旅行/観光 【2024年最新】車椅子で楽しめるハウステンボスを徹底解説!車椅子で宿泊できるバリアフリーなホテルも紹介

【2024年最新】車椅子で楽しめるハウステンボスを徹底解説!車椅子で宿泊できるバリアフリーなホテルも紹介

ハウステンボスサムネイル-min

長崎県は、江戸時代に出島と呼ばれる人工の島が築造されて、西洋との窓口として重要な役割を果たしていました

このような歴史があり、長崎では異国情緒溢れる施設が今でも多く存在します。

特に、オランダの街並みを忠実に再現したテーマパークとしてハウステンボスがあり、観光スポットとしてメジャーな存在です。

実は、東京ドーム33個分もの敷地面積があり単体テーマパークとして日本最大の広さを誇ります。

そんなハウステンボスですが、バリアフリー対策はどれだけ行き届いたテーマパークなのでしょうか。

本記事では、ハウステンボスのバリアフリー情報を紹介するとともに、車椅子で宿泊できるハウステンボス内のホテル情報も併せて紹介します。

ふらっと。では、ハウステンボス以外で、東京ディズニーリゾートやユニバーサル・スタジオ・ジャパンのバリアフリー情報を以下の記事で紹介しているのでぜひ参考にしてください。

参照:【2024年最新版】車椅子で東京ディズニーランド・東京ディズニーシーのアトラクションを楽しもう!

参照:【2024年最新版】車椅子でもUSJを楽しもう!体験談も含めて徹底紹介


1.ハウステンボスは車椅子ユーザーに優しいテーマパーク

ハウステンボス駅から広がるフラットな直線

ハウステンボスは、長崎県佐世保市にある、オランダの街並みを再現した、ヨーロッパ全体をテーマとしたテーマパークです。

1992年に誕生して以降、多くの方が利用しているスポットとして有名です。

障害者にも配慮したテーマパークであり、以下のバリアフリー対応をおこなっています。

  • 車椅子レンタル
  • 電動車椅子「WHILL Model C2」レンタル
  • 電動カートレンタル
  • 公衆電話
  • 車椅子・オストメイト対応化粧室
  • 車椅子対応エレベーター
  • 車椅子対応車輌


上記を有効活用すれば、車椅子の方でもハウステンボスをエンジョイできます。

参照:バリアフリーサービス|ハウステンボス株式会社



ハウステンボス以外で車椅子の方でも楽しめる九州のテーマパークは、以下の記事で詳しく解説しています。

参照:【九州版】車椅子OKのバリアフリーなテーマパーク5選!障害があっても旅行は楽しめる


2.ハウステンボスのバリアフリー情報

ハウステンボス名物のハッピーレイン

2-1.ハウステンボスでレンタルできる車椅子

ハウステンボスでは、障害者だけでなく誰でも利用できるレンタル車椅子が用意されています。

レンタル車椅子は、以下の場所で1日間レンタル可能です。

  • 入国インフォメーションセンター
  • 中央インフォメーションセンター


料金は1回500円(税込)で利用でき、介助用無料車椅子も利用できる場合があります。

タイヤのデザインがおしゃれで、ハウステンボスのイメージにマッチしているのが特徴的です。

なお、車椅子の台数に限りがあるので、可能な限り前日17時までにハウステンボス宿泊ナビダイヤルまで連絡してください。

さらに、次世代型電動車椅子WHILL Model C2と電動カートを1日2,000円(税込)でレンタルできますが、各2台ずつしかないので早めの予約をおすすめします。

参照:バリアフリーサービス|ハウステンボス株式会社


2-2.車椅子対応車両で移動を効率的に

ハウステンボスは非常に広いエリアを誇るため、端から端まで徒歩で移動するのが難しいものです。

そこで、パークバスと呼ばれるハウステンボス内で運行しているバスがあります。

運転手が施設やイベント、場内の見所などを案内してくれるので、とても参考になります。

パークバスは車椅子対応車両であり、バリアフリーに配慮して乗降口のスロープ板を装備しているので容易に乗降可能です。

また、入出国とホテル間を運行するホテルバスについても同様のスロープ板が付いています。

参照:バリアフリーサービス|ハウステンボス株式会社


2-3.車椅子・オストメイト対応の化粧室

ハウステンボスでは、バリアフリー対応として以下の場所に車椅子やオストメイトに対応した化粧室が用意されています。

エリア名場所車椅子対応オストメイト対応ベッド
ウェルカムゲート(入国)ウェルカムゲート(入国)
カナルクルーザー乗り場横
スキポール入口横
スキポール出口斜め前
駐車場管理センター横
アトラクションタウンチーズワーフ横
スーパートリックアート横
アートガーデンサークル横
アムステルダムシティワインの城横
タワーシティちゃんぽん「悟空」裏
カナルクルーザー乗り場横
光のファンタジアシティ宇宙のファンタジア近く
ハーバータウン花の家横
ハーバータウン バス停前
パレス ハウステンボスパレス ハウステンボス館内

アトラクションタウンには特に多機能のトイレが設置されているので、事前にどの位置にあるのかを把握した上で観光を楽しむことをおすすめします。

参照:バリアフリーサービス|ハウステンボス株式会社


2-4.車椅子対応エレベーターのある施設

ハウステンボスでは、以下の施設において車椅子に対応したエレベーターが設置されています。

  • テディベア キングダム:ウェルカムゲート(入国)
  • スーパートリックアート:アトラクションタウン
  • ギヤマンミュージアム:アムステルダムシティ
  • パレス ハウステンボス:パレス ハウステンボス

実際に利用する際には、お近くのホストクルーに依頼すれば対応してもらえます。

参照:バリアフリーサービス|ハウステンボス株式会社


2-5.車椅子のまま楽しめる施設

ハウステンボスの施設の中で、以下施設はバリアフリー対策が取れており車椅子のままでも利用可能です。

施設名利用制限の内容
テディベアキングダムエレベーターを利用する必要あり
ホライゾンアドベンチャープラス特になし
MUSE HALL特になし
宇宙のファンタジア特になし
カロヨンファンタジア特になし
海のファンタジア特になし
アートファンタジア特になし
みんなの恐竜特になし
スーパートリックアート2階へはエレベーターを利用する必要あり
ギヤマンミュージアム上階へはエレベーターを利用する必要あり
車椅子の大きさ次第では利用できない場合あり
ドムトールン展望台特になし
ポルセレインミュージアム特になし
カナルクルーザー1隻に4台まで乗船可能
パークバス(場内バス)特になし

一部利用制限があるため、対象施設を利用する際には事前に確認しておくことをおすすめします。

参照:バリアフリーサービス|ハウステンボス株式会社


2-6.一部規制条件のある施設

ハウステンボスでは、車椅子の方の安全性を考慮して一部規制条件が設定されている施設があります。

スカイカルーセルと呼ばれる日本初の3階建て天空メリーゴーランドでは、2階と3階部分は自立歩行が可能な方のみが利用でき、同伴者の協力で各階10数段の階段の上り下りが可能な方だけが利用可能です。

フラワーファンタジアと呼ばれるデジタルアート空間では、中2階と2階部分について同伴者の協力で20数段の階段の上り下りが可能な方のみ利用できます。

参照:バリアフリーサービス|ハウステンボス株式会社


2-7.体調が悪い・ケガをした場合の静養室・救護室

ハウステンボスを利用していて、急に体調が悪くなったりケガをしてしまったりした場合に利用できる施設もしっかりと確認しておくことが重要です。

ハウステンボスでは、中心地にあるアムステルダムシティに救護室(First Aid)が用意されています。

10時から21時までの間は、看護師が常駐しているのでいざという時も安心です。

また、イベント延長などで上記時間外となった場合も、看護師以外のホストクルーが対応しています。

救護室はあくまでも応急処置が中心となり、医療行為はおこなえず、医薬品の提供を受けられない点には注意してください。

参照:便利なサービス|ハウステンボス株式会社


2-8.ハウステンボスのアクセス・駐車場情報

ハウステンボスは、以下の方法でアクセス可能です。

  • 電車
  • バス
  • タクシー
  • 自動車


電車の場合、JR九州の大村線ハウステンボス駅が最寄り駅となり、ハウステンボス駅自体はホームから地上まで車椅子で移動可能です。

また、ハウステンボス駅からハウステンボスまで、徒歩で5分程度の距離感となります。

バスは、長崎駅から西肥バスが平日2往復・土日祝4往復運行しており、75分程度でアクセス可能です。

船で移動したい場合、長崎空港から高速船で50分程度でハウステンボスの海の玄関口であるマリンターミナルに到着します。

車での移動は、長崎自動車道・東そのぎICから25分程度、西九州自動車道・佐世保大塔ICから10分程度の距離感となります。

駐車場については、日帰りで利用する場合と宿泊して利用する場合で場所が分けられているのが特徴です。

日帰りの場合はウェルカムゲート第1駐車場を利用し、1回1,000円(税込)で利用可能です。

なお、第1駐車場に入るとパーク入口に近い場所におもいやり駐車場(身障者専用駐車場)が用意されているので、ぜひ利用してください。

宿泊する場合は、ウェルカムゲート第1駐車場内の宿泊者優先駐車区画(後払い)を利用してください。

参照:アクセス|ハウステンボス株式会社
参照:駐車場のご案内|ハウステンボス株式会社


3.ハウステンボスの障害者割引について

ハウステンボスでは、障害者の方がお得に利用できるように障害者割引制度が用意されています。

障害者手帳を持っている方であれば、個人、団体を問わず割引が適用されます。

割引の適用対象手帳は、以下のとおりです。

  • 身体障害者手帳
  • 療育手帳
  • 精神障害者保健福祉手帳
  • 被爆者手帳


個人利用の場合の割引料金についてまとめると、以下となります。

チケット名種類大人中人小人未就学児シニア
1DAYパスポート通常7,400円6,400円4,800円3,700円5,400円
障害者割引4,400円3,800円2,900円2,300円3,200円
アフター3パスポート通常5,600円~4,800円~3,600円~2,800円~4,200円~
障害者割引3,300円2,800円2,200円1,700円2,500円
1.5DAYパスポート通常10,700円9,500円7,200円5,800円8,200円
障害者割引6,300円5,600円4,300円3,500円4,800円
2DAYパスポート通常12,900円11,100円8,400円6,500円9,500円
障害者割引7,600円6,600円5,000円3,900円5,600円
年間パスポート通常20,000円ジュニア:15,000円12,000円15,000円
障害者割引10,000円ジュニア:7,500円6,000円7,500円

年間パスポートの場合、通常料金から半額で購入することができます。

入場券を購入する際には、障害者手帳の提示が要求されるので必ず携帯してください。

また、原本をお持ちでない場合も割引の対象外(ミライロIDも対象外)となるので注意してください。

4.ハウステンボス内ホテルのバリアフリー情報

ハウステンボス近隣のホテル

ハウステンボスでは、園内に以下5つのホテルが存在します。

  • ホテルヨーロッパ
  • ホテルアムステルダム
  • ホテルデンハーグ
  • フォレストヴィラ
  • ホテルロッテルダム


それぞれのホテルに特徴があり、自分にマッチしたホテルを探してハウステンボスの観光を楽しみたいものです。

各ホテルのバリアフリー情報をまとめると以下のようになります。

ホテル名ユニバーサルルームバリアフリー対応
ホテルヨーロッパ△(デラックス・バリアレス仕様)車椅子貸出、車椅子用トイレ、玄関館内段差対応
ホテルアムステルダム×車椅子貸出、玄関館内段差対応
ホテルデンハーグ×車椅子用トイレ、車椅子用エレベーター
フォレストヴィラ×車椅子貸出
ホテルロッテルダム車椅子貸出、施設内手すり

ホテルロッテルダムでは、3部屋のユニバーサルルームがあり、車椅子貸出や施設内手すりなどのバリアフリー対応がされています。

以下はホテルロッテルダムに実際に宿泊した車椅子利用者からの写真です。この車椅子利用者は自走式の車椅子で横幅は40cmと小さめです。浴室の旋回には少し工夫が必要だと話していました。


ホテルの室内のトイレが使いづらい、使えない場合はフロント近くにあるトイレが広く利用しやすいためおすすめです。


駐車場に関して「ホテルロッテルダムの目の前にある駐車場はタイムズの駐車場になるため24時間で1,650円の駐車場代をとられますが、ハウステンボスからホテルまで徒歩10分以上かかることと、バスの待ち時間や乗り降りのストレスを考えて、ホテルの目の前にある駐車場を使いました」と車椅子利用者ならではの意見をいただけました。

写真にもある通り、ホテルの目の前には車椅子専用駐車場が1台しかないため注意が必要です。


ホテルヨーロッパにはユニバーサルルームはないものの、トイレのドアを引き戸にしたデラックスツインルームを利用可能です。

参照:よくあるご質問|ハウステンボス株式会社


5.【体験談】車椅子利用者とハウステンボスに行ってきました!

滞在時間5時間のうち、お土産の時間が30分・ランチの時間が30分のため、ハウステンボス内にある施設を楽しむことができたのは4時間程度でした。そのため情報提供できる内容に限りがありますがご了承ください。

まず、車椅子専用駐車場ですが以下の写真の通り、10台程度は停められるようになっていました。

ハウステンボスの車椅子専用駐車場


次にトイレですが、ハウステンボスの正面入り口までの道のりの途中にも、ハウステンボス内にも車椅子対応のものは多くありました。一方、オストメイト対応やベビーシートが設置してあるトイレは少なかったです。また、ユニバーサルシートが設置されているトイレは0でした。


車椅子でハウステンボスを移動すると、総じて道がガタガタしている印象でした。ですが、以下の写真にあるような赤色の道は比較的ガタガタしていないことに気づきました。試しに他の道も行きましたが、赤いレンガの方はそのような設計になっているのかもしれません。

車椅子利用者やベビーカー、バギー利用者はこちらの道を使うことをオススメします。

車椅子でも利用しやすい赤レンガの道


また、ハウステンボスは「車椅子の方の安全性を考慮して一部規制条件が設定されている」という情報もあったため、街並み・風景を楽しむという方向にシフトしました。

来園日が火曜日で平日ということもあり、かなり空いていました。また、トリックアートやテディベアキングダム、ギヤマンミュージアムには2階までいけるエレベーターがあり、こちらは車椅子利用者でも楽しめる設計になっていました。


最後に、みなさんにも必ず行って欲しい場所があります。それはドムトールンです。車椅子利用でもギリギリ見えるような設計になっています。また180度に広がる光景はハウステンボスだけでしか味わえない絶景です。

ドムトールンからの景色



6.まとめ

ハウステンボス周辺ののどかな風景

このように、ハウステンボスは派手なアトラクションは少なめで、車椅子の方でも気軽に楽しみやすいスポットです。

また、電動車椅子が用意されていたり、場内バスが運行しているので移動しやすい点も魅力的です。

割引制度も充実しており障害者割引でお得に利用できるので、気軽に遊びに出かけたいと思わせてくれます。

今回紹介した内容を参考に、ハウステンボスでエンジョイしてみてはいかがでしょうか。

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