秋の一大イベントといえばハロウィンです。
仮装や限定グルメ、華やかなパレードを楽しみにしている方も多いでしょう。とはいえ、車椅子を利用している方や付き添いの家族にとっては「バリアフリー対応はどうなっているのか」「安心して参加できるのか」が気になるところです。
そこで本記事では、【2025年最新】車椅子でも快適に楽しめる全国のバリアフリー対応ハロウィンイベントを厳選してご紹介します。ディズニーランドやUSJといった有名テーマパークから、東京タワーや志摩スペイン村の地域型イベントまで幅広く取り上げました。
各スポットの開催期間・見どころ・車椅子で利用しやすいポイントをまとめていますので、ご家族や友人と一緒に行く際の参考にしてください。
目次
1.東京ディズニーランドのハロウィンイベント

2025年の東京ディズニーランドでは、ディズニーヴィランズを主役にしたハロウィンイベントが開催されます。
開催期間は9月17日(水)〜10月31日(金)までで、スペシャルグッズとフードメニューは前日の9月16日(火)から先行販売されています。
見どころのひとつが、ゲスト参加型のパレード「ザ・ヴィランズ・ハロウィーンInto the Frenzy」です。ドクター・ファシリエやマレフィセント、フック船長らが登場し、迫力ある音楽とともに観客を巻き込みながら踊りを披露します。このパレードはディズニー・プレミアアクセス(DPA)対象のため、予約しておくと快適に鑑賞できます。
人気アトラクション「ホーンテッドマンション」は、映画『ティム・バートンのナイトメアー・ビフォア・クリスマス』仕様の特別プログラム「ホーンテッドマンション“ホリデーナイトメアー”」に変更されます。こちらは9月16日(火)から2026年1月12日(月)まで実施予定で、期間中しか味わえない特別な体験です。
夜には「ナイトハイ・ハロウィーン」が開催され、音楽に合わせて夜空を彩る花火が打ち上げられます。さらに、アースラをイメージしたスペシャルセットや、ヴィランズをテーマにしたデザートなど、期間限定メニューも登場します。
全身仮装が認められるのは9月16日(火)〜9月30日(火)と10月16日(木)〜10月31日(金)のみです。その他の期間は部分的な仮装に限られるため、訪れる前にルールを確認して準備すると安心です。
また、東京ディズニーランドは障害者に優しい環境整備が進んでいます。
- 園内のバリアフリー化
- 多機能レストルーム完備
- コスプレ用に着替え用スペースあり(期間限定・予約制・有料)
だれでも華やかなハロウィンの雰囲気を安心して楽しめる環境が整っているため、迷っている方は安心して参加してみてはいかがでしょうか。
参照:【公式】東京ディズニーランド スペシャルイベント「ディズニー・ハロウィーン」 | 東京ディズニーリゾート
2.東京ディズニーシーのハロウィンイベント
2025年の東京ディズニーシーでは、映画『リメンバー・ミー』をテーマにした新プログラムが初めて登場します。
開催期間は9月17日(水)〜11月2日(日)までで、グッズやフードは9月16日(火)より先行販売されます。
目玉となるのが、ロストリバーデルタで行われる「ラソス・デ・ラ・ファミリア」です。メキシコの「ディア・デ・ロス・ムエルトス(死者の日)」をモチーフに、色鮮やかな装飾やフォトスポットが設置され、映画の世界観に浸れます。このプログラムは11月2日(日)まで開催される予定です。
さらに、メディテレーニアンハーバーでは「ディズニー・ハロウィーン・グリーティング」が実施され、ミッキーたちがパンプキンやお菓子をモチーフにした衣装で船に乗って登場します。
昼夜を彩る「ナイトハイ・ハロウィーン」の花火も見逃せません。キャストに「トリック・オア・トリート!」と声をかけるとキャンディをもらえるサプライズもあり、こども連れにもおすすめです。
フードメニューも充実しており、ジャファーをイメージした辛口のスペシャルビーフカリーが「カスバ・フードコート」で提供されます。さらに、ラソス・デ・ラ・ファミリアに関連して、マリーゴールドをイメージしたドリンクや伝統菓子「パン・デ・ムエルト」も味わえます。
仮装は東京ディズニーランドと同様に、9月16日(火)〜9月30日(火)と10月16日(木)〜10月31日(金)に全身仮装が可能です。期間が限定されているため、訪問日を決める際には注意しましょう。
東京ディズニーシーは段差の少ない設計やバリアフリー化された施設が多く、車椅子でも快適に移動できます。ショーの観覧エリアにも専用スペースが設けられているため、安心してハロウィンイベントを満喫できる環境が整っています。
参照:【公式】東京ディズニーシー スペシャルイベント「ディズニー・ハロウィーン」|東京ディズニーリゾート
東京ディズニーランド・東京ディズニーシーのアトラクションバリアフリー情報は、以下でご確認ください。
参照:【2025年最新】車椅子で東京ディズニーランド・東京ディズニーシーのアトラクションを楽しもう!
3.ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)のハロウィンイベント
2025年のユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)では、昼と夜で異なる雰囲気が楽しめる2部構成のハロウィンイベントが開催されます。
9月4日(木)〜11月3日(月)まで開催され、夜のイベントは10月31日(金)1日限りです。
【昼のイベント】「ハハハ! ハロウィーン・パーティ」
日中は小さなこどもでも安心して参加できる内容が中心です。特に人気なのが、ポケモンたちが登場する「ポケモン・アンストッパブル・ハロウィーン・パーティ」。
DJゲンガーとDJピカチュウが繰り広げるダンスバトルはゲストも一緒に参加でき、大人からこどもまで盛り上がれます。
さらに、クルーに「トリック・オア・トリート!」と声をかけるとキャンディをプレゼントしてもらえるため、家族連れにも好評です。
参照:ハハハ! ハロウィーン・パーティ|ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)
【夜のイベント】「ハロウィーン・ホラー・ナイト~オールナイト~」
18時以降は一転して、パーク全体が恐怖に包まれます。恒例の「ストリート・ゾンビ」では、超凶暴化したゾンビが街中を徘徊し、スリル満点の体験ができます。
さらに、King Gnuが書き下ろした楽曲「SO BAD」に合わせてゾンビたちと踊る「ゾンビ・デ・ダンス」も新たな見どころです。
ホラーアトラクションも充実しており、新登場の密室型ホラーメイズ「ファクトリー・オブ・フィアー ~絶望のゾンビ・ツアー~」や「バイオハザード™・ナイト・オブ・ヒーローズ」、さらに話題の「チェンソーマン・ザ・カオス 4-D」など、迫力ある体験が待っています。
ただし、公式サイトでは夜のプログラムについて「未就学児非推奨」と明記されているため、小さなこども連れは注意が必要です。
参照:ハロウィーン・ホラー・ナイト ~オールナイト~|ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)
【バリアフリーと参加の工夫】
USJでは、これまでも車椅子利用者がハロウィーン・ホラー・ナイトに参加した実績があります。スタッフに相談すれば、アトラクションや観覧時にサポートを受けられる場合が多いため、不安がある方は事前に確認しておくと安心です。
下記の「セーフティ&バリアフリーガイド」を事前に読んでおくと準備もはかどるでしょう。
参照:セーフティ&バリアフリーガイド|ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)
また、10月末は特に混雑しやすいため、9月〜10月中旬の平日を狙うとスムーズに楽しめます。昼と夜で雰囲気が大きく変わるため、好みに合わせて滞在時間を調整すると満足度が高まるでしょう。
ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)のバリアフリー情報については、以下の記事で詳しく解説しています。
参照:【2025年最新版】車椅子でもUSJを楽しもう!体験談も含めて徹底紹介
4.東京タワーのハロウィンイベント
東京のシンボルである東京タワーでは、夜景とデジタルアートを融合させたプロジェクションマッピングショー「TOKYO TOWER CITY LIGHT FANTASIA〜Halloween party 2025〜」が開催されます。
期間は2025年9月12日(金)〜10月31日(金)までです。
会場はメインデッキ(高さ150m)の2階北面フロアで、展望料金のみで観覧できます。追加料金が不要なため、気軽に楽しめるのも魅力です。
映像は、紅葉やススキといった秋の情景から始まり、魔女やコウモリ、おばけたちが登場する華やかなハロウィン仕様へと変化します。東京の夜景と重なり合う演出は、まさに非日常体験といえるでしょう。
また、ハロウィン当日の10月31日(金)限定で、東京タワーがオレンジと赤紫に彩られる「インフィニティ・ダイヤモンドヴェール・ハロウィン」ライトアップが実施されます。幻想的な光景をバックに写真撮影を楽しむ人で賑わうことが予想されます。
バリアフリーの観点からも東京タワーは利用しやすく、エレベーターでスムーズに展望台へ移動可能です。
さらに、映像は展望フロアの窓面に投影されるため、車椅子からでも快適に鑑賞できます。大掛かりな移動を必要としない点も安心材料です。
参照:TOKYO TOWER CITY LIGHT FANTASIA ~Halloween party 2025~|株式会社TOKYO TOWER
5.富士急ハイランドのハロウィンイベント
山梨県の富士急ハイランドでは、こどもから大人まで楽しめる「トーマスランド HALLOWEEN 2025」が開催されます。期間は2025年9月20日(土)〜11月3日(月)までです。
園内のトーマスランドは、カラフルなおばけフラッグやカボチャで装飾され、ハロウィーンムード一色に包まれます。トーマスモニュメントの横に大きなカボチャが登場するなど、フォトスポットも充実しています。
【こども向けプログラムが充実】
小さなこども向けの企画が多い点も魅力です。土日祝には、おなじみのショー「トーマスランド PLAY ON!」がハロウィン特別バージョンで公演されます。
幼児向けの「おばけチャレンジ」では、園内でおばけ探しやおばけの仮装をしたスタッフとのハイタッチなど3つのミッションに挑戦すると、オリジナル缶バッジ(全4種・ランダム)がプレゼントされます。
さらに、期間中の土日祝、13:00時からは原作出版80周年を記念して、ちょっぴりドキドキするエピソード「ゆうれい列車」の大型紙芝居による読み聞かせも実施されます。
【限定フードとフォトスポット】
「ディーゼルのおばけナポリタン」や「おばけキャッスル ブルーベリーサンデー」など、ハロウィン限定のフードメニューも多数登場します。園内には「願いの井戸」など季節限定のフォトスポットもあり、思い出作りにぴったりです。
【バリアフリー対応とサポート体制】
富士急ハイランドは、車椅子利用者や障害のある方へのサポートが充実しています。
- 障害者割引
障害者手帳を提示すると、ご本人と付き添い1名までフリーパスを割引料金で購入可能です。大人の場合、通常6,000円〜のフリーパスが3,000円〜3,900円で利用できます。 - 車椅子レンタル
パークエントランスで無料貸し出しもあり、事前に予約も可能です。 - 園内設備
スロープやエレベーター、バリアフリートイレが整備されており、移動も快適です。 - ゲストサポートパス
長時間の待機が難しい方向けに優先利用ができる仕組みがあり、対象アトラクションでは絶叫優先券入口から案内されます。
おすすめのアトラクションとしては、シミュレーションライド「富士飛行社」、観覧車「シャイニング・フラワー」、散策型の「リサとガスパール タウン」があります。
さらに、日本屈指のお化け屋敷「絶凶・戦慄迷宮」も、バリアフリールートをスタッフのサポートを受けながら挑戦できます。
富士急ハイランドは、ファミリー層に寄り添ったプログラムとバリアフリー環境が整った遊園地です。こども向けのハロウィン体験を探している方に最適といえるでしょう。
参照:トーマスランド HALLOWEEN 2025|富士急ハイランド
6.志摩スペイン村のハロウィンイベント
三重県にある志摩スペイン村では、異国情緒あふれる街並みの中で「ハロウィーンフィエスタ」が開催されます。
2025年の開催期間は9月13日(土)〜10月31日(金)までです。
エスパーニャ通りには、高さ4mの巨大カボチャモニュメント「モンスターパンプキン」が登場し、フォトスポットとして人気を集めています。鮮やかな装飾に囲まれた園内は、昼も夜も写真撮影にピッタリな雰囲気です。
イベントでは、ハロウィーン衣装を着たキャストと記念撮影できる「ハロウィーングリーティング」が実施されます。小学生以下のこどもは「オラ!トリック オア トリート!」と声をかけるとお菓子をプレゼントしてもらえるため、家族で訪れる際にぴったりです。
さらに、フォトハウス「フォト ファンタスティカ」では、こども向けドレスやハロウィーン衣装のレンタルができ、手ぶらでも仮装体験が楽しめます。
加えて、ハロウィーン限定のグルメも豊富で、モンスターをイメージしたバーガーやピザ、ユニークな見た目の「ゾンビオムライス」など、イベント気分を盛り上げてくれるメニューが揃っています。
また、午後から利用できるアフタヌーンパスポートも販売されており、時間に余裕がない方や料金を抑えたい方にもおすすめです。
園内は車椅子対応の化粧室が10箇所設置されており、エスカレーター利用時にもスタッフがサポートしてくれるため、バリアフリー面でも安心して利用できます。
7.ハウステンボスのハロウィンイベント
長崎のハウステンボスでは、昼と夜で異なる雰囲気を味わえるハロウィンイベントが開催されます。2025年の開催期間は10月3日(金)〜11月3日(月)までです。
【昼のイベント】
ミッフィーのハロウィン
こども連れに人気なのが、「ミッフィー・ハロウィンパーティー・パレード」です。1日2回開催され、アムステルダム広場で一時停車する際には、ミッフィーデザインのキャンディが配られるトリックオアトリートタイムが実施されます。
さらに、「おばけミッフィー・グリーティング」がミッフィー・ワンダースクエアで行われ、写真撮影を楽しめます。
【夜のイベント】
ホーンテッド・ハロウィン
夜は一転して、本格的なホラー体験が待っています。パレス ハウステンボス前庭では、闇の使者が襲いかかる「ホラー・ガーデン」や、音楽に合わせて踊り出す「ホーンテッド・ダンス・ナイトショー」が開催されます。
2025年は新キャラクターとして冷酷非道な魔女「マッド・マダム」が登場し、さらなる恐怖を演出します。なお、ホーンテッド・ハロウィンは火曜・水曜は休止となるため、訪問日には注意が必要です。
【バリアフリーの観点】
園内は車椅子での移動に配慮されており、次世代型電動車椅子のレンタル※や、車椅子でも乗り降りしやすい場内バスが運行しています。
車椅子・オストメイト対応の化粧室も整っているため、安心して滞在できます。ただし、ホラーエリアは暗く足元が見えにくいため、転倒防止のために付き添い者と一緒に移動するとより安全です。
ハウステンボスは、昼のかわいいハロウィンと夜の恐怖演出を一度に体験できるスポットです。家族で楽しむのはもちろん、刺激的なホラー体験を求める大人も臨場感を味わえます。
※次世代型電動車椅子のレンタルは1日2,000円+保証金1,000円かかります。
8.車椅子利用者がハロウィンイベントに参加する際の注意点
車椅子を利用していても、多くのハロウィンイベントに参加できます。ただし、混雑や演出の性質によっては注意が必要な場面もあります。ここでは、安心して楽しむために押さえておきたいポイントを整理しました。
- 夜のホラー演出には要注意
USJやハウステンボスの夜イベントでは、暗闇やストロボ、大音量の演出が多用されます。ホラーエリアは足元が暗く転倒のリスクが高いため、車椅子利用者は付き添い者と一緒に移動するのがおすすめです。
また、USJの夜プログラムは公式サイトで「未就学児非推奨」とされており、年齢や体調によっては負担が大きい場合もあるため、事前に確認しておきましょう。 - 混雑対策を考える
ハロウィンシーズンは年間でも来場者が最も多くなる時期です。特に10月末は混雑がピークとなるため、9月〜10月中旬の平日を狙うと比較的快適に過ごせます。 - 施設を効率的に利用する工夫
飲食や限定グッズの購入は、モバイルオーダーや公式アプリを活用すると待ち時間を短縮できます。
さらに、人気アトラクションでは整理券や予約制度を利用することで、行列を避けながら効率的に楽しめます。 - 仮装ルールを守る
テーマパークや施設ごとに仮装の規定は異なります。東京ディズニーリゾートでは全身仮装できる日程が限定されているため、訪問前に必ず確認が必要です。
USJでは、フルフェイスマスクや武器を模したアイテムの持ち込みは禁止されています。
また、ハウステンボスのホラーエリアでは出演者と誤認される仮装を控えるよう求められています。ルールを守れば、安心してハロウィン気分を満喫できるでしょう。
9.【体験談】車椅子利用者がハロウィンイベントに参加してみた!
ここからは過去に車椅子でハロウィンイベントに参加した方々の体験を紹介します。実体験に基づく声は、これから参加を検討している方にとって大きな参考になるでしょう。
【東京ディズニーシーでの体験(2022年10月31日)】
3年前、ハロウィン当日にディズニーシーを訪れた車椅子ユーザーの体験です。
- チケット・サービス利用
当時実施されていた「イベントワクワク割」でお得に入園。アプリ上のスタンバイパスは終了していましたが、代わりにディズニー・プレミアアクセス(DPA)を購入し、短時間でアトラクションを楽しめたようでした。 - ショーの鑑賞
アプリでの抽選は残念ながら外れましたが、キャストに相談した結果、早めに並ぶことで「ビッグバンドビート〜ア・スペシャルリート」を鑑賞できたようです。 - アトラクション体験
フランダーのフライングフィッシュコースターやディズニーシー・トランジットスチーマーライン、ソアリン、トイ・ストーリー・マニア、インディ・ジョーンズなどを満喫。
特にスチーマーラインでは、車椅子のまま乗れる席が2つ用意されており、安心して利用できたようでした。 - 電動車椅子の工夫
予備バッテリーを持参し、バッテリー切れの際にはキャストに交換を依頼。移動経路も極力短くし、無理のないルートを選んで巡ったとのことです。
キャストの優しさが楽しさを倍増させたようです。ぜひ、今年はあなたもハロウィンイベントに訪れてみてはいかがでしょうか。
参照:車いすディズニーでハロウィンディズニーシー|DisabilityLog
【USJハロウィンナイトへの挑戦(脊髄損傷後初のテーマパーク体験)】
脊髄損傷を負った後、初めて訪れたテーマパークとしてUSJを選んだ方の体験です。大阪旅行を兼ねて「幼女」コスプレで参加しました。
- キャストの心のバリアフリー
スタッフが積極的に声をかけ、サポートを惜しまない姿勢に「心のバリアフリーを実感した」との感想が残されています。 - ゾンビイベントでの注意点
暗い中での演出や大音量により、はじ初めはパニックに近い状況になったものの、スタッフの声掛けやサポートで安心して楽しめたそうです。 - ゾンビとの交流
車椅子ユーザーに近づいて交流する「花嫁ゾンビ」の様子や、「ゾンビ・デ・ナイト」ダンスイベントに車椅子で参加する映像が公開されており、誰でも一緒に楽しめる雰囲気が伝わります。
詳しくはYouTubeでご覧ください。車椅子でも行ってみたいと思っているあなたに参考となる内容です。
【USJハロウィンナイトを楽しむ72歳車椅子の母親】
在宅介護を行う筆者が、車椅子を利用する72歳の母親と一緒にUSJのハロウィン・ホラーナイトに参加した体験です。
母親は「ハッピー・ハロウィーン! USJに行こう!」と声を弾ませるほどのハロウィン好きで、魔女の帽子や100円ショップの杖を持参してノリノリで準備。園内は血まみれのゾンビや怪物が出現し、混雑や転倒の危険もありましたが、母親は「めちゃくちゃ楽しいねー!」と大興奮した様子。
混雑の中で車椅子の操作に苦戦していると、巨大なピエロ・ゾンビが登場。母親は杖を振り回して「えい!えい!」と応戦し、ゾンビも倫理的配慮からか軽くあしらって立ち去ったとのことです。その様子を見ていた若者からは「ゾンビも車椅子には優しい」と笑いが起きました。
その後は比較的落ち着いたホラーエリアや「ゾンビデダンス」にも参加。母親は車椅子に乗ったまま踊り、最終的には「夢のように楽しかった」と満足したようです。
筆者は「悪夢のようにくたびれた」としながらも、「でも楽しかった!」と言って締めくくっていました。
車椅子かつ高齢の方でも楽しめたとのエピソードですね。しかもゾンビも車椅子には優しいみたいです!
ぜひ、あなたもチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
参照:母72才車椅子、今年もゾンビと戦う|猫とビターチョコレート
10.まとめ
今回は、車椅子ユーザーでも安心して参加できるバリアフリー対応のハロウィンイベントを紹介しました。
ディズニーランドやUSJといった大規模テーマパークから、東京タワーや志摩スペイン村のような地域型スポットまで、全国で多彩なイベントが開催されています。
どの施設も車椅子利用者を含め、誰もが一緒に楽しめるよう工夫されています。専用スペースや優先サービス、仮装ルールの明示など、細やかな配慮が整っているのも安心できるポイントです。
これまで外出に不安を感じていた方も、バリアフリー環境の整ったハロウィンイベントなら快適に過ごせます。今年はぜひご家族や友人と一緒に、非日常の雰囲気を味わいながらハロウィンを満喫してみてください。
また、ハロウィンデートで利用したい車椅子でも楽しめるバリアフリーのデートスポットを以下の記事でも紹介しているので、参考にしてください。