日常生活 【保存版】障害者こそAI活用!暮らしを底上げする令和のAI活用術

【保存版】障害者こそAI活用!暮らしを底上げする令和のAI活用術

障害者×AI

あなたは、日常的にAIを活用していますか?AIと聞くと「難しそう」という声が多く、まだまだ敬遠されてしまいがちです。しかしながら、AIは近年急速に普及し、多くの人が身近に使えるツールとなりました。障害者の困りごとをAIで解消できる場合もあるので、ぜひ多くの人に使いこなしてほしいです。

本記事では、障害別でそれぞれの特性に合わせたAI活用術を解説します。AIを正しく使いこなし、豊かな暮らしを手に入れましょう。

1. なぜ今「障害者こそAI活用」なのか

サイエンスイメージ

1-1. AIは一部のIT強者のものではなくなった

かつてのAIといえば、高度なプログラミング技術やIT企業だけが取り扱うようなもので、一般人には程遠い存在でした。しかし、その常識は近年劇的に変化しており、今や日常や就労で誰もが使える便利ツールとなっています。

たとえば、介護・障害福祉現場での調査では、スタッフの71.2%が週1回以上生成AIを活用しているという結果が出ています。これは、AIが特別な技術ではなく、日常的に使える身近な存在になったことを示していますね。

AIを使いこなせることは、これからの時代に必須のスキルとも言えるでしょう。

1-2. 障害による「困りごと」を解消するツールになる

障害や難病のある人は、日々の生活や仕事の中でさまざまな「困りごと」に直面します。そんな時、AIを活用することによって、足りないものを補完できる場合もあります。つまりは、AIは時として、障害者の目となり耳となり脳となって、可能性や活動の幅をぐんと広げてくれる「支援者」のような存在になるのです。

1-3. AIで広がる、新しい働き方

近年では「IT特化型の就労移行支援」など、AIスキルを武器にした新しい働き方も増えました。本格的にAIを学びたい人は、こうした支援制度を活用するのも良いのではないでしょうか。

AIは、まだまだ新しい産業のひとつですから、高いスキルのある人が求められやすいですし、需要もこれからどんどん増えていくことでしょう。つまり、今後は障害の有無にかかわらず、AIのスキルが大きな武器になるというわけです。

AIを活用すればできることも増えますし、就労の幅も広がることでしょう。この機会に副業などに挑戦してみるのも良いのではないでしょうか。

副業に興味のある方は、ぜひ次の記事も併せてご覧ください。

参照:障害者雇用で働きながら副業はできる?おすすめの副業8選!


2. 【障害別】暮らしを底上げするAIツール

AIと書かれたスマホの画面とその後ろにPC

2-1. 【身体障害】音声入力で「書く・打つ」の負担を軽減

手などに障害があり手書きやキーボード入力が難しい場合には、声だけでスムーズに事務作業やコミュニケーションが取れる「音声入力」機能を活用しましょう。キーボード操作なしで文章作成や情報収集ができますから、身体的な疲労は最小限に抑えられます。それでいて高い生産性も維持できますので、使わない手はまずないでしょう。音声入力が使える具体的なおすすめツールには、以下のようなものがあります。

  • ChatGPT

OpenAI社が開発した対話型AIサービス。ユーザーが入力した内容(プロンプト)に対して、文章生成・要約・翻訳・情報検索など、AIが幅広く回答を生成します。

参照:ChatGPT|OpenAI

  • Microsoft Copilot

Microsoftが提供するAIアシスタント。高度なAIを活用し、情報検索、文章作成、画像生成、Office製品との連携が可能で、ユーザーの作業効率化や生産性向上を支援します。

参照:Microsoft Copilot: あなたの AI アシスタントです|Microsoft


2-2. 【視覚障害】画像やグラフも「言葉」で理解!AIで視覚を補完する

近年のAIは、テキストだけでなく画像なども同時に処理できる「マルチモーダル機能」を備えたものが増加しました。これまでの読み上げ機能では認識しなかった画像やグラフなども、高度なAIの技術によって、言葉で解説を受けられるようになっています。

また、AI搭載の歩行支援アプリを使えば、AIがあなたの目となり、周囲の状況を説明してくれます。これは、視覚障害者の単独外出を支援するだけでなく、障害物などの危険をいち早く察知するのにも役立ちます。視覚障害者におすすめのAIツールは次の2つです。

  • Gemini

Googleが開発した最先端の生成AI。テキストだけにとどまらず、画像や動画の内容理解も可能で、音声、コードなども扱えます。たとえば、書類に含まれる複雑なグラフや図の画像を読み込ませ、「このグラフからわかることを教えて」と問いかければ、グラフ内の数値や重要なポイントをテキストで的確に説明してくれます。その他、アイデア出し、プログラミング、画像生成など、マルチに使えて便利です。

参照:Google Gemini|Google

  • Eye Navi

視覚障害者の歩行支援アプリ。

人物、車止め、歩行者信号の色、点字ブロックなど、20種類以上の障害物をAIが認識し、音声によってユーザーに知らせます。目的地までの方向や経路、周辺施設の情報も案内してくれるので、視覚障害者の単独外出も安心です。

参照:視覚障がい者向けアプリ- Eye Navi(アイナビ)|コンピューターサイエンス研究所


2-3. 【聴覚障害】AIが音声をリアルタイムでテキストへ変換!情報や会話を視覚的に届ける

コミュニケーションに壁を感じやすい聴覚障害者にとって、日常の会議や話し合いはなかなかハードルが高いもの。そこで、リアルタイム文字起こしや要約のAIを活用して、会議や会話の内容を可視化することで、コミュニケーションの壁を解消できます。

就労や就学の場面でも使える、聴覚障害者におすすめのAIツールは、次のようなものです。

  • YYsystem

株式会社アイシンが手掛ける、リアルタイム文字起こしアプリシリーズ。

多言語翻訳にも対応しているので、聴覚障害者はもちろん、外国語話者にも便利です。さらに、AIが会話を要約してくれる機能も備えているので、長くなりがちな会議や、スピードのある会話も安心。シーンや用途に合わせて7種類のアプリが使えるので、ぜひ自分に合うものを見つけてください。

参照:アプリを使って会話を記録、保存、分析|YYSystem(ワイワイシステム)

  • AI文字起こし+要約デバイスに注目

今、聴覚障害のある人々の間で、AIを活用した「文字起こし+要約」デバイスが大きな注目を集めています。

文字起こしのスマホアプリも有能ですが、スマホとは別の専用デバイスも最近のトレンド。たとえば、Plaud NotePinNotta memoのような、AI搭載のリアルタイム文字起こし付きボイスレコーダーが、現在続々と誕生しています。これらAIを駆使した文字起こしデバイスは、聴覚障害者だけでなくビジネスの場でも業務効率化に大きく貢献します。気になる人は、ぜひ試してみてください。

参照:自動文字起こし・AIボイスレコーダー・議事録作成 | Plaud(プラウド)

参照:自動文字起こしサービス|Notta


2-4. 【発達障害】タスク管理や対人コミュニケーションでも!AIが頼れる相棒に

発達障害のある方にとって、「マルチタスク」や「相手の意図を読み取ること」は、特性上難しい場合があります。このような困りごとも、AIがサポートしてくれることが多いです。発達障害のある人に便利なAIツールは、以下のようなものです。

  • Notion

メモ、タスク管理、Wiki、データベースなど様々な機能を統合したオールインワン・ワークスペース。思考の整理やタスク管理もできるので、考えがまとまらなくても優先順位が可視化されます。また「Notion AI」というAIツールも搭載されており、「相手を怒らせずに断るメールの文面を考えて」など、コミュニケーションの壁打ちもできます。

参照:メモ、ドキュメント、タスクがつながるコネクテッドワークスペース|Notion (ノーション)

  • Perplexity

検索エンジンと生成AIを組み合わせた次世代のAI検索サービス。回答の根拠となるWebページが引用元として示されるので、情報の信頼性を確認しやすく、調べ物に向いています。

さらに有料版では、決まった時間に定型リサーチやチェックを自動で走らせる「タスク」機能が使えます。自分で情報収集しなくとも、定期的にメールで通知してくれるので、持続的に調べたいことがある人におすすめです。

参照:Perplexity|Perplexity AI,Inc.


2-5. 【精神障害】目に見えないつらさやしんどさを相談できる

精神障害のある人にとって、日々の体調の波や思考の混乱は、生活や仕事において大きな壁となります。こうした目に見えない困難に対しても、AIが役立つことがあります。また、AIを活用して仕事を効率化できる場合もあるでしょう。精神障害のある方へ、おすすめのAIツールは次のようなものです。

  • AIチャットくん

ChatGPTが搭載されたLINEアプリ内で使える会話形式のAIツール。使い慣れたLINEの画面から、いつでも気軽にメンタル面での相談や文章作成の補助を受けることができます。

参照:AIチャットくん|LINE 公式アカウント

  • notebookLM

Googleが提供するAI搭載のリサーチ・学習アシスタント。PDF、Webサイト、YouTube動画、ドキュメントなどを読み込ませ、その内容に基づいて要約、分析、質疑応答ができます。メールやニュース記事、資料などの要約に役立つので、体調が良くない日の「考える負担」を軽減できます。

参照:Google NotebookLM|AI リサーチツール&思考パートナー|Google


2-6.【 内部障害・難病】少ない情報を効率的に集めて負担を軽減

内部障害や難病のある方は、目に見えにくい疲労を抱えがち。また、持病についても情報が少なく、複雑で理解できない場合もあるのだと言います。そう言った場合にAIを活用することで、疲労を管理したり、効率的に情報を集めることができます。

  • Genspark

メールやカレンダーと連携して、予定を組んだり調整してくれる秘書のようなAIツールで、疲れやすい人のエネルギーを守りながらスケジュール管理するのに向いています。カレンダーと連携して予定を入れてくれますが、「重いタスクは1日2個まで」「外出は連日続けて入れない」など、体調に合わせてルールをカスタマイズできるので、疲れやすい人にも安心です。

さらに、持病について調べたいときも、Gensparkの検索エンジンで完結。Webにあるソースを元にして要約されるので、安心して使うことができ、何度も調べる手順も省けて効率的です。

参照:Genspark |あなたのオールインワンAIワークスペース


3.AIツールを使うときの注意点

パソコンを操作する手と警告マーク

AIは非常に便利ではありますが、使う前に特性を正しく理解しておかなければなりません。使い方を一歩間違えると、AIは時として危険なツールにもなり得ます。AIツールを使う前に、重要な注意点を押さえておきましょう。

3-1. AIは正解をくれる存在ではない

AIを活用する上で最も警戒すべきは、「ハルシネーション」です。ハルシネーションとは誤情報のことで、AIが事実とは異なる内容を出力してしまうことです。

例えば、介護・障害福祉現場の調査では、利用者の53.7%が「誤った情報を出力された」ことに不安を感じているという結果が出ています。

AIの回答だけを鵜呑みにせず、必ず公式な一次情報や専門家の判断と照らし合わせて確認することが必要不可欠であると言えますね。

3-2. 個人情報・プライバシーに注意

個人情報など、極めて機密性の高い情報を取り扱う場合には、情報漏洩などのリスクを鑑み、安易に入力しないことをおすすめします。本人同意がない状態で情報を安易に入力してしまうと、最悪の場合、法律違反となり罰則の対象になる可能性もあります。

3-3. シャドーAIのリスクも

勤務先が正式に承認していないAIツールを個人の判断で業務に使うことをシャドーAIと呼びます。これだけAIが盛んになっていながら、多くの職場では明確なAI活用のルールが整備されていません。個人で無料版AIを業務利用しているケースも多く、個人情報漏洩のリスクが高い状態にあります。

AIはあくまでも自身の業務や生活をサポートするためのツール。自分の思考力を守るためにも、良いバランスで上手く使いこなしたいものです。

4. まとめ

AIと紐づけられたアイコンたち

AIは、障害のある人にとって不足している機能を補い、可能性を広げる一助となります。これまでは「できない」と諦めていたことも、テクノロジーの力で解消できることも増えたのではないでしょうか。

AIは単なるツールではなく、あなたの「苦手」を補い「得意」を伸ばす存在です。これらを正しく使いこなし、社会の障害を無くしていきましょう。

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この記事のライター

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田中佳奈
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