恋愛においてデートは欠かせないイベントです。
障害者であっても当たり前に恋愛をします。
しかし、車椅子ユーザーはデートスポットを選ぶ際に段差や多目的トイレの有無など、バリアフリー対応の有無を調べなくてはいけません。
今回は、そんな困りごとを解決できるよう、車椅子ユーザーでも安心して楽しめるデートスポットを紹介します。
目次
1.障害者に恋愛・出会いは難しいの?

株式会社ゼネラルパートナーズが2017年に障害者478名に対して実施した『障がい者の恋愛に関する意識調査』によると、現在交際相手がいると回答した方は2割に留まっています。
しかし、交際を望む方は7割を超えており、恋愛をしたくても課題があることがわかります。
参照:障がい者の恋愛に関する意識調査|株式会社ゼネラルパートナーズ
その理由の一つとしては、出会いの少なさが起因するのではないでしょうか。
日常的に接する人の多くは家族やヘルパーさんで、社会とのつながりを持ちにくいことも、障害者が恋愛に対して課題を抱えている要因と考えられます。
こうした背景からか、マッチングアプリを利用して出会いを求める方も多いようです。
障害者と障害に理解のある方のみが登録する、障害者専用のマッチングアプリも登場しています。
恋愛と同様に性の悩みも障害者とっては深刻な問題です。Ayumiでは障害者が利用できる風俗サービス情報も発信していますので、ぜひ下記記事もご覧ください。
2.車椅子でデートを楽しむためには?
車椅子で外出するには物理的なバリアフリー環境が整っていることが大切です。
段差や多目的トイレの有無、また、雨に濡れないということも重要なポイントです。
しかし、デートスポットは物理的なバリアフリーに加えて雰囲気も大切ではないでしょうか。
ショッピングモールは物理的なバリアフリーが充実しているため、車椅子ユーザーにとっては気軽に訪れやすい外出先です。
ですが、テーマパークで思いっきり楽しんだり、落ち着いた空間で夜景を眺めたり、美味しいものを食べたり、大切な人と様々な雰囲気を共有することがデートの楽しさだと考えます。
ここからは、車椅子でもおしゃれをして、楽しくデートができる場所をエリア別に紹介します。
3.関東エリアの車椅子で楽しめるデートスポット

まず紹介するのは東京都港区にある「お台場海浜公園」です。
延長約800mの人工浜でできたおだいばビーチでビーチスポーツや水遊びができたり、マリンスポーツや釣りといった、都心で自然に触れ合うことのできる場所です。
お台場海浜公園の魅力は、なんといっても景色の美しさです。特に夜になるとレインボーブリッジがライトアップした姿を間近で見ることができ、海に反射した光と共に美しい夜景を楽しめます。
お台場海浜公園駅から徒歩3分でアクセス可能で、多目的トイレも各エリアに設置されています。
また、ホームページでバリアフリーマップを公開しており、多目的トイレや身障者用駐車スペース、授乳室の場所も記載されています。
さらに傾斜ルートも詳しくあるため、車椅子ユーザーも楽しめるための工夫がされています。
次は、東京都墨田区の「東京スカイツリータウン」です。
高さ634mの世界一高い電波塔として知られる東京スカイツリーや、プラネタリウム、水族館なども併設してあり、東京ソラマチでは食事や買い物も楽しむことができます。
東京ソラマチでは、地下3階と10階以外のすべてのフロアに多目的トイレが設置してあるほか、1階と3階のインフォメーションにて車椅子の貸し出しも行っています。
さらにインフォメーションでは、電動車椅子の充電もできるため、バッテリーを気にせず1日中遊ぶことが可能です。
車椅子ユーザーである筆者も、東京スカイツリータウンを訪れたことがありますが、東京スカイツリーは、車椅子でも問題なく登ることができ、混雑時には優先的に案内していただき、快適に楽しむことができました。
ショッピング、食事、レジャー、景色、全てが揃った、デートに最適なスポットではないでしょうか。
4.関西エリアの車椅子で楽しめるデートスポット

滋賀県にある日本最大の湖、琵琶湖。
そんな琵琶湖を一望できるのが「びわ湖テラス」です。
車椅子で山頂まで登った経験はありますか?
びわ湖テラスは、標高1,100mに位置し、山頂から見える景色をソファでくつろぎながら楽しめる大津市のデートスポットです。
カフェやダイニングバーもあり、食事をしながら自然の中で落ち着いた時間を過ごすことができます。
山頂まではロープウェイを利用し、車椅子のまま乗ることが可能です。ただし、駐車場はないため、係員に伝えると最寄駅の駐車スペースを案内していただけます。
普段は味わうことのできない景色を、ぜひ体験してはいかがでしょうか。
次に紹介するのは、大阪府大阪市に位置する世界最大級の水族館「海遊館」です。
「すべてのものは、つながっている。」をコンセプトに、太平洋と自然環境を意識した水槽が設置されています。
17時になると、館内の照明と音楽が変わり、海の光に囲まれた幻想的な空間を楽しむことができ、デートスポットにはぴったりの場所です。
車椅子は座高が低く、混雑時には前が見えなくなることがあり、せっかくの水槽も楽しむことができないかもしれないという不安があります。
しかし、海遊館では、おもいやりゾーンを各所に設置してあり、優先的に水槽に近づくことができるのです。
また2階には看護師が常駐する救護室があり、万が一体調を崩した場合でも安心できます。
5.九州エリアの車椅子で楽しめるデートスポット

全長234m、海浜タワーとしては日本で最も高い「福岡タワー」を紹介します。
地上から123mに位置する展望台からは福岡の街並みを一望でき、恋人の聖地としても有名な福岡市のデートスポットです。
福岡タワーオリジナルの愛鍵を、展望台にある誓いのフェンスに掛けると、永遠に結ばれると言われており、毎年多くのカップルが訪れています。
夜になると、夜景100選に選ばれるほどの綺麗な街並みを見ることができ、昼の雰囲気とは違った時間を楽しめます。
多目的トイレは、1階にあるエントランスホールに設置してあり、チケットカウンターで申告すると車椅子の貸し出しも可能です。
恋人とぜひ訪れたい場所ですね。
次に紹介するのは、福岡市東区に位置し、九州エリアでは最大規模を誇る水族館「マリンワールド海の中道」です。
飼育している動物は350種類。イルカやアシカのショーや、アザラシやアシカの餌やり体験ができるなど、動物たちと触れ合いが楽しめる水族館です。
もちろん館内は全て車椅子で利用でき、2階にはユニバーサルシートを設置した多目的トイレも完備してあります。
九州にお住まいの方は、ぜひデートに訪れてはいかがでしょうか。
6.北海道エリアの車椅子で楽しめるデートスポット

北海道のお土産で有名な白い恋人。
「白い恋人パーク」では、お菓子の製造過程の見学やお菓子作り体験を楽しめるデートスポットです。
スイーツワークショップは、オリジナルの白い恋人を焼き上げ、出来立てを食べることができるという、白い恋人パークでしか味わえないコンテンツを提供しています。
また毎年冬の時期にはイルミネーションを開催しています。雪の中にライトアップされた幻想的な時間を恋人と過ごすことができます。
多目的トイレも完備してあり、車椅子でも楽しめる北海道ならではのデートスポットです。
次は、日本最北端の動物園「旭山動物園」を紹介します。
ライオンやペンギンなど人気の動物に加え、北極ギツネやホッキョクグマなどを観察でき、全国各地から観光客が訪れています。
旭川冬祭りに合わせて、冬の夜に開催されるイベント「雪あかりの動物園」では、この時期にしか見られない動物たちの様子や、うっすらと光る園内の神秘的な空間が楽しめます。
身障者用駐車スペースや、オストメイト対応の多目的トイレ、車椅子の貸し出しがあり、バリアフリー対応も充実。
日本最北端の動物園をぜひ訪れてはいかがでしょうか。
7.沖縄エリアの車椅子で楽しめるデートスポット

最後は、日本最南端の水族館「美ら海水族館」です。
黒潮の再現した水槽では、ジンベイザメを観察できたり、飼育の難しい珊瑚礁を観察できるなど、美ら海水族館でしか見られない動物がたくさんいます。
海水浴が人気な一方で、大人なデートを楽しめる場所です。
館内は完全フラットで、多目的トイレや車椅子の貸し出しも行っています。また、館内レストランの一部テーブルは、車椅子ユーザーが利用しやすいよう、広いテーブルが設置してあります。
8.最後に
今回は、車椅子でも楽しめるデートスポットについて紹介しました。
車椅子であってもおしゃれをして、大切な人とデートに訪れるきっかけになれば幸いです。
またAyumiでは、デートスポットとしても人気な東京ディズニーランドのバリアフリー情報についても解説していますので、ぜひご覧ください。