【今日から使える】コミュニケーション上のバリアフリーを実現する音声認識アプリ5選!

スマートフォンに向かって話しかける人

あなたは音声認識アプリを利用したことはありますか?なんとなく知っているけれど、実際に使ったことはないという人が多いのではないでしょうか。

音声認識アプリを使えば、聴覚障害者とスムーズにコミュニケーションをとりやすくなります。

今回は、コミュニケーションのバリアフリーを実現してくれる音声認識アプリを5つ紹介します。どんな音声認識アプリを使えば良いか迷っている方は、ぜひ参考にしてみてください。

1.聴覚障害者はこんなことで困っている

頭を抱えて悩む男性

聴覚障害者の中には、会話をするために補聴器をつけている人もいますが、必ずしもすべての音が聞こえているわけではありません。そのため、何か呼びかけても無視された、と誤解をしてしまう人も多いでしょう。

声や音でコミュニケーションをとることが難しいため、文字やジェスチャーなど目で見てわかるような方法で意思表示をする必要があります。

具体的なコミュニケーションをとる方法として挙げられるのが、手話、筆談、口話、空書、身振り(ジェスチャー)、指文字などです。

しかし、どれも習得して自由自在に使えるようになるには特殊な訓練が必要だったり、相手に瞬時に情報が伝わらなかったり、と不便な点がそれぞれあります。

そこでおすすめしたいのが音声認識アプリ。そもそも音声認識アプリとは、AIの音声認識機能を利用して、会話を自動で文字起こしできるアプリのこと。文字起こしアプリとも言われます。

音声認識アプリは会議の書き起こしで使用されることが多いですが、これを日常会話でも利用すれば、聴覚障害者ともスムーズにコミュニケーションがとれるようになります

2.職場で使いたい!当事者も便利と唸る音声認識アプリ5選


2-1.議事録の精度が桁違いに、Group Transcribe

最初に紹介するのは、「Group Transcribe」です。

このアプリはリアルタイムでのみ利用でき、大人数での会話の文字起こしも可能となっています。いつ、誰がどんな発言をしたのかを表示してくれるのも大きな魅力です。また、その会話を見返すこともできます。

これなら会話中にメモをとったり、会話の内容を覚えようとしたりする必要がなくなり、純粋に会話を楽しむことができます

さらに、このアプリは約80言語に対応しており、自分の知らない言語で話しかけられても瞬時に翻訳してくれます。非常に便利ですよね。

Group Transcribeは、このような素晴らしい機能を全て無料で利用することができます。少しでも興味を持った方はまずダウンロードしてみて実際に利用してみてはいかがでしょうか。

参照:Group Transcribe|Microsoft

2-2.Zoomと連携して使える、UDトーク

次に紹介するのは、「UDトーク」です。

このアプリは、2022年放送のフジテレビ系列のドラマ「Silent」の中で実際に使われたことで話題になりました。ドラマの中で見たことがあるという人もいるのではないでしょうか。

このアプリは、大人数での会話はもちろんのこと、多言語翻訳も可能です。音声認識以外にキーボードでの打ち込みや手書きでもコミュニケーションをとることができます。

さらに文字起こしの設定も、全てひらがなに変換したり、変換する漢字のレベルを小学校から中学校まで選べたり、と小さい子どもにも使いやすいアプリになっています。

このアプリなら、老若男女問わずにコミュニケーションを楽しむことができますね。仕事などで小さい子どもと接する機会がある人にはとてもおすすめです。

参照:UDトーク|Shamrock Records株式会社


2-3.誰でも簡単操作が可能!使いやすさで知られているSpeechy

3つ目に紹介するのは、「Speechy」です。

このアプリの魅力は、リアルタイムでの文字起こしに加えて、他のアプリなどで録音したオーディオファイルを文字起こししたり、文字起こししたものを他のアプリで共有したりできることです

大事な会議の内容や、思い出として記録しておきたい日常的な会話を、あとで他の人と共有できるのはとても便利な機能ですよね。

また、現在、88以上の言語での翻訳も可能となっており、会話だけでなく、言語の学習にも役に立ちそうです。

 アプリ内での操作もシンプルで使いやすく、画面内の文字の大きさや、ひらがなやカタカナなどの文言も、自分が見やすいように自由に調整できるのも、このアプリの魅力の一つです。

参照:Speechy|圣辉 金

2-4.有料版が便利!Notta

パソコン画面を見ながら考える人

4つ目に紹介するのは、「Notta」です。

このアプリは、日常的な会話で利用できるのはもちろんですが、特に仕事や勉強で役立つ機能が多くあります。

リアルタイムでの文字起こしに加え、ウェブ会議の録音や音声ファイルでの文字起こしも可能です。言語も104言語に対応しています。

また、文字起こししたデータにタグをつけるなどの編集機能や、TXT・DOCX・SRT・PDF・EXCELでのエクスポート、音声データのみの保存など、他のアプリにはない便利な機能も利用できます。

 「Notta」は基本的に無料で利用できますが、紹介した一部機能は有料会員のみの利用となります。

 聴覚障害者や学生、職員、団体利用割引や、3日間の有料会員無料体験など利用者に優しいサービスもありますので、ぜひ一度利用してみてはいかがでしょうか。

参照:Notta:自動文字起こしサービス|Notta株式会社
(※サイト内のメニューバーの料金プランより確認できます)

2-5.最大180分までの録音データを文字起こし可能!LINE CLOVA Note

最後に紹介するのは、「LINE CLOVA Note」です。

このアプリの最大の特徴は、編集機能が他のアプリよりも充実しているということです。

音声を聴きやすくする「ノイズリダクション」機能や、再生スピードを調整できる機能のほか、変換したテキストの編集やファイルのダウンロード、文字起こししたデータの共有リンクの発行など、役立つ機能ももりだくさんです。

最大180分までの音声をアップロードし文字起こしすることも可能で、長時間の会議でも活用しやすくなっています。

共有リンクにはリンクパスワードがあるため、情報漏洩するリスクも低く安全に共有することが可能です

さらに、文字起こししたメモを保存できるブックマーク機能や会話の中の言葉で音声記録を探せる検索機能、発言者の自動判別機能によって、いつ誰がどんなことを話したのかをあとで確認しやすくなっています。

これがあれば、会議の内容をあとでまとめるのにとても便利ですよね。日常会話はもちろんのこと、仕事でも利用してみてはいかがでしょうか。

参照:CLOVA Note|LINE株式会社

3.コミュニケーションの取り方を工夫しよう!

かつては聴覚障害者とのコミュニケーションをとる方法といえば、手話や筆談が主流でした。しかし最近は音声認識アプリの文字起こしの精度も上がってきており、需要も高まっています。

実際に、企業や役所の窓口で音声認識アプリの導入が実施された事例もあります

実際にアプリを利用した方から「会議の輪に入りやすくなった」「話の理解が深まり業務の質が向上した」「意思疎通の改善が見られた」といった感想が寄せられたそうです。コミュニケーションの不自由を解消するツールとして大きな効果が得られたという声もあります。

直接声で会話することができなくても、今回ご紹介したアプリなどを使えば、コミュニケーションの幅は広がります。ぜひ、自分にあったアプリを探してみて、聴覚障害者の方の会話にも活用してみてくださいね。

参照:音声をリアルタイムで文字化。聴覚障がい者や高齢者とのコミュニケーションを支援|株式会社アイシン

4.最後に

今回は、5つの音声認識アプリをご紹介しました。紹介したアプリはどれも無料で利用でき(一部有料機能あり)、リアルタイムでの文字起こしも可能です。ぜひ、聴覚障害者の方と会話をする際にも利用してみてください。

Ayumiでは他にもバリアフリーにまつわる記事を紹介しています。サービスやアプリの紹介の他、インタビュー記事もありますのでぜひ読んで参考にしてみてください。

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