【2024年版】コミュニケーション上のバリアフリーを実現する文字起こしアプリ6選!

【221228】音声入力アプリ

あなたは文字起こしアプリを利用したことはありますか?文字起こしアプリのことはなんとなく知っているけれど、実際に使ったことはないという人が多いのではないでしょうか。

文字起こしアプリを使えば、聴覚障害者とスムーズにコミュニケーションをとりやすくなります。

今回は、コミュニケーションのバリアフリーを実現してくれる文字起こしアプリを6つ紹介します。どんな文字起こしアプリを使えば良いか迷っている方は、ぜひ参考にしてみてください。

1.聴覚障害者はこんなことで困っている

頭を抱えて悩む男性

聴覚障害者の中には、会話をするために補聴器をつけている人もいますが、必ずしもすべての音が聞こえているわけではありません。そのため、視覚障害者に対して何か呼びかけても無視された、と誤解をしてしまう人も多いでしょう。

声や音でコミュニケーションをとることが難しいため、文字やジェスチャーなど目で見てわかるような方法で意思表示をする必要があります。

具体的なコミュニケーションをとる方法として挙げられるのが、手話、筆談、口話、空書、身振り(ジェスチャー)、指文字などです。

しかし、どれも習得して自由自在に使えるようになるには特殊な訓練が必要だったり、相手に瞬時に情報が伝わらなかったりと、不便な点がそれぞれあります。

そこでおすすめしたいのが、文字起こしアプリです。そもそも文字起こしアプリとは、AIの音声認識機能を利用して、会話を自動で文字起こしできるアプリのことです。

文字起こしアプリは会議の書き起こしで使用されることが多いですが、これを日常会話でも利用すれば、聴覚障害者ともスムーズにコミュニケーションがとれるようになります

2.職場で使いたい!当事者も便利と唸る音声認識アプリ6選

2-1.議事録の精度が桁違いに「Group Transcribe」

「Group Transcribe」は、マイクロソフトブランドの無料アプリとして有名です。

Group Transcribeはリアルタイムでのみ利用でき、大人数での会話の文字起こしも可能となっています。いつ、誰がどんな発言をしたのかを表示してくれるのも大きな魅力です。また、その会話を見返すこともできます。

これなら会話中にメモをとったり、会話の内容を覚えようとしたりする必要がなくなり、純粋に会話を楽しむことができます

さらに、Group Transcribeは約80言語に対応しており、自分の知らない言語で話しかけられても瞬時に翻訳してくれます。日本語以外で話しかけられても、すぐに翻訳してくれるのは非常に便利ですよね。

Group Transcribeは、このような素晴らしい機能を全て無料で利用することができます。少しでも興味を持った方はまずダウンロードしてみて実際に利用してみてはいかがでしょうか。

参照:Group Transcribe|Microsoft


2-2.Zoomと連携して使える「UDトーク」

「UDトーク」は、「音声認識+音声合成」機能があり視覚障害者の方でも使用しやすい機能が魅力的なアプリです。

UDトークは、2022年放送のフジテレビ系列のドラマ「Silent」の中で実際に使われたことで話題になりました。ドラマの中で見たことがあるという人もいるのではないでしょうか。

UDトークは、大人数での会話はもちろんのこと、多言語翻訳も可能です。音声認識以外にキーボードでの打ち込みや手書きでもコミュニケーションをとることができます。

さらに文字起こしの設定も、全てひらがなに変換したり、変換する漢字のレベルを小学校から中学校まで選べたり、と小さい子どもにも使いやすいアプリになっています。

このアプリなら、老若男女問わずにコミュニケーションを楽しむことができますね。仕事などで小さい子どもと接する機会がある人にはとてもおすすめです。

さらに、字幕エディターを使用すればさらに文字起こしを効率化できますよ。

コミュニケーションのバリアフリー化という意味で、UDトークは心強いアプリです。

参照:UDトーク|Shamrock Records株式会社


2-3.SEOに強いAIライティングツール「トランスコープ」

「トランスコープ」は、録音音声やYouTube動画をAIにより簡単に文字起こしできるアプリです。

YouTubeの文字起こしをしたいというニーズから生まれており、トランスコープで録音した音声、YouTube動画などを簡単にAI文字起こしできます。

また、トランスコープでは競合分析機能があり、自動でGoogle検索の上位に表示されやすくなるコンテンツを生成可能です。

SEO機能とGPT-4を組み合わせ、SEOに強い文章を自動生成できる点が普通の文字起こしアプリとの違うポイントです。

URLや画像ファイル、音声といった様々なソースに対応しており、効率よく文章を作成できる機能が揃っています。

無料版からエンタープライズ版と呼ばれる企業向けプランもあるので、自分にマッチするプランを見つけて利用できる点も魅力的ですね。

参照:トランスコープ|シェアモル株式会社


2-4.誰でも簡単操作が可能!使いやすさで知られている「Speechy」

「Speechy」は、iPhoneやiPadなどのApple系デバイスで使用できる文字起こしアプリです。

Speechyの魅力は、リアルタイムでの文字起こしに加えて、他のアプリなどで録音したオーディオファイルを文字起こししたり、文字起こししたものを他のアプリで共有したりできることです

大事な会議の内容や、思い出として記録しておきたい日常的な会話を、あとで他の人と共有できるのはとても便利な機能ですよね。

また、現在、88以上の言語での翻訳も可能となっており、会話だけでなく、言語の学習にも役に立ちそうです。

 アプリ内での操作もシンプルで使いやすく、画面内の文字の大きさやひらがなやカタカナなどの文言も、カスタマイズ可能です。

自分好みに自由に調整できる点が、このアプリの魅力の一つです。

参照:Speechy|圣辉 金


2-5.有料版が便利!「Notta」

パソコン画面を見ながら考える人

「Notta」は、人手による議事録作成時間を97%も削減できる文字起こしアプリです。

Nottaは、日常的な会話で利用できるのはもちろんですが、特に仕事や勉強で役立つ機能が多くあります。

リアルタイムでの文字起こしに加え、ウェブ会議の録音や音声ファイルでの文字起こしも可能です。言語も104言語に対応しています。

また、文字起こししたデータにタグをつけるなどの編集機能や、TXT・DOCX・SRT・PDF・EXCELでのエクスポート、音声データのみの保存など、他のアプリにはない便利な機能も利用できます。

ほかにも、チームワークスペースと呼ばれる多人数で情報の共同管理機能があり、アクセス制限をかけながら安心して作業できる点も魅力的です。

 Nottaは基本的に無料で利用できますが、紹介した一部機能は有料会員のみの利用となります。

 聴覚障害者や学生、職員、団体利用割引や、3日間の有料会員無料体験など利用者に優しいサービスもありますので、ぜひ一度利用してみてはいかがでしょうか。

参照:Notta:自動文字起こしサービス|Notta株式会社
(※サイト内のメニューバーの料金プランより確認できます)


2-6.最大180分までの録音データを文字起こし可能!「LINE CLOVA Note」

「LINE CLOVA Note」は、ビジネス版LINEとして有名なLINE WORKSなどを手がけているLINE WORKS株式会社が手がける文字起こしアプリです。

LINEのAIテクノロジーブランドであるLINE CLOVAのAI音声認識テクノロジーを使用し、精度の高い文字起こしを実現しています。

LINE CLOVA Noteの最大の特徴は、編集機能が他のアプリよりも充実しているということです。

音声を聴きやすくする「ノイズリダクション」機能や、再生スピードを調整できる機能のほか、変換したテキストの編集やファイルのダウンロード、文字起こししたデータの共有リンクの発行など、役立つ機能ももりだくさんです。

最大180分までの音声をアップロードし文字起こしすることも可能で、長時間の会議でも活用しやすくなっています。

共有リンクにはリンクパスワードがあるため、情報漏洩するリスクも低く安全に共有することが可能です

さらに、文字起こししたメモを保存できるブックマーク機能や会話の中の言葉で音声記録を探せる検索機能、発言者の自動判別機能によって、いつ誰がどんなことを話したのかをあとで確認しやすくなっています。

これがあれば、会議の内容をあとでまとめるのにとても便利ですよね。日常会話はもちろんのこと、仕事でも利用してみてはいかがでしょうか。

参照:CLOVA Note|LINE株式会社


3.聴覚障害者とのコミュニケーションの取り方を工夫しよう!

かつては聴覚障害者とのコミュニケーションをとる方法といえば、手話や筆談が主流でした。最近ではオンラインで開催する手話教室があり、手話を手軽に学ぶことも可能になりました。

一方で、文字起こしの精度も上がってきており、音声認識アプリの需要も高まっています。

実際に、企業や役所の窓口で音声認識アプリの導入が実施された事例もあります

実際にアプリを利用した方から「会議の輪に入りやすくなった」「話の理解が深まり業務の質が向上した」「意思疎通の改善が見られた」といった感想が寄せられたそうです。コミュニケーションの不自由を解消するツールとして大きな効果が得られたという声もあります。

直接声で会話することができなくても、今回ご紹介したアプリなどを使えば、コミュニケーションの幅は広がります。ぜひ、自分にあったアプリを探してみて、聴覚障害者の方の会話にも活用してみてくださいね。

参照:音声をリアルタイムで文字化。聴覚障がい者や高齢者とのコミュニケーションを支援|株式会社アイシン


4.最後に

今回は、6つの音声認識アプリをご紹介しました。紹介したアプリはどれも無料で利用でき(一部有料機能あり)、リアルタイムでの文字起こしも可能です。ぜひ、聴覚障害者の方と会話をする際にも利用してみてください。

Ayumiでは他にもバリアフリーにまつわる記事を紹介しています。サービスやアプリの紹介の他、インタビュー記事もありますのでぜひ読んで参考にしてみてください。

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