障害者雇用で働きながら副業はできる?おすすめの副業8選!

障害者 副業アイキャッチ

障害者雇用で働いている方の中には「副業をして収入をもっと増やしたい!」とお考えの方もいるでしょう。

しかし、副業を始めるにあたって、どんな仕事が自分に向いているのかが分からないという方も多いです。

また、会社の決まりや働き方によっては、副業が禁止されているケースもあります。

今回は、障害者の方におすすめの副業を8つご紹介するとともに、副業をする際の注意点や探し方を解説していきます。

この記事で、あなたに向いている副業や、副業を始めるうえでの疑問を解決していきましょう。

1.障害者雇用で副業ができるかどうかは企業の就業規則を確認

まず、副業を始める前に考えたいのが、そもそもあなたが勤めている企業が「副業をしていい環境なのか」という点です。

最近では、副業を解禁している企業も増えてきていますが、いまだに副業禁止という企業も少なくありません。

たとえば、公務員は​​国家公務員法や地方公務員法によって、一部の例外を除いて基本的に副業は禁止されています。

一般企業の場合、副業の可否は「就業規則」によって決まります。

そのため、自分の勤めている会社が副業できるかを確かめたいのであれば、まず就業規則を確認してみましょう。

また、副業を認めている会社の中には、事前申請および事前承認が必要なケースがあるので、チェックしてみてください。

そして判断が難しいのは、就業規則に副業についての記載がない場合です。

この場合は、上司や会社に確認したいところですが、社風や会社の雰囲気によっては難しいですよね。

ただ、就業規則に記載がないということは禁止もされていないので、会社に不利益や支障が出なければ、確認せずに副業しても問題はないでしょう。

参照:参考:就業規則で『副業禁止』にできる? 記載なしの場合のデメリットとは?|起業サポ


2.障害者の就労移行支援は原則的に副業禁止

就労移行支援では、原則的に副業は禁止されています。

理由としては、就労移行支援は一般就労が困難な方を対象とした福祉サービスだからです。

そのため、副業で働けている時点でサービスの対象者ではないとみなされ、就労移行支援は利用できなくなります。

ただ、自治体や事業所の判断によっては副業やアルバイトが認められたケースもあるため、事前に通っている就労移行支援の事業所に確認するのがいいでしょう。

3.副業をしていることは会社にバレます!

副業をしていることは、できれば会社には隠したいものです。

しかし、思わぬ形で副業がバレてしまうケースがあります。

ここでは、副業がバレてしまう原因とバレてしまった時のリスクをお話ししていきましょう。

3-1.副業の収入で住民税の金額に変動があるから

副業で収入を得た場合は、所得に応じた住民税が加算されます。

住民税は、地方税の一種で地方自治体の教育や福祉サービスを運営するための税金です。

住民税は基本的に、前年の所得に応じて課される所得割と、定額で課される均等割で算出されます。

そのため、​​副業を行い所得が増えると住民税の金額が変動します。

会社員の住民税は、ほとんどの場合、企業が納付していることが多いので、会社に副業をしていることがバレてしまう可能性があるのです。

しかし、住民税には会社を介さずに自分で納付できる「普通徴収」があります。

普通徴収を選択することによって、会社側に副業がバレるリスクを抑えることが可能です。

3-2.第三者によるリーク

会社の同僚に副業をしていることを話してしまうと、バレてしまう可能性があります。

たとえば、会社で仲のいい同僚だけに副業をしていることを打ち明けたとしましょう。

その同僚が、上司や会社にあなたが副業をしていることを漏らしてしまうことは、なきにしもあらずです。

どんなに信頼できる同僚でも、副業をしていることについては話さない方がいいでしょう。

また、会社内での会話は誰に聞かれているかわかりません。

このように第三者の情報から、副業がバレてしまうケースもよくあるので注意しましょう。

3-3.副業禁止の会社で副業がバレたらどうなる?

もしも、障害者雇用で働いている企業が副業禁止で、副業していることがバレてしまった場合はどうなるのでしょうか?

まず前提として、基本的に副業が会社にバレても、法律上での罰則はありません。

そもそも、会社側が雇用者の勤務時間以外を拘束することはできないので、プライベートな時間を副業に当てても本来は問題ないのです。

ただし、本業の勤務中に副業をしていたり、会社の重要な情報を副業で外部に漏らしたりすると、減給や解雇といった処分の対象になるでしょう。

万が一、副業禁止の会社で副業がバレたら、まずは正直な気持ちで上司に事情を説明することをおすすめします。

4.障害者雇用で働いている人におすすめの副業8選

これからご紹介する、障害者雇用で働いている人におすすめの副業の共通点は、全てネット上でできるという点です。

ネット上での副業は、アルバイトのように時間を拘束されることなく、自由に取り組めるのが魅力です。

ここでは、障害者におすすめの8つの副業をみていきましょう。

4-1.フリマアプリでの物販

特別なスキルがなくともできるのが、メルカリやヤフオクなどのフリマサイトでの物販です。

自宅にある不用品を出品して、売り出すことで副収入として稼げます。

また、ハンドメイド作品や自分で仕入れた商品を出品することも可能です。

最近では、BASEといった自分専用のネットショップを作成できるサービスもあるので、自宅にいながら物販ができます。

4-2.ブログやYouTubeの収入

ブログやYouTubeの収入源は、主にアドセンス広告とアフィリエイト広告の2つです。 

アドセンス広告とは、自身のブログやYouTubeチャンネルに広告を掲載し、クリックや動画再生をしてもらうことで収益が発生する仕組みのことです。

アフィリエイト広告は、ブログやYouTubeチャンネルで商品をPRし、ユーザーが購入してくれたら収益が発生します。

いずれの方法も、自分のペースで進めていけますが、稼げるようになるためには時間がかかり、継続的に記事や動画を更新し続ける必要があるでしょう。

4-3.WEBライター

WEBライターは、依頼されたテーマに沿ってクライアントに文章を納品する仕事です。

WEBライターの報酬は、一般的に1文字何円といった文字単価や、1記事単位の報酬で決まることが多く、書いた文章の量によって変動します。

文字単価や記事単価は、各記事の内容によって異なり、専門性が必要なものは高めに設定されています。

自宅にいながら、文章だけで稼ぐことができるので書くことや考えることが得意な人におすすめです。

4-4.プログラミング

プログラミングとは、アプリやソフトウェアのプログラムを作成する作業です。

たとえば、スマホアプリやパソコンのソフトなどは、プログラミングによって機能しています。

プログラミングは、PHPやJavaといったプログラム言語を用いて行い、プログラムをコントロールする仕事です。

昨今のIT業界は、人材不足でエンジニアやプログラマーの需要は高まっています。

プログラミングは独学でも勉強できますが、専門性の高い分野でもあるので、職業訓練校や就労移行支援事業所でも学ぶことができます。

4-5.動画編集

動画編集とは、素材を短くしたり動画にテロップや音楽を挿入したりする作業です。

プログラミングのように専門的な用語も少ないので、取り組みやすさが魅力です。

動画編集ソフトには、有料と無料のものがありますが、有料の方がより細かな編集ができます。

編集ソフトで代表的なのは、Adobe Premiere ProやFinal Cut Pro Xなどです。

スマホで動画編集することも可能ですが、副業として始めるならCore i7以上のスペックのパソコンをおすすめします。

4-6.イラストレーター

イラストレーターは、イラストを販売したり、依頼を受けてイラストを描いたりする仕事です。

イラスト販売は、イラストACやPIXTAといったサイトに投稿し、ダウンロードされることで収入が得られます。

また、企業や個人から依頼を受けてイラストを描くという方法もあります。

イラスト販売の方が、自分のペースでイラストを投稿できるので、副業としてはおすすめです。

4-7.データ入力・文字起こし

データ入力は、フォーマットに沿ってひたすらデータを入力する作業で、文字起こしは会議やインタビューで話された内容を音声から聞き取って文字入力をする作業です。

パソコンでのタイピング入力ができれば誰でもできるので、未経験でも取り組みやすい副業だといえるでしょう。

納期にさえ間に合えば自分のペースでできますが、タイピングミスでの誤字脱字や変換ミスなどに注意が必要です。

4-8.音声配信アプリの収益化

音声配信アプリは、顔出しなしで声だけで稼げる最近話題の副業です。

リスナーからの「投げ銭」で、収入を得ることができます。

音声配信アプリでおすすめなのは、下記の3つです。

  • Spoon(スプーン)
  • HAKUNA(ハクナ)
  • Voice Pococha(ボイスポコチャ)

上記3つは、いずれも投げ銭機能がついており、登録ユーザーも多いのでファンもつきやすいです。

音声配信では、雑談・ゲーム実況・歌などさまざまなジャンルがあるので、自分の得意なことを活かした配信でリスナーを楽しませます。

5.障害者で副業をするにはどうやって仕事を探せばいいのか?

副業を始めるにあたって一番重要なのは、仕事の探し方です。

副業をしたくても、どうやって仕事を見つけていけばいいのかわからない人も多いと思います。

フリマサイトや音声配信などは、決まったサイトやアプリを使って稼ぐことができますが、それ以外のWEBライターや動画編集、プログラミングなどは、まずクライアントを見つけなければなりません。

クライアントを見つけるには、以下の方法がおすすめです。

  • クラウドソーシングで案件を見つける
  • SNSで見つける
  • 友人や知人に紹介してもらう

クラウドソーシングは、インターネット上で仕事を依頼したい人と探している人を繋げるプラットフォームです。

クラウドソーシングで代表的なのは、クラウドワークスやランサーズなどがあります。

SNSでは、X(旧Twitter)やインスタグラムで「プログラマー 募集」と検索し、直接DMでやり取りすることで、案件が獲得できる可能性があります。

あとは、身近なところでは友人の結婚式の動画編集を行うという方法もあるでしょう。

技術系の副業は、とにかく実績が重要なので、コツコツと案件をこなしていくことをおすすめします。

6.障害者が副業する上での注意点やポイント


6-1.本業に影響が出てしまうような副業はやらない方がいい

副業は、本業があってはじめて成り立つ働き方です。

そのため、本業が疎かになる副業はやらない方がいいでしょう。

たとえば、本業である障害者雇用の仕事が転職したばかりで、まだ慣れていない場合はまず本業の仕事に専念します。

そしてある程度、本業の仕事をこなせるようになって余裕が出てきたら副業を始めるのがベストです。

また、本業の仕事時間に副業をするのも、当たり前ですがご法度です。

副業を始める際には、本業が疎かにならないかよく考えてみましょう。

6-2.なぜ副業をやりたいのかを明確にする

副業を始めるほとんどの理由が「稼いで収入を増やしたい!」かと思いますが、もう少し明確な目的や目標を決めておきましょう。

たとえば、「スキルアップのために経験を積みたい」「多くの人に自分の作品を見てもらいたい」など副業を通じた目的や目標を考えてみてください。

そうすることで、自分のやりたいことや得意を活かした副業の種類が見えてくるはずです。

6-3.体調に影響を与えない程度に副業をする

副業は、プライベートな時間を削って行うため、体調管理には注意が必要です。

とくに、障害者の方は疲れが出やすい傾向にあり、規則正しい生活が求められます。

体調を崩せば、副業だけでなく本業もできなくなるので、本末転倒です。

そのため、障害者が副業をするには、今までの生活リズムを維持することを心がけ、睡眠時間を削るような働き方は避けるようにしましょう。

6-4.副業で稼ぐよりも「楽しめているかどうか」を優先する

副業は稼ぐために始める人が多いですが、ほとんどの場合、稼げるようになるまでは時間がかかるのが現実です。

また、未経験のうちは労力の割に単価が安く、思ったように稼げないことも多いでしょう。

副業は、稼ぐことに軸を置くよりも「楽しい」「誰かの役に立っている」といったモチベーションを持つと継続できます。

スキルや実績を積むためには、継続することも大切なので、稼ぐ以外のモチベーションを持つことをおすすめします。

7.障害者の副業に関するQ&A


7-1.障害年金を受給しながら副業はできる?

障害厚生年金には所得制限は設けられていないので、副業をしても問題ありません。

そのため、副業をしながら障害年金を受給できます。

ただ、例外として20歳前に傷病を負った人の障害基礎年金については、前年の所得によって支給制限があります。

  • 前年所得額が4,721,000円を超えると全額支給停止
  • 前年所得額が3,704,000円を超えると年金額の2分の1が支給停止

なお、扶養家族がいる場合は、所得金額が加算されるため上記の金額よりも緩和されていますので、詳しい内容については日本年金機構のサイトにて確認してみましょう。

参考:20歳前の傷病による障害基礎年金にかかる支給制限等|日本年金機構

また、障害年金をもらいながら扶養に入れる所得についてはこちらの記事をご覧ください。

関連記事:障害者は障害年金をもらいながら扶養に入れる?扶養の条件や制度をわかりやすく徹底解説


7-2.副業での収入は確定申告が必要?

副業での確定申告は、所得金額が20万円を超えたら必要です。

ここでの20万円という金額は、売上から経費を差し引いた数字になります。

たとえば、売上が25万円あったとしても、セミナーへの参加や副業のために購入したものなどの経費が6万円かかったとしたら所得金額は19万円なので、確定申告の必要はありません。

ただし、所得金額が20万円を下回っていて確定申告をしない場合は、別途住民税の申告が必要です。

また、副業の収入が少額だとしても​​、税務署に申告することで税金の還付を受けられるケースもあります。

障害者の確定申告について、もう少し知りたい方はこちらの記事も参考にしてみてください。

関連記事:【初心者向け】就労継続支援B型で得た工賃は確定申告が必要なのか?


7-3.副業のスキルはどうやって身につければいい?

多くの副業は未経験でも始められますが、スキルや資格があったほうが報酬面で優遇されやすいです。

また、副業で培ったスキルを本業に活かすこともできるでしょう。

副業のスキルを身につけるには、民間のスクールや職業安定所(ハローワーク)では、一般の公共職業能力開発校に加えて「障害者職業能力開発校」という職業訓練に通う方法などがあります。

関連記事:​​3-4.スキルアップのためのスクールや職業訓練に通う|​​障害者の転職は難しい!?転職の現状や成功させるための対策や準備を解説!


8.最後に

今回は、障害者におすすめの副業や仕事の探し方などについてお伝えしてきました。

副業は収入が増えるだけでなく、本業のスキルや自分の趣味を活かした自由な働き方ができる点も魅力です。

ただ、障害者が副業をする際には、健康を第一に考え、無理のないように楽しみながら続けていくことも大切です。

ぜひ、自分に合いそうな副業に挑戦して活躍の場を広げてみてはいかがでしょうか?

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