旅行/観光 【北海道版】車椅子でも楽しめるバリアフリーな観光スポット6選

【北海道版】車椅子でも楽しめるバリアフリーな観光スポット6選

バリアフリーな観光スポット6選北海道版

北海道は、広大な大地と豊かな自然、独特の文化、そして様々なグルメを楽しめることで有名です。

観光スポットも多く存在し、何度訪問しても飽きることがない人気エリアとなっています。

北海道に限らず、旅を楽しむにはスムーズな移動に配慮したした準備は欠かせません。

また、車椅子でも観光できるスポットがあるかどうかも重要なポイントです。

そこで、本記事では車椅子でも楽しめるバリアフリーな観光スポットを紹介します。

観光する上で役立つ、便利なサービスも併せて紹介するのでぜひ参考にしてください!

バリアフリー情報については、以下の記事でも詳しく解説しています。

参照:バリアフリー情報サイトまとめ-北海道版


1.車椅子でも楽しめる北海道の観光スポット6選

1-1.さっぽろテレビ塔(札幌市)

札幌のシンボルとして親しまれるさっぽろテレビ塔は、高さ147.2m、地上約90mの展望台から札幌市街を一望できる人気スポットです。

1956年に完成して以来、半世紀以上にわたって札幌の発展を見届けてきたランドマーク的存在です。

大通公園を中心とした街並みが、360度のパノラマで広がります。

天気の良い日には石狩平野や日本海まで見渡せ、四季折々の表情を楽しめるのが魅力です。

特に、冬の「さっぽろホワイトイルミネーション」や「さっぽろ雪まつり」の時期は、展望台が絶景を眺める特等席ですよ!

昼間は遠く石狩平野まで、夜になると宝石箱のような夜景が楽しめ、何度訪れても新しい発見があります。

さっぽろテレビ塔は1階エントランスから展望台まで段差なくエレベーターで直接アクセスでき、車椅子のまま快適に観光できます。

展望台は上り専用・下り専用のエレベーターが完備されており、スタッフの案内も丁寧です。

展望フロアは広々としており、車椅子で窓際まで近づいて景色を楽しめます。

多目的トイレも完備され、清潔で使いやすいと評判です。

参照:さっぽろテレビ塔|株式会社さっぽろテレビ塔


1-2.白い恋人パーク(札幌市)

白い恋人パークは、北海道を代表する銘菓「白い恋人」の製造工程を見学できるテーマパークです。

ヨーロッパ調の美しい建物と四季折々の花が咲く庭園が魅力で、フォトスポットとして多くの観光客の人気を集めています。

工場見学ではガラス越しにお菓子作りの様子を間近で観察でき、チョコレートの甘い香りを感じながら製造ラインを見学できます。

チョコレートラウンジでは職人手作りのスイーツを味わえ、「私の白い恋人」作り体験も楽しめますよ!

庭園は特にバラの季節が美しく、ハート型のオブジェなど写真映えするスポットが満載です。

白い恋人パークの館内は全館エレベーター完備で、工場見学コースも車椅子のまま回れます

広々とした通路設計で移動しやすく、各階に多目的トイレが設置されています。

チョコレートラウンジのテーブルは車椅子対応の高さで、ゆったり過ごせますよ。

参照:白い恋人パーク|石屋製菓株式会社


1-3.もいわ山ロープウェイ(札幌市)

「もいわ山ロープウェイ」は、日本新三大夜景に選ばれた標高531mからの絶景が楽しめる札幌屈指のビュースポットです。

ロープウェイとミニケーブルカー「もーりすカー」を乗り継いで山頂へ向かう際、ただ空中散歩を楽しめるだけでなく四季折々の自然を眺める特別な体験が可能です。

山頂展望台からは札幌市街はもちろん、石狩湾や石狩平野まで見渡せる大パノラマが広がります。

特に夜景は息をのむ美しさで、キラキラと輝く街の灯りが宝石を散りばめたような光景を作り出します。

昼は遠くの山々まで、夕暮れ時は刻々と変化する空の色と街の灯りのコントラストが幻想的です。

もいわ山ロープウェイの施設全体がバリアフリー化されており、車椅子のまま山頂展望台まで上がることができます

ロープウェイ乗り場へはスロープでアクセスでき、車椅子専用スペースが設けられています。

中腹駅での乗り換えもスタッフが丁寧にサポートしてくれるので、安心して利用できますよ。

山頂展望台は完全バリアフリー設計で、屋内展望室から車椅子のまま360度の景色を堪能できます。

参照:札幌もいわ山ロープウェイ|札幌観光協会


1-4.大通公園(札幌市)

大通公園は、札幌中心部を東西約1.5kmにわたって貫く、市民の憩いの場です。

春のライラックまつり、夏のビアガーデンとYOSAKOIソーラン祭り、秋のオータムフェスト、冬の雪まつりと、一年を通じて様々なイベントが開催される札幌の顔とも言える公園です。

美しい花壇や噴水、彫刻作品が点在し、都会の中心にありながら緑豊かな空間でゆったりとした時間を過ごせます。

テレビ塔を背景にした写真撮影も人気で、札幌観光の起点として最適なスポットです!

四季折々の花が咲き誇り、特に春のライラックや初夏のバラは見事です。

大通公園は全長にわたって平坦に舗装された歩道が整備されており、車椅子で快適に散策できます。

各所にベンチが設置され、休憩しながらゆっくり楽しむことができますよ。

多目的トイレも公園内の複数箇所に設置されており、安心です。

雪まつり期間中には車椅子専用の観覧エリアが設けられることもあり、大雪像を車椅子から見上げる迫力ある体験ができます。

参照:大通公園|公益財団法人札幌市公園緑化協会


1-5.函館山ロープウェイ(函館市)

函館山ロープウェイは、ミシュラン・グリーンガイド・ジャポンで三つ星を獲得した、世界的に有名な夜景スポットです。

標高334mの山頂から見下ろす、両側を海に挟まれた独特の地形が生み出す夜景は100万ドルの夜景として知られています。

昼間は津軽海峡や下北半島まで見渡せる絶景が広がり、夕暮れ時には刻々と変化する空の色と街の灯りのコントラストが幻想的です。

山頂展望台からは屋内・屋外の両方から夜景を楽しめ、レストランでは夜景を眺めながら食事ができます。

車椅子の方や階段の昇り降りが心配な方は、エレベーターをご利用くださいと公式サイトでアナウンスされています。

山麓ではロープウェイ乗り場まで、山頂では屋上展望台まで利用可能です。

車椅子の方はそのままゴンドラに乗車し、山頂からの景色を楽しめるように係員が案内してもらえるので安心です。

山麓駅、山頂展望台では無料貸出用車椅子も用意されています。

さらに、山頂展望台は屋内・屋外ともにバリアフリー設計で、車椅子から夜景を存分に楽しめますよ。

参照:函館山ロープウェイ|函館山ロープウェイ株式会社


1-6.五稜郭タワー(函館市)

「五稜郭タワー」は、日本初の西洋式城郭である特別史跡「五稜郭」を一望できる高さ107mの展望タワーです。

展望台からは、美しい星型の城郭が完璧な形で見渡せ、その幾何学的な美しさに圧倒されます。

春は約1,600本の桜が五稜郭を彩り、ピンク色の星型が浮かび上がる絶景が楽しめます。

冬は雪化粧した白い星型が幻想的で、四季折々で異なる表情を見せてくれますよ!

展望台には五稜郭の歴史を学べる展示コーナーもあり、戊辰戦争最後の戦いである函館戦争について深く知ることができます。

エントランスから展望台まで2基のエレベーターで段差なく移動でき、車椅子で快適に観光可能です。

展望フロアは360度回廊式になっており、車椅子のままぐるりと一周しながら景色を楽しめます。

多目的トイレも完備され、広々としたスペースで使いやすいと好評です。

展望カフェも車椅子対応のテーブルがあり、ゆっくり過ごせます。

参照:函館・五稜郭タワー|五稜郭タワー株式会社


2.車椅子でも北海道旅行を楽しむための便利なサービス

2-1.北海道バリアフリーマップ

「北海道バリアフリーマップ」は、障害者や高齢者の外出や観光をサポートする北海道公式の情報サイトです。

道内2,200件を超える施設情報を掲載しており、バリアフリートイレがある公共施設や民間施設、バリアフリー対応の客室がある宿泊施設などを検索できます。

Googleマップで各施設の位置を確認でき、カラーユニバーサルデザインを採用しています。

また、読み上げ機能にも対応しているため、様々な方が利用しやすい設計になっています。

カラーユニバーサルデザインを採用し、NPO法人北海道CUDOの認定を受けているのも特徴です。

参照:北海道バリアフリーマップ|保健福祉部福祉局地域福祉課


2-2.JALの「個人型」アクセシブルツアー

JALの「個人型」アクセシブルツアーは、個人でもバリアフリーな宿泊先やマリンアクティビティもアレンジできるツアーの名称です。

現在は沖縄向けのツアーが提供されており、北海道旅行の際はJALダイナミックパッケージやユニバーサルルーム特集などのサービスが利用できます。

サイト上では、浴槽横の手すりの向きや電動車いすの充電用コンセント位置などを写真・イラスト・文字で詳細に掲載しています。

車椅子利用者のJAL社員が商品開発に参画しており、バリアフリー対応でない一般客室でも洗面台の幅を示すなど、お客様が判断できる情報を提供しているのが特徴です。

団体ツアーと異なり、個人や家族単位で気軽に旅行できる点が大きな魅力です。

北海道旅行については、JALダイナミックパッケージやユニバーサルルーム特集など、他のバリアフリー対応サービスを活用できます。

参照:アクセシブルツーリズム|JAL


2-3.バリアフリーツアーセンター

「さっぽろ☆バリアフリーツアーセンター」は、一般社団法人日本UD観光協会が運営するサービスです。

バリアフリー観光に関する相談をワンストップサービスで受け付ける相談窓口として、2012年6月に設立されました。

観光相談デスクでは、レンタカーや介護タクシー、バリアフリーホテル、車椅子レンタルなど各種手配・予約を電話やメールフォームで行えます。

また、バリアフリー観光コンサルティング業務として、個人・団体・地域などがバリアフリー観光に取り組む際の相談やアドバイスも提供しているのが特徴です。

一般社団法人日本UD観光協会では、福祉と観光の両方の知識を持つ「観光介助士」の養成講座も開催しており、専門人材の育成にも力を入れているのが特徴です。

これにより、車椅子利用者が安心して北海道旅行を楽しむためのサポート体制が整っている点が大きな特徴です。

参照:さっぽろ☆バリアフリーツアーセンター|一般社団法人日本UD観光協会


2-4.北海道ユニバーサル観光センター・札幌

「北海道ユニバーサル観光センター・札幌」は、JR札幌駅西コンコース北口の食と観光情報館内にある施設です。

ボランティアで運営されているバリアフリーの案内所であり、車椅子やベビーカーの貸出サービスを提供しています。

同センターでは、車椅子利用者が札幌観光をスムーズに楽しめるよう、到着後すぐにアクセスできる便利な立地が特徴です。

北海道ユニバーサル観光センター・札幌では札幌市内の観光施設やバリアフリー対応ホテルの情報も提供しており、バリアフリー観光の拠点として重要な役割を担っています。

駅直結という利便性の高さと、ボランティアによる温かいサポート体制が、車椅子利用者の北海道旅行を支える貴重なサービスです!

参照:北海道ユニバーサル観光センター・札幌


2-5.NPO法人 カムイ大雪バリアフリー研究所

NPO法人カムイ大雪バリアフリー研究所は、旭川医科大学をはじめとする地域大学、病院、介護施設、ホテル、観光協会など様々な団体と連携し、障害当事者メンバーが集う「車いす紅蓮隊」を中心に「旅リハCENTERカムイ大雪」を運営しています。

最大の特徴は、障害当事者自らが取材した旭川のバリアフリー情報を写真をメインにホームページで掲載 している点です。

当事者目線での写真が多く、欲しい情報が提供されているのが良いですね。

旅行への不安を取り除くための無料相談を実施し、雪道でも快適に走行できる車椅子「快適AQURO」の貸出も行っています。

旭川駅、旭山動物園など市内5か所の観光案内所とも連携し、高齢者や障がい児者の旅づくりを専門家・関係機関と協力してサポートしています。

さらに、2024年9月からはANAと連携し、全国初となる「ユニバーサル地図/ナビ」サービスを旭川市で提供開始しており、当事者目線の充実したバリアフリー情報と観光情報を発信しているのが特徴です。

参照:NPO法人 カムイ大雪バリアフリー研究所|NPO法人 カムイ大雪バリアフリー研究所


3.北海道旅行をする際の体調管理における注意点

車椅子利用者が北海道旅行をする際は、体調管理に十分留意する必要があります。

北海道は本州と比べて気温が低く、特に冬季は厳しい寒さとなります。

体温調節機能が低下している場合も多いため、重ね着やブランケット、カイロなどで防寒対策を徹底しましょう。

夏でも朝晩は冷え込むことがあるため、羽織るものを準備してください。

足の冷え性対策については、以下の記事でも詳しく解説しています。

参照:【車椅子利用者必見】当事者が実践している4つの足の冷え対策を紹介!


長距離移動や観光で普段以上に体力を消耗するため、無理のないスケジュールを組み、こまめな休憩を取り入れましょう。

また、長時間の座位が続くため、体圧分散クッションの使用や定期的な体位変換を心がけてください。

常用薬は多めに持参し、お薬手帳も携帯しましょう。

旅行先近くの医療機関を事前に調べておくと安心です。

移動中も定期的な水分補給を行い、バランスの取れた食事を心がけましょう。

4.まとめ

北海道は自然が豊かで様々な風景が楽しめます。

なかでも、特に夜景の綺麗なスポットがたくさんあります。

世界三大夜景の1つとも言われていた函館の夜景を一望できる函館山ロープウェイがあるなど、魅力的なスポットが満載です。

本記事で紹介した内容を参考に、北海道の魅力を思う存分味わってみてはいかがでしょうか?

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