ライフハック とろみ剤を間違った知識で使うと危険!正しい知識を持って使いましょう!

とろみ剤を間違った知識で使うと危険!正しい知識を持って使いましょう!

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今回はとろみ食に関する紹介記事です。

とろみ食が何故今注目され、必要とされているのかについて紹介をしていきますので、最後までご覧ください。意外とあなたの身近にもとろみ食があるかもしれません。

1.【意外!】とろみ付きお酒や自動調理機がある


1-1.とろみ付きのお酒

加齢や病気で嚥下機能に障害があっても「これまでと変わらず、 お酒を美味しく楽しみたい」という願いを叶えるために『とろみ付きの日本酒』があるのを知っていましたか。

とろみ酒の名前が「斗瀞酒(ととろさけ) 雅香(みやこ)」です。

とろみの濃度ですが、日本摂食嚥下リハビリテーション学会が発表している学会分類2013の「薄いとろみ」を基準としています。

人によってとろみの濃度の感じ方は違うかもしれませんが、嚥下機能に障害があったとしても今まで通り、お酒を楽しむことができます。飲兵衛にはもってこいのとろみ酒です。

嚥下機能に障害がない人も飲んで大丈夫なのか。そう疑問を持ったあなた。
大丈夫です。嚥下障害がない方にも美味しく飲んでいただけるそんなとろみ酒となっています。

参照元:北本本家オンラインショップ

商品URL:https://www.shop-tomio.com/view/item/000000000359


1-2.世界初!とろみ自動調理機

このとろみ自動調理機は、利用者に応じて、「薄いとろみ」「中間のとろみ」「濃いとろみ」の3段階から選べる優れものです。とろみを必要とする人にも、そうでない人にも状態に応じて作ることが可能になっています。

色々な飲み物を、気軽に誰もが飲めるとろみ自動調理機。この調理機を導入する地域は増えているそうですが、より今後増えていくことに期待です。



2.食事・飲み物にとろみをつける理由

そもそも何故、とろみをつける必要があるのでしょうか。

参照:こちらの記事でも紹介をしていますが、嚥下障害の最大の問題は「誤嚥(ごえん)」と言われています。

誤嚥とは、飲み込む機能の低下により、食べ物や飲み物が胃ではなく気管に入ってしまうことを指します。

とろみにも濃度・種類があり、人によってはとろみをつけることによって、誤嚥リスクを高めてしまう場合があるため、正しい知識を持ってとろみを付けていく必要があります。



3.とろみの種類について

とろみは日本摂食嚥下リハビリテーション学会が定めた、「薄いとろみ」「中間のとろみ」「濃いとろみ」の3段階から構成されています。

薄いとろみ=ポタージュ状
中間のとろみ=とんかつソース状
濃いとろみ=ケチャップ状


と世間一般的に言われています。

薄いとろみは普段食べている食事と比べても違和感が少なく食べることが出来ると言われています。

中間のとろみはスプーンで混ぜると、混ぜ跡が残るレベルで誰でもわかるとろみ感があります。一般的には吸い込みづらくなるため普段から使っている細いストローではなく太いストローを使う人が多いです。

濃いとろみは重度の嚥下障害を抱えている人が対象とされています。飲むというよりも食べるという感覚に近いのが濃いとろみの特徴と言われています。

4.とろみ剤を使う際の見落としがちな注意点


4-1.とろみ剤が溶け込んでいるか確認する

慣れてくると、とろみ剤が溶け込んでいるかを確認する「確認作業」を怠る人が一定数いると言います。とろみ剤が溶けきっていないととろみ感は出ません。

このとろみ感が出ないことで反対に飲み込みができず、喉の奥に詰まってしまうと言う事故に繋がりかねません。ダブルチェックする気持ちでしっかりととろみ剤が溶け込んでいるか。とろみが出ているかを確認しましょう。

4-2.商品によってとろみ剤が必要な量が異なる

商品によってとろみ剤が影響する粘度が違っています。ということはそれぞれの商品でとろみ剤の必要な量が変わってくると言うことです。

商品に記載されているとろみ剤に関する適度な量を守りつつ、とろみ食を作るように徹底しましょう。

4-3.濃いとろみを使うときは医師を含めた専門家の意見を聞く

前述しているように濃いとろみは「飲む」というよりは「食べる」という感覚に近いです。それだけの見込みの力が必要ということです。少し大げさに言えば濃いとろみはのどに張り付く粘度が強いため、窒息に繋がってしまう可能性さえあるのです。

濃いとろみを初めて使うという方は、自分の判断だけでなく担当医の意見や指示を仰ぎながら正しい知識を持って使うようにしましょう。

上手にとろみをつけたい。という方はこちらの資料も参考にしてみてください。

4-4.薬を飲む時には使わないこと

とろみ剤はあくまでも「食品」であることを忘れてはいけません。

もし薬が飲みづらいなどの違和感がある場合は、自己判断でとろみ剤を使わず担当医を含めた専門家の意見を聞いてから使うようにしましょう。

何故かと言えば、薬によってはとろみ剤を使うことによって効能を下げてしまうことがあるためです。

5.最後に

今回のとろみ食の注意点に関する内容はいかがでしたでしょうか。

とろみ食はどんな種類のものがあるの?と気になった方はこちらの記事もご覧ください。

正しい知識を持ち、とろみ剤を使い、とろみ食と向き合いながら生活をしていきましょう。

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