和食鉄板 朔月【銀座】

1.バリアフリー画像一覧

店内ビル入口

店舗内環境

料理・メニュー

店舗内トイレ

店舗外駐車場（銀座グラッセ:左1枚・有楽町マルイ:右3枚）

2.お客様の望むことを提供し、満足してもらうことを追求する

和食鉄板 朔月は山形のA5黒毛和牛や新鮮な魚介類、鉄板焼き類を提供し、他では味わうことができない本格料理を楽しめるお店です。

絶品料理を提供しているだけでなく、接客をする上で料理長たちが大事にしている考えがあります。

それは、お客様が望むことを最大限に提供することです。

一緒に働くスタッフに和食鉄板 朔月が大事にする考えを伝えながら、お客様にサービスを提供してきており、「私たちが伝えていることをスタッフが自然と体現してくれている」と料理長は言います。

それを現す2つのエピソードがあります。

車椅子利用者が銀座駅地下から地上に出たものの、和食鉄板 朔月までの順路がわからないという相談の電話を受けました。そこで、スタッフは客数を確認した上でその車椅子利用者をお迎えに行きました。そして、その車椅子利用者が食事を楽しんだ後、駅近くまでお見送りまで対応。この送り迎えをするというマニュアルは一切ありませんでした。

※要望をしたら必ず対応できると言う保証をするものではありませんのでご注意ください。

「AIBO（※AIBOとはソニー株式会社が1999年より販売しているペットロボット）と一緒にご飯を楽しむイベントを開きたいのですが、お店を貸し切ることは可能ですか？」という相談がありました。「ロボットでも相談をしてきた本人たちにとってはペットなんだ」と感じ取った料理長が貸切を承諾しました。

貸切イベント後、開催者や参加者から感謝と賞賛の声がありました。それからこのお客様達はリピーターになっています。

3.オーナーと料理長の想い

和食鉄板 朔月の料理長に、お店にかける想いをうかがいました。

「オーナーとは和食鉄板 朔月の創業時代から一緒にやっていて、もう14年以上の仲になります。オーナーからはどんなことがあっても潰さないように頑張るから、お店を手伝ってほしいという話を聞いていました。

オーナーの息子はダウン症を患っています。和食鉄板 朔月はオーナーの息子も他の人と同じように食事や空間を楽しめるようにしたいというオーナーの想いが詰まっているお店なのです。

朔月のサクは息子さんの名前から取っています。

月は新月をイメージしていて、これからずっと良い人生であってほしいという願いが込められています。また、新月には影がありません。辛い思いをせず、腫れ物扱いをしてほしくないという想いなど様々な考えをもとに朔月という名前ができました。

“障害者でも安心してこられるね！”と思い続けてもらうことが和食鉄板 朔月の料理長である私の使命と存在価値です。

私たちのお店は大きな会社ではないからこそ、アイデアや対応力があります。私たちの接客やサービスをご評価いただき、お礼の手紙が届きます。お礼の手紙に書かれている内容を見て、自分達の存在価値を再認識しています。スタッフの心持ち・資質にも感動して、私自身もあり方を深めていきたいです。必要としてくださる人をこれからも歓迎していきます。」

4.お店のこだわり

4-1.和食鉄板 朔月の空間設計における工夫

和食鉄板 朔月の空間には様々な工夫がされています。

・車椅子でエレベーターに入り回転せずに入店ができるビルを選択
・目の悪い方が真っ直ぐ歩いて席までスムーズに行ける導線作り
・高齢者をはじめとした手すりを必要としている人達のために設置
・障害者や足の悪い人が食事中に地震などが起きても逃げられるような対策
・トイレを気にせず楽しめるようにバリアフリー対応トイレの設置

これらの対策を実施してきたため、ビルインテナントでまちづくり条例にも第一号店として認定されています。障害者も堂々と食事ができるようにしたいというオーナーの想いが形として証明されていますね。

そして、料理長は料理にも一切の妥協を許しません。

美味しいというのが大前提で、「これでこの料金で良いの？」というのを食べることができることを提供してお客様に喜んでもらいたい。その一心で料理を提供しているそうです。

4-2.創業当初からお好み焼きをメニューから無くさない理由

創業当初からお客様に愛されているお好み焼きがあります。ランチで食べることができるお好み焼きはなんと900円。スープ、サラダ付きでこのお値段です。

銀座で食べれる本格的なお好み焼きをこの料金で提供するのには理由がありました。

それは、障害者雇用に関する考えや想いです。

料理長やオーナーはお好み焼きの調理方法を教えて、障害者を雇用したいと考えています。

料理長は「障害者が鉄板焼きの修行は難しい。だけど計量などを間違えなければ問題ない。そう考えた時にお好み焼きであれば障害者も料理を作ることができるし、そこに雇用を生み出すことができると考えています。ただし、いかに美味しくコストパフォーマンスの良いもの提供できるかを考えていて、研究に研究を重ねていて、一切妥協をしていないので安心してほしい」と言います。

実はこのお好み焼きは、堺正章さんがMCを務めるTBSの人気番組「堺さんのチューボーですよ！」でも紹介されるほど評価されています。

4-3.マニュアルは存在しない、五感で感じて接客する

料理長は物理的なバリアフリー対応だけでなく、ハート面でのバリアフリー対応についての想いも話してくれました。

「1人でも多くの人が来店してもらえるようにするためには、物理的なバリアフリー対策だけでは足りないと思っています。私をはじめとしたスタッフの心も大切だと思っています。

善い心を持って来店者にサービスを提供しようとするから配慮という知恵が出てくると思っています。

そのため、スタッフはホスピタリティがある人を採用しています。接客をする上で、マニュアル通りいかないことの方が多いと思っているので、接客に関してのマニュアルを作っていてもあまり意味がありません。

善い心を持った優しい人たちであれば、私が教育・指導しなくても勝手にお客様に声をかけてくれるし、サポートもします。お客様をよく見ていれば、お客様が何をしてほしいのかがすぐにわかる。五感で感じて接客して欲しいと伝えています。

和食鉄板 朔月の料理や空間を楽しみたいから手助けしてほしいと思っているお客様の考えや意見を尊重することが大切です。だからこそ、どのお客様に対してもフラットに接していますし、特別扱いはしません。

バリアフリー対応をして、受け入れることをゴールにするのではなく、楽しんでもらうことやまた来たいと思ってもらうことをゴールにするだけで、接客の質も大きく変わってきますよね。

和食鉄板 朔月はそれを今後も大事にしたいと思っています。」

5.店舗詳細情報

料金・予約は以下のページからご覧ください。

店舗のHP：https://www.sakutsuki.net/

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