ウェブ・サーナは、障害者雇用に特化した就職・転職求人サイトです。
支援実績は30年以上と、長年にわたって障害者の就職をサポートしています。
障害者の就職活動に役立ちそうなウェブ・サーナですが、実際の評判はどうなのか気になりますよね。
今回は、ウェブ・サーナの評判や口コミから調査してわかったサービスのメリット・デメリットを解説していきます。
ウェブ・サーナを利用して就職活動をしようと考えている人は、必見です。
目次
1.ウェブ・サーナの特徴と求人傾向まとめ
まずは、ウェブ・サーナのサービスの特徴やどのような求人があるのかについて、詳しくみていきましょう。
1-1.障害者雇用に特化した就職求人サイト
ウェブ・サーナが扱っている求人は、主に障害者手帳を取得している人が応募できる障害者雇用求人で、これまでに5,000社以上の掲載実績を誇っています。
ウェブ・サーナを運営している株式会社イフは、30年以上にわたって障害者雇用支援を行っており、求人傾向として大手企業の求人が多いのが特徴です。
例えば、これまでに以下のような企業の求人を掲載した実績があります。
- 積水ハウス株式会社
- 株式会社セブン-イレブン・ジャパン
- サントリーホールディングス株式会社
- 株式会社 資生堂
- 株式会社NTTドコモ
有名企業ばかりで、驚いた方も多いのではないでしょうか?
ウェブ・サーナは、業界との太いパイプで障害者雇用に精通し、新卒・中途採用問わずさまざまな企業の求人を掲載しているのが特徴です。
1-2.合同企業説明会「サ〜ナ就職フェスタ」を定期的に開催している
ウェブ・サーナは求人掲載だけでなく、合同企業説明会「サ〜ナ就職フェスタ」を東京・大阪・名古屋・福岡・広島の5都市で定期的に開催しています。
この説明会は求職者と企業の面談の場となっていて、人事担当の方から直接お話を聞くことが可能です。
ほかにも、就職活動に関する相談コーナーで自分の適性を知ったり、アドバイスを受けたりすることができます。
就職活動はどうしても孤独になりがちなので、こうしたイベントがあることで就職活動の幅も広がるでしょう。
イベントの開催日程や場所などの詳しい情報は、以下のリンクから見られます。
1-3.就職活動に必要な情報収集ができる
ウェブ・サーナは、会員になることでさまざまな就職・転職活動に役立つ情報収集ができます。
例えば、会員用のメールマガジンで最新の求人情報を受け取れたり、マイページからセミナーやフェスタ予約が可能です。
また、就職活動の流れや自己分析の方法を解説した「就職活動ガイド」や就職に関する人事からのアドバイスページなど、会員登録しなくても閲覧可能なコンテンツが充実しています。
ウェブ・サーナは、配慮や職場環境など身体障害者ならではの就職に関する不安を把握し、必要な情報を発信しているのが特徴です。
参照:就職活動ガイド|ウェブ・サーナ
参照:障がい内容別就職・転職アドバイス|ウェブ・サーナ
参照:人事からの就職活動アドバイス|ウェブ・サーナ
2.口コミから分かったウェブ・サーナのメリット
X(旧Twitter)の口コミからウェブ・サーナのメリットをまとめてみました。
- 大手企業の求人が多い
- 正社員の求人が多い
- 説明会があるから就職相談しやすい
- IT系の障害者雇用が豊富
2-1.大手企業の求人が多い
ウェブ・サーナは、口コミでも大手企業の求人を扱っているイメージが強く職種も豊富です。2024年1月時点では、以下のような企業が掲載されていました。
- 日立システムグループ
- 積水化学工業株式会社
- 日本銀行
- 大和ハウス工業株式会社
- ANAシステムズ株式会社
各業界の中では、いずれも上位の規模や知名度を誇る企業ばかりです。
大手企業では法定雇用率が設けられており、2024年4月からは現行の2.3%から2.5%に引き上げられます。
こうした影響から大手企業は、積極的に求人を出して障害者を採用しています。
参照:障害者の法定雇用率引上げと支援策の強化について|厚生労働省
2-2.正社員の求人が多い
ウェブ・サーナは、正社員の求人が多いので安定した就職口を探している方におすすめです。
また、新卒はもちろんのこと中途採用の求人も多いので、大手企業への転職活動にも役立ちます。
障害者雇用枠は非正規雇用やアルバイトの場合がほとんどで、雇用形態としては不安定な障害者の方も多いです。
しかし、ウェブ・サーナは先ほども解説したように大手求人が多いので、雇用形態も最初から正社員を目指せます。
大手の求人を扱っているウェブ・サーナだからこそ、安定した働き方が見つかるでしょう。
2-3.説明会があるから就職相談しやすい
ウェブ・サーナは、東京や大阪などで定期的に説明会を開催しています。
説明会に参加することで、オフラインで就職活動の相談ができるのもイベントならではのメリットです。
一般職でもこうした就職説明会はありますが、障害があると相談しづらいこともありますよね。
ウェブ・サーナの説明会なら障害者枠での就職が前提で尚且つ、障害者雇用に詳しいスタッフが相談にのってくれるので心強いといえるでしょう。
2-4.IT系の障害者雇用が豊富
障害者雇用の仕事内容というと、事務補助や軽作業、清掃などが多いイメージですよね。
実際に、雇用されている職種で多いのが「事務職」で58%、次いで「軽作業」28%、「製造・技能」24%という結果でした。
しかし、ウェブ・サーナではIT系の障害者求人も多数掲載しているので、専門的な分野で就職を目指している方におすすめです。
例えば、エンジニアやオペレーターなどの専門職に就くことができれば、スキルが身についてキャリアアップすることも可能なので、これまで難しかった職種への転職活動にも積極的にチャレンジできるでしょう。
参照:第98回 「障がい者雇用について」|エン・ジャパン株式会社
3.口コミから分かったウェブ・サーナのデメリット
ウェブ・サーナのデメリットは、以下の3つです。
- 都市部中心で地方求人が少ない
- アルバイトや短時間勤務の求人が少ない
- 障害内容によっては求人が少ない
3-1.都市部中心で地方求人が少ない
ウェブ・サーナでは、都市部の求人が多く地方での求人は少ないという口コミがみられました。
ただ、これは障害者雇用だけに限ったことではなく、就職口は都会に集中してしまう傾向があるのが一般的です。
しかし、最近ではリモートワークを取り入れているケースも増えてきているので、地方でも大手企業に就職できるチャンスはあります。
地方だからといって諦めることなく、自分に合った就職先は見つけられるでしょう。
3-2.アルバイトや短時間勤務の求人が少ない
ウェブ・サーナは、先ほどのメリットの部分でも解説しましたが正社員の求人が多いため、アルバイトや時短勤務の求人は少なめです。
そのため、時間に余裕のある働き方がしたいという方や、正社員雇用にはこだわらないという障害者の方にとっては求人を見つけにくいといったデメリットがあるかもしれません。
しかし、ウェブ・サーナではアルバイトや時短勤務の求人はゼロではないので、探してみる価値はあるでしょう。
3-3.障害内容によっては求人が少ない
ウェブ・サーナでは、さまざまな障害に応じた求人を掲載していますが、障害内容によっては求人が少ないという口コミがみられました。
特に、精神障害の求人が少ないとの口コミが多いようです。
ウェブ・サーナの求人検索では、障害内容別に検索を指定することも可能です。
実際に筆者が障害別に求人検索をかけてみたところ、ほとんど身体障害と精神障害では求人数に大差はありませんでした。
障害別 | 求人数 |
精神障害者 | 74件 |
身体障害者(四肢) | 104件 |
※2024年1月時点
また、平成30年4月1日から障害者雇用義務の対象に精神障害者が加わったので、これからさらに障害の種類で求人の格差が生じることは少なくなると予想されます。
また、障害者の転職事情について気になるという方は、こちらの記事も参考にしてみてください。
参照:障害者雇用義務の対象に精神障害者が加わりました|厚生労働省
4.企業に入社する前に「働く」を体験できるインターンシップ制度
近年では、入社前にインターンシップ制度で働くことを体験できる企業が増えてきました。
インターンシップ制度は、もともと学生が就業体験をするための制度でしたが、障害者雇用でも入社後のミスマッチを防ぐために実施している企業があります。
インターンシップは、職場のバリアフリー環境や仕事内容などが自分に合っているか入社前に体験できる貴重な機会です。
また、障害者雇用促進法では民間事業者の雇用分野での合理的配慮は義務付けられていますが、個人によってどのような配慮が求められているのかは異なります。
合理的配慮についてさらに詳しく知りたい方は、こちらをご覧ください。
インターンシップは、企業側にとっても障害者との仕事の仕方やどのような配慮が必要なのかが分かるので、双方にとってメリットがあります。
ウェブ・サーナでも、インターンシップを取り入れている企業の求人が掲載されているので、気になる方は問い合わせてみましょう。
5.最後に
今回は、ウェブ・サーナの評判や口コミから分かるメリットデメリットを解説してきました。
ウェブ・サーナは、都市部で大手企業の障害者雇用求人を探している人におすすめのサイトです。
また、合同企業説明会「サ〜ナ就職フェスタ」を開催し、障害者の就職活動をバックアップしてくれるイベントもあります。
障害を抱えながら働くということは、健常者に比べて大変なことも多いです。
しかし、ウェブ・サーナのような転職サイトを活用して就活を進めていけば、自分に合った就職先や働き方が見つかるでしょう。