもご紹介したように、車椅子やバギーでも楽しめる紅葉スポットは全国各地にあります。ぜひあなたも足を運んで、日本の秋を感じてみてはいかがでしょうか。

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