【2024年最新】障害者手帳アプリ「ミライロID」の使い方・メリット・評判など徹底紹介!

ミライロIDのアイキャッチ

障害がある人が、外出や生活をする上で不便なことはたくさんあります。

・障害者手帳をカバンから毎回取り出す手間がある
・外出先がバリアフリー化されているかどうかを確認する必要がある
・障害者割引が使える企業や施設かどうかを確認する手間がある

事前に調べたり、準備したりするなど、やらなくてはいけないことがたくさんあります。インターネットで調べても、障害がある人向けの情報はあまり見つからず、苦労する方も少なくありません。

ミライロIDはそんな悩みをアプリ一つで解決してくれます。ミライロIDについてのメリットや特徴などを詳しく解説していきます。


1.障害者手帳の利用における課題

鮮やかな青の障害者手帳の表紙

障害者手帳を取得することで、助成金が下りたり、税金の控除を受けたりすることができます。また、各公共料金の割引サービスを受けることも可能ですが、その際に障害者手帳を「提示」することで料金が半額を半額にすることができます。

しかし、個人情報が書かれている大事な手帳ですし、すぐ取り出せる場所に、手帳がいつもあるわけではありません。また、様々な障害の特性上、自分の力では取り出すことができない方も少なくありません。

障害者手帳を使いたいときに気軽に使えないのが、手帳を利用する際の課題ではないでしょうか。

2.障害者帳アプリミライロIDとは?

ミライロIDの広告ページ
画像元:ミライロID

ミライロIDとは、障害者手帳をスマートフォンに入れることができるアプリです。

「障害がある人の移動や生活をもっと便利に、もっと自由に」をテーマに、下記の機能を利用することができるサービスです。

・スマートフォンで障害者手帳を提示できる
・お得に使えるクーポンを取得できる
・障害者割引が適用済みのオンラインチケットを即購入できる
・障害種別の生活に役立つ情報、お得情報の配信を受け取れる
・窓口での伝達を簡略化できる
・施設のバリアフリー情報を入手できる

これで、事前に調べたり、準備する時間を大幅に減らすことができます。

参照:ミライロID


2-1.ミライロIDで使える機能の紹介!

ミライロIDの特徴を書いたページ
画像元:ミライロID

ミライロIDで使える機能は主に6つあります。

①障害者手帳をスマートフォンに表示

提示するたびにカバンの中から取り出していた障害者手帳を、スマートフォン一つで簡単に表示させることができます。

②お得に使える電子クーポンを提供

飲食店やレジャー施設などで使うことができます。電子クーポンなので取り出す必要がなく、無くすこともありません。

③障害者割引価格のチケットを販売

もう窓口に行って、購入するたびに障害者手帳を提出する必要はありません。最初から障害者割引が適用された金額で購入することができます。

④一人ひとりに合わせた情報を配信

障害者に向けた情報は不足しています。ミライロIDを使うことで、一人ひとりに合わせたお役立ち情報やお得情報を受け取ることができます。

⑤必要なサポートの伝達をアシスト

利用する施設に必要なサポートなどを連絡していた手間も、事前にスマートフォンに登録することで、スムーズにやりとりができます。

⑥施設のバリアフリー情報を掲載

行きたいお店や施設がバリアフリー化されているかはホームページを調べても掲載されていないことがあります。ミライロIDでは、利用者の不安軽減に向けて、バリアフリー情報を掲載しています。

2-2.導入している企業や施設の例

ミライロIDが使える様々な場所のロゴ
画像元:ミライロID

ミライロIDでは、様々な業界、業種の施設やサービスと連携して使うことができます。代表的な企業と割引サービスを紹介します。

ミライロIDは航空やバス、レジャー施設、映画館、コンビニエンスストアなど、幅広い企業や施設で導入されています。

例えば、以下のような企業や施設があります。

・JAL(日本航空)
・ANA(全日本航空)
・西武鉄道
・東京都交通局
・京成バス
・はとバス
・横浜・八景島シーパラダイス
・富士サファリパーク
・TOHOシネマズ
・ビックエコー
・アンパンマンこどもミュージアム
・ロイヤルホスト
・NTTドコモ
・ファミリーマート

公式サイトの「ミライロIDが使える場所」(使える場所を探す)から更に詳しく調べることが可能です。

2022年12月時点では、3,363の事業者で利用することができます。

参照:ミライロID



2-3.導入している自治体の例

ミライロIDを導入している自治体は多数あり、例えば以下の自治体が挙げられます。

・鳥取県鳥取市
・新潟県上越市
・埼玉県鴻巣市
・愛知県豊橋市
・京都府南丹市
・大阪府柏原市
・兵庫県加古川市
・岡山県美咲町

自分が住んでいる自治体がミライロIDを導入しているかを確認したい方は以下のURLからご確認ください。

参照:ミライロIDが使える場所(自治体)



各公共施設の利用料、使用料などの減免を受けることができます。

参照:ミライロID


2-4.マイナポータルと連携させることができる!

マイナポータルとの連携は必須ではありませんが、ミライロIDはマイナポータルとの連携をすることができ、連携するにあたっては、事前に自治体側で障害者手帳情報がマイナポータルに登録されている必要があります。

マイナポータルとの連携によって、行政手続きの検索、オンラインでの申請などをスマートフォン一つで行うことができ、非常に便利になります。

参照:マイナポータルと連携したい|ミライロID


3.ミライロIDを利用する上でのメリットとは?

ミライロIDの利用メリットは、スマートフォンで事前調査や準備が容易になる点です。バリアフリー情報もアプリで確認をすることができます。

また、障害者にとって外出の必須条件が一元化される利点があります。手帳登録で割引やサポート、福祉施設へのアクセスもスムーズになり、便利な生活をサポートします。

障害を持つ方にとってバリアフリー情報は、外出する上での必須条件でもあるので、それを一つのアプリで解決できるのは非常にありがたいことだと思います。

4.ミライロIDの評判は?

ミライロIDの評判を調べると、SNSでは良い評判もたくさんみられました。

https://twitter.com/macohtt/status/1611522908882632705

ミライロIDの利用者からは、良い評判が多く寄せられています。

手帳不要で提示が簡単な点が好評で、今後ますますユーザーが増えることが期待されます。ただし、まだ知られていない場所や使えない場所もあるため、サービスの拡大が求められるでしょう。

5.ミライロIDを使ってみた感想

Ayumiライターの赤石さんは、日頃からミライロIDを利用しているそうです。

赤石さんは体が徐々に動かなくなる難病を抱える車椅子ユーザーで、現在はわずかに動く右手で電動車椅子やスマートフォンを操作されています。

最も使用するシーンは、公共交通機関の利用時と言います。

障害者手帳を交付されている方は、運賃が半額になる場合がほとんどです。しかし、障害者手帳の提示が必要になり、自分で荷物を取り出すことができない赤石さんにとって、とてもバリアになっていたとのこと。

ミライロIDがリリース以降、1人でも外出ができたり、万が一障害者手帳を忘れた場合でも、アプリの提示で割引が適応されるため、生活がとても便利になったそうです。

赤石さんについては、こちらの記事でも紹介しています。

赤石理人-人生の選択肢を増やし、ワクワクが溢れる未来へ

6.ミライロIDを使う上での注意点

ミライロIDは便利なところも多い反面、まだまだ周知が遅く、場所によってはミライロIDを提示したにもかかわらず、障害者手帳の提示を求められることがあるそうです。

また、提携先の従業員が知らず、使えないと断られたという声もありました。周知がどんどん広がれば更に利用しやすくなるといえるでしょう。


7.最後に

ミライロIDは、周知が遅れている部分もありますが、障害を持つ方が、健常者と同じように、当たり前に生活ができるようになるための必須のアプリといえるでしょう。

障害者手帳があるからといって、周囲の目も気になりますし、何度も出すのは気が引けます。スマートフォンと連携することで、自分のことを相手に手軽に伝えることができるのも非常に魅力的です。

インクルーシブな社会を少しでも広げていくためにも、どんどんこの取り組みが広がってほしいなと感じました。

株式会社ミライロはミライロIDの普及だけでなく「障害者差別解消法にある合理的配慮」の啓蒙活動もしています。障害差別解消法について気になる方は下記の記事をご覧ください。

関連記事:【2024年最新版】合理的配慮の提供が「法的義務」化へ

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