サービス/商品紹介 障害の有無に関係なく楽しめる!全国のユニバーサルビーチ5選

障害の有無に関係なく楽しめる!全国のユニバーサルビーチ5選

ユニバーサルビーチサムネイル-min

今回は、全国のユニバーサルビーチについて紹介します。

梅雨も明け、暑い日が続くと「海へ行きたい!」という方も多いのではないでしょうか?どんな方でもマリンアクティビティを体験できますので、海好きや旅行の予定を立てているあなたは、ぜひ最後までご覧ください。

1.車椅子で海を楽しめるの?

海が見える車椅子専用スペースのある駐車場

「車椅子で海を楽しめるの?」「危険なアクティビティでは?」と思われる方も少なくないのではないでしょうか。

実は水陸両用型の車椅子があります。

大きなタイヤで柔らかく、走行が難しい砂浜でも自由に動くことができ、そのまま海の中に入ることができます。

障害者や高齢者など、車椅子を利用していても家族や友人と一緒に海を楽しむことができるのです。

しかし、こうした特殊車椅子の導入コストや人手不足から、まだまだ安全に楽しめるユニバーサルビーチは多くありません。

そこで2022年に、特定非営利活動法人須磨ユニバーサルビーチプロジェクトと日本財団が、ユニバーサルビーチを目指す上で必要なツールやマニュアルを支援する「日本全国ユニバーサルビーチ化計画」を発足させました。

日本には綺麗な海が多くあります。こうした自然を誰でも楽しむことができるよう、今ユニバーサルビーチが注目されているのです。

2.ユニバーサルビーチとは?

ユニバーサルビーチとは、誰でも安全かつ快適に楽しめるビーチを指します。

ビーチを利用するには車椅子の移動だけでなく、更衣室や多目的トイレの有無も重要になってきます。特に車椅子利用者であれば、車椅子が入れるスペースの確保や、介助用ベッドの設置も必要です。

さらに、車椅子専用駐車場を設けておくことで、乗り降りがしやすくなり、快適に利用ができます。

また、ライフセーバーが常駐し、緊急時に適切な対応が準備されていることも、安全性を確保する上で大切なポイントです。

以前Ayumiでもご紹介した車椅子トラベラーの三代達也さんをはじめ、車椅子利用者がユニバーサルビーチを訪れている様子がわかる動画を紹介します。施設の細かな部分に配慮が施されていたり、心のバリアフリーに溢れるビーチですので、ぜひご覧ください。

参照:Miyo Channel|【美々ビーチいとまん】首から下が全く動かない友人と海水浴してみた【ユニバーサルツーリズム】
参照:車椅子ウォーカー 織田友理子|車椅子ウォーカー バリアフリービーチ/ユニバーサルビーチ, 大洗サンビーチ海水浴場 ( 茨城県茨城群大洗町)障害者 車椅子
参照:車椅子ギャルさしみちゃん|【車椅子】砂浜用車椅子で海に挑戦してみた

参照:あなたの勇気ある一歩で自らの環境が変わる-車椅子トラベラー三代達也


3.全国のユニバーサルビーチ5選

3-1.兵庫(須磨)の須磨ビーチ

須磨海岸 願いの椰子の木

はじめに、先ほど紹介した特定非営利活動法人須磨ユニバーサルビーチプロジェクトによって海開き期間にバリアフリー化される「須磨ビーチ」を紹介します。

マリンスポーツを気軽に楽しんでもらうために、波打ち際まで車椅子が快適に行けるビーチマットや一緒に海水浴を楽しめる水陸両用型車椅子のヒッポキャンプ、さらにヒッポキャンプのまま乗れるユニバーサルメガSUPが用意されています。

また、障害者向けに、スーマくんハウスと呼ばれる多目的トイレ・シャワー室に加えて、更衣スペース・更衣ベッドが完備されている施設があり、便利な工夫が施されています。

さらに、身障者用駐車スペースとして第1駐⾞場に20台用意されているので、アクセスしやすい点も魅力的です。

2024年は7月11日〜8月25日のうち17日間、10時〜16時にユニバーサルビーチとしてオープンします。8月の開催日は3日、4日、10日、11日、12日、17日、18日、24日、25日です。利用したい場合は事前にお申し込みください。

須磨ユニバーサルビーチプロジェクトは「『車椅子では海は楽しめない』という既成概念をぶち破りたい」と言う想いから始まり、日本全国にユニバーサルビーチを発信し、全国25都道府県42箇所(2024年8月時点)のビーチのユニバーサル化をサポートしてきました。

そんなユニバーサルビーチの原点ともいえる須磨ビーチ。海を楽しむことを諦めている方はぜひ訪れていただきたい場所です。

参照:須磨ユニバーサルビーチ2024
参照:アイテムとアイデアで楽しむ|特定非営利活動法人須磨ユニバーサルビーチプロジェクト


3-2.茨城(大洗)の大洗サンビーチ海水浴場

大洗サンビーチ海水浴場

次に紹介する「大洗サンビーチ海水浴場」は、広大な砂浜に覆われた遠浅の海水浴場で、快水浴場百選にも選ばれています。

「大洗サーフ・ライフ・セービングクラブ」の代表が、障害を持つ子供たちが海に入ることができない様子を見たことが、ユニバーサルビーチへと変わるきっかけになったとのことです。

大洗サンビーチ海水浴場では、障害者用の駐車場や更衣室、トイレ・シャワー室が設置されています。

また、ゴム製のタイヤに空気を入れた、乗り心地の良いランディーズという特殊な車椅子が無料で利用できます。しかし、混雑時には砂浜のみの利用になることがあるためご注意ください。また、初回の利用時に会員証が作成されて、2回目以降は会員証の提示が必要となります。

2024年は7月20日〜8月18日が海開き期間です。障害者と共に試行錯誤を重ねて作られたビーチで、砂浜と海を快適に楽しみましょう。

参照:大洗サンビーチ海水浴場


3-3.沖縄の豊崎美らSUNビーチ

豊崎美らSUNビーチ

「豊崎美らSUNビーチ」は、全長700mの沖縄県内最大の人工ビーチで、ハブやクラゲを防ぐネットやビーチ監視員も常駐しているので、安全に楽しみやすいでしょう。

チェアボードという水陸両用車椅子(有料)で、砂浜や海の中を自由に遊べます。チェアボードは1回60分の利用で、幼児には大人の付き添いが必要な場合があります。

その他にも、シーカヤックやバナナボート、シュノーケリングなどが体験できます。

車椅子専用トイレやシャワーを備えており、スロープを使用して車椅子に乗ったまま駐車場から砂浜への移動が可能です。

車椅子を無料で貸し出し対応しており、予約をすれば現地スタッフが移譲などのサポートをすることもできます。

多目的トイレやシャワーはもちろん、申請すれば救護室も用意してもらえます。

夏休みの観光や旅行先を沖縄で考えている方は、ぜひ検討してみてください。

参照:豊崎美らSUNビーチ


3-4.長崎の三宇田浜海水浴場

三宇田浜

「三宇田浜海水浴場」は、「日本の渚・百選」の認定を受けた海水浴場です。対馬では希少な貝殻成分からなる天然白砂の浜と、太陽光を浴びてエメラルドグリーンとなる海が観光客に好評となっています。

また、バリアフリー駐車スペースや多目的トイレ、おむつ交換台が用意してあります。

さらに、盲導犬の受け入れにも対応しているので、目が不自由な方でも利用可能なビーチです。

海開き期間には、監視員がいるので安心して利用ができます。

参照:三宇田浜海水浴場


3-5.愛知の南知多町の海水浴場

内海海水浴場

愛知県の南知多町にある海水浴場「山海海水浴場」「内海海水浴場」「日間賀島サンセットビーチ」「篠島海水浴場」では、「南知多ユニバーサルビーチプロジェクト」が展開されています。

2024年は7月6日〜8月31日の10時〜16時の中で、予約が入った場合に開催されます。日にちにより開催場所が異なるのでご注意ください。

開催時には、車椅子やベビーカーのまま砂浜を移動できるビーチマットや、水陸両用型車椅子ヒッポキャンプを利用することができます。ユニバーサルビーチインストラクターがサポートしてくれるので、初めての海でも安心でしょう。

なお、ヒッポキャンプの利用は有料で、予約が必須です。

参照:車いすのまま海水浴in南知多町|一般社団法人南知多ユニバーサルプロジェクト


南知多ユニバーサルビーチプロジェクトは「できない」を「できた!」へ変えることを目標にするプロジェクトで、ユニバーサルビーチの他にもユニバーサルツーリズムを体験できる様々なイベントが企画されています。

また、全国でユニバーサルビーチを体験していただくために、ビーチマットの貸し出しも行っているので、興味を持たれた方はぜひお問い合わせください。

参照:一般社団法人南知多ユニバーサルビーチプロジェクト


4.​​車椅子で海やマリンスポーツをより楽しむためのポイント

4-1.海で遊べるマリンスポーツやイベントがあるかを確認しよう!

海に入った次はマリンスポーツも楽しみましょう。

須磨ビーチのユニバーサルメガSUPのように、車椅子でも楽しめる様々なイベントが用意されています

下記動画では、車椅子トラベラーの三代達也さんがダイビングを楽しむ様子を発信されています。

参照:Miyo Channel|【沖縄でダイビングしたい方へ】全て見せます!障害者ダイビング体験の全貌とその魅力とは?【青の洞窟】

また、奄美大島南部を快適に楽しむための宿泊施設を提供しているゼログラヴィティでは、スノーケリングやクリアカヤック、ウェイクボードなどもガイドが同行したうえで楽しめるツアーが提供されています。

参照:奄美大島 ゼログラヴィティ「清水ヴィラ」|一般社団法人ゼログラヴィティ


Ayumiでは、車椅子で楽しめるバリアフリーなマリンスポーツも紹介していますので、ぜひご覧ください。

参照:障害者でも楽しめるバリアフリーなマリンスポーツ・ビーチ・海のレジャーを紹介


イベント情報は各ビーチのホームページで随時発信されていますので、お見逃しのないようご注意ください。

4-2.熱中症対策・体温管理対策をしよう!

ビーチが賑わう夏は熱中症の危険もあります。障害によっては体温調節が難しいこともあり、より気をつけなければなりません。

また車椅子は座面と体が常に接していることから、熱が逃げにくく背中が蒸れるといった問題もあります。

熱中症の対策には下記の記事を参考にしてください。

参照:【体温調整が難しい方へ】夏こそ気をつけて!今からできる熱中症対策方法とは?


また、安全管理されている場所であっても気を遣いながら移動しなければならない場合があり、体力を消費しやすいのでこまめに休憩することも重要です。

ユニバーサルビーチを楽しむにも、体調管理には十分に注意しましょう。

5.まとめ

今回は、兵庫県・茨城県・沖縄県・長崎県・愛知県のユニバーサルビーチを紹介しました。海辺で景色を見るも良し、ランディーズなどの道具でアクティブに楽しむも良しです。

また、「須磨ユニバーサルビーチプロジェクト」では全国への出張ユニバーサルビーチを行っています。「南知多ユニバーサルプロジェクト」でもビーチマットの貸し出しが可能です。近くにユニバーサルビーチがない場合は、これらの利用もおすすめです。

熱中症や体温管理の対策も行った上で、ぜひユニバーサルビーチで海水浴を楽しんでみてください。

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