障害と向き合う挑戦者 メインハイ コウキ – 障がいがあるからって夢を諦めなくてもいい。

メインハイ コウキ – 障がいがあるからって夢を諦めなくてもいい。

メインハイのコウキさん

今回はメインハイチャンネルのコウキさんを取材させていただきました。

高校2年生の時、水のないプールに飛び込み車椅子生活となったコウキさん。お笑い芸人という夢を一度は諦めるも、もう一度目指すきっかけになったのは、親友で幼馴染の言葉でした。

YouTubeで常に笑いを届けるコウキさんのルーツやYouTubeへの想いに迫りましたので、ぜひ最後までご覧ください。

1.メインハイとは?障がい者YouTuberの人気の秘密に迫る!

メインハイのコウキさん、アラシさん、ユウタさん

メインハイチャンネルはコウキさんと幼馴染のアラシさん、ユウタさんの3人で結成されたエンタメ系YouTubeグループです。

幼馴染ならではのノリと、障がいすらも笑いに変えてしまう3人の空気感が男女問わず人気を集めています。

2019年にチャンネルを開設し、2024年10月現在の登録者数は11.1万人、総再生数は5,300万回を超えています。

ここからはメインハイチャンネルの魅力に迫っていきましょう。

1-1.メインハイが視聴者から支持される理由

メインハイチャンネルの中では、あえて自分たちしかわからないノリを大切にしています。

「3人が本当に面白いと思ったことを、届けることで、視聴者の方も楽しんでいただけると思う」とコウキさんは話します。

障がいを笑いに変えられるのは、3人の関係性があるからこそです。

また良い意味で障がいを気にしていないのが、アラシさんとユウタさんの良い所だといいます。

障がい者ではなく幼馴染として接するからこそ、ボケたりツッコんだり、その時々を面白く変えられるのです。

そんな関係性を見られるおすすめの動画はこちらです。

参照:メインハイチャンネル|【障がい】親友から介助者、障がい者になった、一日ルーティン

幼馴染である一方で介助者でもあるアラシさんとユウタさん。普段の日常の様子を覗くことができるので、気になった方はぜひご覧ください。

1-2.メインハイは少し変わったお笑いトリオ

障がいがあるからこそ、動画で意識していることがあるといいます。

それは自主性です。

障がいによって、無理矢理やらされていると誤解されないよう、必ず自分がやりたいという意志が伝わるように工夫しているとのこと。

また、それをさせてくれる環境も大きいと話します。介助者でもあるアラシさん、ユウタさんが側にいることで、できることを諦めなくて済むのだそうです。

初めてYouTubeに投稿した動画は、東南アジア車椅子横断旅。3人でヒッチハイクしながら野宿し横断を目指すというもので、福祉設備が整っていない発展途上国でも15日間チャレンジすることができました。

参照:メインハイチャンネル|【前代未聞!?】海外を障害者が横断旅!?#1 オープニング

車椅子のコウキさんと、幼馴染兼介助者のアラシさん、ユウタさんという、一見少し変わったトリオですが、3人だからこそ作れる動画がたくさんあるのです。



1-3.解散を乗り越えコンビで活動再開

メインハイは、2022年12月に一度解散しています。

これは、メンバーであったユウタさんが体調不良を抱えていたためです。

YouTuberとして活動するなかで、胃腸炎を患ってしまい、活動することが難しくなったのです。

また、それに伴いモチベーションが低下したことで、健康を最優先するとの判断で解散しました。

その後、2023年5月にコウキさんとアラシさんの2名でメインハイが再結成されました。

YouTubeに対する心残りもあったなか、車椅子インフルエンサーの寺田ユースケさんからの後押しを受けて、2人での活動を再開したとのことです。

再結成時には、ユウタさんは以下のようにXに投稿を寄せています。

https://twitter.com/yutayuta1994xxx/status/1656310245038362630


2.コウキさんは何故、YouTuberを目指したのか?

中学生の頃からコウキさんの夢はお笑い芸人でした。持ち前の明るさで、卒業後はアラシさんと一緒に芸人になると決めていました。

しかし高校2年生の時、人生は大きく変わることとなります。

夏休みの深夜、友達に誘われ小学校のプールに飛び込んだものの、そこには水がありませんでした。頭から強く打ちつけたコウキさんは、気づいた時には体が動かなくなっていました。

いつかは治る。そう信じていましたが、ある日突然、脊髄損傷であることを突きつけられたのです。

「俺、これから一生車椅子なんや」

残酷な現実に落ち込んだといいます。しかし、その時間は長くありませんでした。

毎日リハビリに必死で落ち込む余裕もなく、これからの人生をどう楽しむかと思うようになったといいます。

コウキさんはその後、障がい者の自立生活を支援するメインストリーム協会に就職し、人生観を180度変えられることとなりました。

2-1.お笑い芸人を諦められなかった

車椅子で出かけるコウキさん

メインストリーム協会には、障がい者と健常者のカップルや障がい者同士の夫婦、タバコを吸う重度の呼吸器ユーザーなど本当にさまざまな方がいたといいます。

そこで障がい者のイメージが180度変わったのです。

そして、自分らしく楽しんで自由に生きる、こんな社会がいいと心から思ったそうです。

コウキさん自身もメインストリーム協会で介助派遣や啓発活動を行い、毎日がとても楽しく充実していたといいます。

そんな時、ピン芸人でR1王者である視覚障がい者の濱田裕太郎さんの活躍を知ったアラシさんから「もう一度お笑いやらへんか」と誘われたのです。

脊髄損傷とわかった後、アラシさんに負担をかけたくないとの思いで、コウキさんはお笑い芸人を諦めると決断していたため、何度も断りました。

それでも最後に言われた「お前な、人生1回きりだぞ。これやっとかんでいいんか」という言葉で、昔からの夢だったお笑い芸人を再度目指すこととなります。

2-2.メインハイチャンネル結成秘話に迫る!

談笑するメインハイメンバー

お笑い芸人になると決めた2人は夢を叶えるために上京します。しかし、その直後に世界的に新型コロナウイルスが蔓延し、劇場で漫才を披露することができなくなってしまいました。

もともと芸人も人気者になりたくて選んだ道。そこで、劇場がなくても発信できるYouTubeを始めたのです。

そして、トラックの運転手をしていたユウタさんも誘い、先ほど紹介した東南アジア横断企画の撮影がスタートします。

旅をきっかけにユウタさんも上京し、正式にメンバーとして加わりました。

こうして、メインハイチャンネルは結成されたのです。

3.YouTubeを通してみんなに伝えたいこと

パソコンで作業するコウキさん

コウキさんは、YouTubeを始めて「障がい者のイメージが変わった」と言われることが増えましたが、それを意識したことは一度もないそうです。

「ただ純粋に3人の空気感を笑ってほしい。それは障がいを切り離すのではありません。障がいも含めてメインハイチャンネルを面白いと思ってもらえると嬉しい」と話します。

一方で、障がい者だからといって全員がチャレンジしないといけないと誤解してほしくないとのこと。

無理をして挑戦し続けるのではなく、友達と遊んだり、趣味を楽しんだりして、毎日をどれだけ自分らしく楽しむかの方が大切といいます。

だからこそメインハイチャンネルでは、自分たちが心から楽しいと思える動画を日々届けているのです。

4.コウキさんが描く未来予想図

今後の目標は、毎日を楽しく過ごすことといいます。これまで楽しそうと感じたものを選択してきたことが、今の活動に繋がりました。

これからも楽しいことを選択し続けられるよう、頑張りたいと話します。

またコロナ禍で延期を重ねていましたが、先日ついに単独オフ会を開催し、大成功に終わりました。

メインハイチャンネルの目標は登録者数100万人達成とのこと。

最後に、目標を達成した後の夢を聞いてみると、こんな答えが返ってきました。

「モデルと付き合いたいです」

5.まとめ

一度は障がいを理由に夢を諦めるも、幼馴染の言葉から夢を叶えているコウキさん。

常に周りの人を笑顔にさせることを考えているのだと、筆者は取材の中で感じました。

メインハイチャンネルが登録者数100万人を超える日を楽しみにしています。ぜひあなたもYouTubeやコウキさんのSNSをチェックしてみてください。

YouTube:​​​​https://www.youtube.com/channel/UCbNpB2EcL198ynzclY9eM8A
Twitter:https://x.com/main_hi_
Instagram:https://www.instagram.com/kouki.kurumaisu/

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