障害者や車椅子ユーザーが外出する際、バリアフリー情報はチェックしておきたいものです。
なぜならば、魅力的な場所であってもバリアフリー化されていないと辿り着くことさえ困難な場合があるためです。
施設のバリアフリーに関する情報は、施設情報全体から比べると決して多くありません。
また、バリアフリー情報が提供されていたとしても、当事者にとって本当に有益な情報ではないケースもあります。
よって、より精度が高く役に立つバリアフリーに関する情報を得たいものです。
そこで本記事では、全国の施設を網羅していて有益な情報を得られるバリアフリー情報サイトを紹介します。
また、各エリア別のおすすめバリアフリー情報サイトについては、以下の記事で詳しく紹介しているのでぜひ参考にしてください。
北海道版:バリアフリー情報サイトまとめ-北海道版
東北版:バリアフリー情報サイトまとめ-東北版
関東版:バリアフリー情報サイトまとめ-関東版
関西版:バリアフリー情報サイトまとめ-関西版
中国地方版:バリアフリー情報サイトまとめ-中国地方版
四国:バリアフリー情報サイトまとめ-四国版
九州:バリアフリー情報サイトまとめ-九州版
目次
1.バリアフリーな宿泊施設が見つかるサイト「IKKEL」
「IKKEL」は、一般社団法人バリアフリー総合研究所 UDラボ東海が運営しているサイトです。
IKKELでは、障害者であっても安心して旅行を楽しめるように、サポートを必要としている人を歓迎している宿泊施設を紹介しています。
バリアフリー対応していると表明している施設であっても、実際に障害者にとって本当に快適な環境であるかどうかは分からないものです。
そこで、IKKELでは説明文だけでなく画像を多く使用してイメージしやすく工夫しています。
さらに、3Dウォークスルー機能により施設内の状態を3Dで表示させることが可能で、壁やベッドの計測などの便利な機能もあり、実際に自分や家族が現地に訪問して過ごしているシーンをイメージしやすい点が便利です。
加えて、障害や状態に応じた検索機能があるため、「介護食相談可」で検索するなどより容易に自分にマッチした施設を探しやすい特徴があります。
IKKELに掲載されている施設は、建築士であるバリアフリーコーディネーターが実際に訪問し、バリアフリー対応状況を確認しているため、情報の信頼性が高い点も魅力的です。
2.走行ログまで見れる!バリアフリー情報共有アプリ「WheeLog!」

「WheeLog!」は、バリアフリーの情報を容易にチェックできるアプリです。
創業者であり、障害当事者である織田友理子さん自身が、車椅子を理由に外出を諦めていた経験から「車椅子でもあきらめない世界をつくる」というビジョンを掲げています。
「みんなでつくるバリアフリーマップ」というコンセプトのもと、車椅子ユーザーが実際に通った走行ログや、施設や設備などのスポットを共有することで作り上げる新しいプラットフォームです。
スポットには評価基準が設けられており、具体的なバリアフリー情報を得ることができます。Web版も提供されているのでブラウザで確認することも可能です。(Web版はスマートフォン非対応)
ぜひみなさんもバリアフリー情報をシェアしてみませんか?
参照:WheeLog!
3.バリアフリーなお出かけスポットを手軽に検索!「介護アンテナ」

介護職や介護に関わる人のための情報サイト「介護アンテナ」は、豊富な情報が網羅された魅力的なサイトです。
コンテンツの一つであるお出かけ情報は、施設を中心としたバリアフリー情報を発信しています。
車椅子の貸し出しや優先駐車場など、設備情報はもちろんのこと、路面状況や雨天時の対応など、介護スタッフに向けた独自の視点が特徴です。
他にも介護アンテナでは、介護施設で使えるイラストやレクリエーションなどのコンテンツも充実していますので、参考にしてみてはいかがでしょうか?
参照:介護アンテナ
参照:バリアフリー・車椅子の方向けのお出かけスポットを検索|介護アンテナ
4.心のバリアフリー店舗の紹介に特化!「HEART BARRIER FREE PROJECT」
「HEART BARRIER FREE PROJECT」は、「ココロのバリアフリー応援店」として加盟している、物理的に全てのお店をバリアフリーにするのは不可能でも手を貸してくれるお店を紹介しています。
サイトでお店のバリアフリー情報を検索すると、入り口の段差の高さやトイレの幅などかなり詳しく記載されています。
加盟店が店舗に貼ることができるココロのバリアフリー応援店ステッカーは、できる限りのお手伝いをするという意思を表しており、障害がある方も安心して利用できるお店が揃っていると言えるでしょう。
またHEART BARRIER FREE PROJECTでは、ココロのバリアフリー応援店の加盟店に対してリクエストがあれば接客方法をレクチャーしていて、お客様だけでなくスタッフも安心できるお店作りに貢献しています。
参照:HEART BARRIER FREE PROJECT – ココロのバリアフリー計画
5.車椅子利用者が作るバリアフリー情報サイト「バリアフリーマップ」

「バリアフリーマップ」は、車椅子ユーザーが運営するサイトで、ユーザー自身が現地へ訪問し、当事者の視点でバリアフリー情報を発信しています。レジャー施設の情報が中心で、車椅子ユーザーが気になる箇所の写真も多く掲載されています。
運営者だけでなく、車椅子ユーザーの参加も呼びかける形で充実した情報を提供しています。
車椅子ユーザーによる、車椅子ユーザーのためのサイトと言えるでしょう。
6.圧倒的情報量!「バリアフリー情報~全国版〜」
最後に紹介するのは「バリアフリー情報〜全国版〜」です。
特徴は情報量の多さです。2024年6月に日本全国の施設のバリアフリー調査を完了したとのことで、日本全国のバリアフリー情報が集約されています。
公共施設やレジャー施設などの設備状況に加えて、公共交通機関のバリアフリー情報も掲載しています。
公共交通機関の駅にエレベーターがない場合は、車椅子ユーザーは隣の駅で乗り換えることが必要です。そのため、こうした情報はとても貴重ですね。
7.まとめ
今回は6つの全国向けバリアフリー情報サイトを紹介しましたが、どれもユーザーに寄りそった工夫があるものばかりでした。
みなさんもおすすめのバリアフリー情報サイトがあれば、ぜひAyumiのサイトやSNSよりご連絡いただけると幸いです。
引き続きAyumiでは、みなさんが必要とする情報を届けられる記事を作成していきますので、チェックしてみてください。