今回は障害者雇用や就労継続支援に関する記事です。
就労継続支援A型とB型は何が違うのか?という話をよく聞きます。
障害や難病のある方が正規の雇用契約を結んだ上で、支援のある職場で働くことができる福祉サービスです。
今回の記事は就労継続支援A型についての話となります。
目次 [非表示]
1.就労継続支援A型について
就労継続支援A型事業所での勤務は、基本的な部分は一般就労と変わらない状況です。但し、就職に特化した訓練ができるわけではありません。(スキルアップやビジネスマナー、履歴書の添削、面接練習等がカリキュラムとしてあるわけではないためご注意ください。)
就労継続支援B型について詳細をお知りになりたい方はこちらのURLからご覧下さい。
1-1.規模
- A型事業所は2016年時点で3455事業所、利用者は6万8070人。
1-2.メリット
- 雇用契約を結んだ上で働けること
- 最低賃金額以上の給料が保障されている
1-3.デメリット
- 一定の体力や能力が必要とされること
- 作業に対して「責任を持って仕事をしている」という意識を持つ必要があること
1-4.主な作業内容※事業所によって違います
- カフェやレストランのホールスタッフ
- パソコンによるデータ入力代行
- ご当地ストラップなどのパッキング
- インターネットオークション作業代行
- 車部品などの加工
1-5.労働日数・時間
- 1日の実働時間は4~8時間程度であることが多い
- 週5日程度働いている人が多い
1-6.利用対象者
- 原則18歳以上65歳未満
- 身体障害、知的障害、精神障害、発達障害や難病がある人
- 以下のいずれかの条件を満たすと利用対象となります
- 就労経験があるが、現在は働いていない方
- 就労移行支援サービスや特別支援学校での就職活動を経たが、雇用に結びつかなかった方
1-7.就労継続支援A型の利用料※福祉サービス代金
- B型と同じ料金体系となっています
1-8.賃金(給与)
- 各都道府県の最低賃金額以上の給料が保障されている
1-9.就労継続支援A型の探し方
- お住まいの市区町村の障害福祉窓口やハローワークで相談
- WEBサイトで直接見つけるまたはそういったサイトに登録して紹介をしてもらう
- 通院している場合は、病院やクリニックがおすすめの事業所を紹介
1-10.確定申告について
- 事業所(法人や会社)がサポートしてくれる所が多いです。しかし、A型で得た収入は、「給与」の取扱いになるので対応は必要になります。
1-11.就労継続支援A型事業所の必要人員について
- 就労継続支援A型の施設を運営するためには最低限クリアしないといけない最低人員の体制整備が必要です。
- その基準・必要人員については下記の写真やURLをご参照下さい。
参照URL:https://info-wpp-sh.biz/atype-staffing-standard/
2.何故、就労継続支援A型の事業に参入する株式会社や法人が増えているのか?
何故A型に参入する法人や会社が増えているのか。
第1の要因は、就労継続支援A型の会計制度です。
行政から事業所に支払われる自立支援給付費という名の補助金は、就業所での作業内容や利用者の生産性や労働力、成果とは無関係に、何人が何日間通ったかによって決まっています。
例として施設利用をする障害者の数が20人以下で、7.5人当たり1人の職員(障害者)が配置されている事業所では1日施設利用すると、5840円の給付費が支給されます。
その事業所で障害者が1日5時間滞在するものとし、時給が1,000円だとすると、1日当たりの給料は5,000円となります。
20人の障害者が年間200日施設に通ったとします。
これを3年間毎日続けたとすると、給付費と特開金を合わせて2億円以上の収入となり、支払う給与は約6,000万円となるため仮に事業としての収入が0だった場合でも約7,000万円以上の利益が出る仕組みとなります。
法人や会社を3カ所持っていた場合、合計で2億円以上の利益が出るような形となります。特開金は3年分しか出ないので3年経ったところで事業所を閉鎖し、新しい事業所で障害者を雇い直せば同じ”ビジネスモデル”を続けられるようになっています。
3.最後に
このように制度や法律の隙間を上手く使った、悪徳な就労継続支援A型の事業所が少なからずある事は事実です。
非常に悲しいことですが、事実だからこそニュースや記事が出回ってしまっています。
ですが、悪徳な就労継続支援A型の事業所は一部です。
悪徳な就労継続支援A型の事業所がいるため、世論としては全体的に悪徳な事をしているという間違ったイメージが先行してしまう事象も発生しています。自分達が働く事業所の中身は働いた人の価値観によっても違います。
しかし、悪徳な事業所に関しては働いている人・従業員等から多くの不満が出る傾向にあると思います。そういった部分を見極める前に情報収集を出来る限り行うことをおすすめします。
就労継続支援B型についてもこの機会に触れていただき、役割・機能・メリット・デメリットを把握した上で就労継続支援事業所を探すことをおすすめします。
現在はGoogleマップやインスタグラムなどのSNS等もあるのでクチコミなどを見ながら、最大限活用をしていただければと思います。