12月といったらクリスマスですよね。
家族や友人、恋人とホームパーティーをされる方も多いのではないでしょうか。
またクリスマスといえば、イルミネーションやクリスマス限定イベントも魅力です。
今回は、車椅子でも楽しめるバリアフリーなクリスマスのデートスポットをご紹介します。
雪景色とともに、明るい夜を恋人と楽しんでみませんか?
目次
1.車椅子やバギーでもクリスマスデートを楽しめるの?
筆者は、日常生活のほとんどを車椅子で過ごしています。
外出時には、公共交通機関のアクセス状況、目的地の段差やバリアフリートイレの有無などを確認し、行き先を決めます。
筆者が最も懸念していることは、予定していた店舗に入店できないことです。とくに友人や恋人と一緒であれば、申し訳なさから強いストレスがかかります。
大切な人とのデートでは、そんな思いはしたくないですよね。当記事では、そんな不安を取り除き、安心して楽しめるデートスポットを紹介します。
また、クリスマスデートの魅力の一つはイルミネーションです。綺麗な景色を恋人と眺めたり、写真を撮って思い出を形に残したり、車椅子でも存分にデートを楽しむことができます。
Ayumiでは、車椅子でも楽しめる全国のデートスポットも紹介しています。こちらもぜひご覧ください。
参照:【車椅子でも楽しめる】デート向きのバリアフリースポットを紹介します!
2.車椅子で行けるバリアフリーなイルミネーション5選
2-1.ウインターイルミネーション | 東京ドイツ村
最初に紹介するのは、千葉県袖ケ浦市にある「東京ドイツ村」です。
親子向けのアトラクションや、釣り堀やゴルフ場といった施設もあり、ときには大道芸のパフォーマンスショーが開催されることもあります。
また東京ドイツ村といえば、広大な敷地に植えられた四季折々の花々も有名です。お花畑の中で写真撮影をしながら散歩を楽しむ人も多くいます。
さらには、しいたけ狩り、さつまいも掘りなどの収穫体験や、わんちゃんとの触れ合い体験などもできるため、体験型デートにぴったりなスポットです。
東京ドイツ村では、車椅子のレンタルや救護室へのおむつ交換台の設置など、バリアフリーな対応がされています。
園内は東京ドーム19個分ととても広いため、移動には自家用車がおすすめです。
障害者手帳を提示すると、本人と付き添い1名に限り入園料が半額となりますので、提示を忘れないようご注意ください。
そんな東京ドイツ村では、冬の季節になると、イルミネーションによって園内がデートスポットへと変身します。
期間は、2025年11月01日〜2026年04月05日までです。
自然の中で灯されるイルミネーションを、さまざまな場所から眺めてみてはいかがでしょうか?
また、11月29日〜12月31日にはドローンショーが、11月8日〜1月12日まではクリスマスマーケットが開催されます。
参照:ウインターイルミネーション2025-2026|東京ドイツ村
2-2.イルミネーション|なばなの里
次にご紹介するのは、三重県桑名市にある植物園「なばなの里」です。
なばなの里は、国内最大級の花のテーマパーク。
ベゴニアガーデンには、12,000株のベゴニアが展示されていて、大温室に入ると花々の景色に圧倒されること間違いありません。
本格的な食事を楽しめるのも、なばなの里が人気な理由の一つです。「日本料理 翡翠」は、四季折々の食材を使用した日本料理を自然の中で味わうことができます。
また「アイランド富士」は、展望台が上空45mまで上がり、花々の景色を360度一望することができるのです。展望台には車椅子スペースもあるので、車椅子に乗車したままパートナーと一緒にデートを楽しめます。
バリアフリートイレも各エリアに用意してあり、障害者手帳の提示で本人と付き添い1名に対し、それぞれ200円が割引されます。
そんな花のテーマパークが創り出すイルミネーションは、2025年10月18日〜2026年05月31日までの開催です。
テーマは「ZIPANGU」であり、東方見聞録に記されている黄金に輝く島国伝説や浮世絵の世界観、そして四季折々の風景などをダイナミックに演出しているのが特徴です。
特に、富士山の刻々と変化するグラデーションは必見であるので、
ぜひ一度訪れてみてはいかがでしょうか。
2-3.光の花の庭 Flower Fantasy|あしかがフラワーパーク
栃木県足利市にある「あしかがフラワーパーク」も、車椅子やバギーを利用してクリスマスデートに行くならおすすめです。
1968年に開園された歴史あるテーマパークの魅力こそイルミネーションなのです。
夜景観光士が選ぶイルミネーションランキングでは、2022年まで7年連続で全国1位に選ばれていて、国内外を問わず毎年たくさんの人が訪れる場所として知られています。
さらに、2025年11月に「第3回 International Illumination Awardでは最優秀賞を受賞し、日本一の称号を獲得しました。
光の花の庭をテーマに、今年は2025年10月18日〜2026年02月15日まで開催しています。
光の花の庭をテーマに、今年は2023年10月18日〜2024年2月14日まで開催しています。
あしかがフラワーパークでは、イルミネーションに加えてプロジェクションマッピングも導入しています。
冬の夜に日本の四季を体験できる内容で、非日常の空間を演出してくれるのです。
また、香りの演出として奇蹟の大藤や光のバラ園、フラワーキャッスルで香りを再現しているのも特徴です。
さらに、2025年からフラワーパークのハロウィンの開催もスタートしています。
料金は、大人1,400円、子供700円となっています。
バリアフリートイレは園内に6つあり、車椅子の貸し出しも行っています。
こちらも、障害者手帳の提示によって、本人と付き添い1名にそれぞれ200円の割引が適応されます。
クリスマス限定のメニューもあるので、車椅子でイルミネーションを楽しみながら特別な夜を過ごすのはいかがでしょうか。
参照:光の花の庭 Flower Fantasy 2025|あしかがフラワーパーク
2-4.ジュエルミネーション|よみうりランド
次に紹介するのは、東京都稲城市にある遊園地「よみうりランド」です。
ジェットコースターやゴーカートといった家族で楽しめるアトラクションがあるほか、観覧車やポップコーン、チュロスなどの食べ歩きができたりと、デートスポットとしても人気な場所です。
2025年10月23日〜2026年04月05日の間に開催するイルミネーション。
今年のテーマは「LIGHT is LOVE」、サブテーマには「LIGHT HOP」となっています。
入ってすぐの太陽の広場とその周辺では、ジュエリー・プラザと呼ばれるオレンジ系のイルミネーションが目を引きます。
ゴールドやダイヤモンドカラーを組み合わせることで、活気のある温かな輝きで満たされるシーンは必見です!
メリーゴーランドや観覧車など、遊園地だからこそ見られる景色もたくさんあります。
また、17時を過ぎると15分おきに3種類の噴水ショーが開催されます。
272本の噴水が15mの高さまで上がり映し出された映像は、神秘的な世界そのものです。
よみうりランドも、バリアフリートイレが各エリアに設置されていて、障害者手帳での割引が適用されます。
イルミネーションは車椅子でも楽しめる一方で、車椅子のまま利用できるアトラクションはないため、ご注意ください。
2-5.光の王国|ハウステンボス
長崎県佐世保市にある遊園地「ハウステンボス」は、イルミネーションスポットとしても人気です。
中世ヨーロッパの街並みを再現した園内には、日本初の3階建て天空メリーゴーランドの「スカイカルーセル」をはじめとするアトラクションや、ここでしか食べられない料理の数々、さらには宿泊施設も5つ存在します。
ハウステンボスには一年中イルミネーションを開催するエリアもあり、昼と夜とふたつの顔をもつ遊園地なのです。
クリスマス限定のイルミネーションは、2025年11月07日〜2026年01月05日までの期間で開催しています。
プロジェクションマッピングを使用した大迫力のショー「光のオーロラガーデン」や、高さ85mの光の噴水「ウォーターマジック」など、ハウステンボスならではの世界を楽しめます。
また、シャンデリアのように360°に輝きを放つグランド・シャンデリアツリーは必見です!
プロジェクションマッピングを使用した大迫力のショー「光のオーロラガーデン」や、高さ85mの光の噴水「ウォーターマジック」など、ハウステンボスならではの世界を楽しめます。
また、シャンデリアのように360°に輝きを放つグランド・シャンデリアツリーは必見です!
バリアフリー対応も充実しており、介助用車椅子のレンタルだけでなく、電動車椅子WHILLも1日2,000円でレンタルが可能です。レンタルされる際は前日17時までに予約が必要ですので、ご注意ください。
バリアフリートイレは各エリアにあり、そのうち3カ所にはユニバーサルシートも設置されています。
障害者手帳による割引もあるほか、園内のホテルバス全てにスロープが設置してあるなど、車椅子利用者に優しい対応が多く見られました。
九州にお住まいの車椅子利用者の方は、ぜひクリスマスデートの時間をハウステンボスで過ごしてみてはどうでしょうか。
参照:European Holy Christmas|ハウステンボスリゾート
2-6.丸の内イルミネーション(東京都千代田区)
東京駅から有楽町駅までを結ぶ約1.2kmの丸の内仲通りを中心として、毎年冬の風物詩として親しまれているのが「丸の内イルミネーション」です。
2025年で24年目を迎える恒例イベントであり、約340本の街路樹が約77万球のLEDで彩られ、ビジネス街が幻想的な光の空間へと変身します。
シャンパンゴールドの上品な輝きが特徴で、大人の雰囲気漂うロマンティックなイルミネーションとして人気を集めているのです。
開催期間は2025年11月13日から2026年2月15日まで、16時から23時まで点灯しており、12月のあいだは24時まで延長されます。
クリスマスシーズンには特別な演出が加わり、華やかな印象を受けます。
期間中、丸の内仲通りではクリスマスマーケット「Marunouchi Street Park 2025 Winter」も同時開催され、ヒュッテやキッチンカーでショッピングやグルメが楽しめるのも魅力です。
また、ディズニー作品とのコラボレーション装飾も登場し、街全体がより華やかな雰囲気に包まれますよ!
丸の内イルミネーションは入場無料で誰でも気軽に楽しめるのが大きな魅力です。
丸の内仲通りは歩道が広く平坦なため、車椅子での移動やバギーを使用していても快適です。
東京駅、二重橋前駅、有楽町駅など複数の駅からアクセスでき、各駅には車椅子対応のエレベーターやバリアフリートイレが完備されています。
周辺の丸ビルや新丸ビルなどの商業施設もバリアフリー対応が充実しており、休憩スペースやトイレの利用も安心です。
2-7.六本木ヒルズ けやき坂イルミネーション(東京都港区)
六本木ヒルズのけやき坂は、東京を代表するイルミネーションスポットの一つです。
全長約400メートルのけやき坂通りには、約150本のけやき並木が立ち並び、冬になると約90万球のLEDライトで彩られます。
都会的で洗練された雰囲気の中、温かみのある光が街路樹を包み込み、幻想的な光の回廊を作り出すシーンは必見です。
例年、11月上旬から12月下旬のクリスマス時期まで開催されており、2025年は11月4日〜12月25日まで開催されています。
近年は「Snow & Blue」をテーマに、雪と氷をイメージした白と青を基調とした上品な光の演出が特徴です。
けやき並木が一斉に光り輝く様子は圧巻で、坂道を歩きながら光のトンネルを体験できます。
点灯時間は17時頃から23時頃までとなっており、仕事帰りやディナーの後でも楽しめます。
周辺には商業施設や飲食店も充実しているため、ショッピングや食事と合わせて訪れることができますよ。
けやき坂は歩道が整備されており、車椅子やバギー、ベビーカーでも比較的移動しやすい環境です。
六本木ヒルズ全体もバリアフリー設計となっており、バリアフリートイレやエレベーターなども完備されています。
ただし、休日や夜間は混雑することがあるため、時間帯を選んで訪問することをおすすめします。
3.車椅子でのクリスマスデートの準備と注意点
3-1.防寒対策を忘れずに!
イルミネーションは夜に開催され、クリスマスシーズンは特に気温が下がります。
体を動かせない車椅子利用者は体温調節が難しく、体が冷えるおそれがあります。指先が悴み車椅子の操作が難しくなることもあり、車椅子利用者にとって冬は天敵なのです。
そのため、防寒対策は怠らないようにしましょう。
マフラーや膝掛けを準備しておくと、いざという時に便利です。
手袋の装着が難しい方は、電子カイロもおすすめです。充電式で持ち運べたり、パートナーと一緒に使えるなど、デートにもぴったりな商品です。
防寒対策もしっかりして、クリスマスデートを楽しみましょう。
3-2.車椅子の充電やメンテナンスについて考える
電動車椅子利用者にとって、車椅子の充電も不安な要因です。
簡易式電動車椅子であれば、予備のバッテリーを準備しておくと安心です。
また直接充電が必要な場合は、救護室やインフォメーションセンターで充電をさせてもらえる場合があります。
万が一を備え、充電に不安がある方は事前に問い合わせることをおすすめします。
3-3.アクセス情報や必要な設備情報を調べておく
自家用車で訪れる方は、目的施設のホームページから、アクセス情報を確認し、事前に車椅子専用駐車場の有無や場所を調べておくと良いです。
公共交通機関を使用される方は、事前にルートを調べておきましょう。
Googleマップで目的地を入力し、経路検索をすると、公共交通機関でのルートや時間が表示されるのでおすすめです。
また、新幹線を使って観光で訪れる方は下記の記事をご覧ください。
参照:【初心者向け】新幹線に乗って車椅子で旅行を快適に楽しむためのポイントをまとめました!
4.お得にイルミネーションを楽しもう!
ほとんどのテーマパークでは、障害者手帳によって、入園料が割引されます。
また、公共交通機関や高速道路の利用にも割引されるため、障害者手帳をお持ちの方は、ぜひ利用してお得に外出を楽しみましょう。
従来は、割引の条件として障害者手帳の原本を提示する必要がありました。自宅に手帳を忘れてしまうと、取得していても割引にはならず、常に肌身離さず所持している必要があったのです。
しかし、電子版障害者手帳「ミライロID」の登場により、アプリの提示で割引が可能になりました。鞄から取り出すことが難しい方でも、スマートフォンで提示できるため、とても便利なアプリです。
ミライロIDについては、下記記事で詳しく解説してあります。
参照:障害者手帳アプリ「ミライロID」とは?評判・機能・メリットを徹底紹介
5.まとめ
今回は車椅子で楽しめるクリスマスデートスポットを紹介しました。
車椅子でもイルミネーションであれば、バリアフリーに楽しめるので、クリスマスシーズンのデートは特におすすめです。
障害者であっても、恋愛に障害はありません。
当記事をきっかけに、デートのハードルを少しでも下げられたのであれば嬉しい限りです。











