外出先で、カバンや財布の中から障害者手帳を出しにくい…とストレスを感じたことはありませんか?
また、障害者手帳は紙で出来ているため、使っているうちにボロボロになった…という経験をお持ちの方も多いと思います。
今回はミライロIDと、ミライロIDが使えるテーマパークのご紹介です。
どのようなテーマパークが割引になるのか知りたい、入場する際の窓口確認もスムーズにしたいという方にぜひ読んでいただきたいと思います。
目次
1.障害者が受けられる割引とは?
障害があると、電車やバスなど公共交通機関での移動が難しい場面が少なくありません。
また、介助が必要な場合には介護者や同伴者の費用を同時に支払うこともあるため、経済的な負担も伴います。
障害者割引は、障害者が外へ出かけるハードルを下げ、積極的な社会参加を促進することを目的として存在しています。
参照:障害者の受けられる割引とは?|障害者ドットコム株式会社
2.障害者帳アプリ「ミライロID」とは?
ミライロIDとは、スマートフォンへ障害者手帳の情報を取り込み、窓口での確認をスムーズにできるアプリケーションです。
その他に、飲食店やレジャー施設で使用可能な電子クーポン、障害種別に合ったバリアフリー情報掲載などのサービスもあります。さらに2024年1月9日からは、オンラインショップ「ミライロストア」も始まります。
また、ミライロIDは2022年度のグッドデザイン賞を受賞しており、障害者と事業者の双方の負担軽減に貢献したことや、障害者手帳の紛失や個人情報面のリスクを抑えられる点も高く評価されています。
全国の自治体や施設、交通機関などでの導入も拡大しているため、まだインストールされていない方は、検討してみるのもいいかもしれません。
3.ミライロIDが使えるテーマパーク5選!
ミライロIDには、下記3種の障害者手帳が登録できます。
・身体障害者手帳
・精神障害者保健福祉手帳
・療育手帳
Ayumiには、ミライロIDの詳しい機能や利用ユーザーの声などを紹介している記事もありますので、当記事と併せて、こちらの記事もご覧いただければと思います。
ここから、ミライロIDが使えるテーマパークをご紹介していきますので、ご家族や友人、パートナーを誘って外出するきっかけとなれば嬉しいです。
3-1.東京ディズニーランド・東京ディズニーシー
東京ディズニーランド・東京ディズニーシーでは、障害者手帳かミライロIDの提示により、割引料金が適用されます。
3歳以下の障害児(チケット不要)の同伴者1名にも適用されますので嬉しいですね。
車椅子のままで乗れるアトラクションは、「トイ・ストーリー・マニア!」や「ジャスミンのフライングカーペット」などです。
その他にも、アトラクション専用の車椅子に乗る必要がありますが、「ウエスタンリバー鉄道」や「バズ・ライトイヤーのアストロブラスター」などがあります。
「プーさんのハニーハント」と「モンスターズ・インク“ライド&ゴーシーク!”」には専用の乗り場があるので、移乗のために時間がかかる場合でも安心です。アトラクションを楽しむ際には、キャストの指示に従って安全に楽しみましょう!
ただし、ディスアビリティアクセスサービス(DAS)を利用する場合は、原本の提示を求められるケースがあるので注意が必要です。
車椅子でも楽しめるアトラクションを詳しく紹介した記事が、こちらにありますので良かったらご覧ください。
参照:1デーパスポート(障がいのある方向け)】使用できるのはどのような人ですか。|株式会社オリエンタルランド
3-2.ユニバーサル・スタジオ・ジャパン
つづいて、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンでも、障害者手帳かミライロIDを提示することにより、障害者割引が適用されます。
また、胸などの目立つところへ「サポートシール」を貼っておくと、クルーがお手伝いの声かけをしてくれます。ゲストサービスにありますので、お守り代わりに貼るのもいいですね。
ただし、アトラクションの優先入場などはできませんので注意が必要です。
障害上の理由で、待ち列に並ぶことが難しい場合は「ゲストサポート・パス」を利用することができます。
6名(申請者含む)まで申請ができ、アトラクションの乗車時間まで待ち列以外の場所にて過ごすことができるサービスです。
あくまでも待ち列以外の場所にて、アトラクションの乗車を待っていることができるだけで入場優先ではない点にご注意ください。
その他に、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンの車椅子レンタルの有無やバリアフリートイレについて紹介しているこちらの記事もご覧いただければと思います。
3-3.富士急ハイランド
富士急ハイランドは、チケット代金が現地支払いのみとなっていますが、障害者手帳かミライロIDの提示により割引料金が適用されます。
車椅子でも楽しめるアトラクションは、「3Dシューティングライド 科学忍具道場」、「ゲゲゲの妖怪屋敷 妖怪小噺」、「富士飛行社」など14種類があります。(2023年7月時点)
障害児にとって必要不可欠なおむつ替え所があるのは、園内トイレ、トーマスランド内トイレ、救護室の3ヶ所です。
また、案内窓口(受付)には、音声による誘導案内が設置してあります。聴覚障害のある方に嬉しいサービスです。
3-4.西武園ゆうえんち
西武園ゆうえんちも、チケット売り場にて障害者手帳かミライロIDの提示をすることで割引料金が適用されます。
車椅子のままや介助犬と一緒に乗れるアトラクションは、下記の4つです。
・ふしぎ駄菓子屋 銭天堂 ザ・リアル
・ふしぎ駄菓子屋 銭天堂 チャレンジラリー
・メリーゴーラウンド(車椅子専用席1席のみ)
・夕日の縁日通り
移乗が難しい方や、介助犬と一緒に行動している方にも嬉しいですよね。西武園ゆうえんちは、昭和レトロを感じさせる雰囲気もあって、きっとどこか懐かしい気持ちになるでしょう。
3-5.東京ドームシティ アトラクションズ
東京ドームシティ アトラクションズのワンデーパスポートは、障害者手帳かミライロIDの提示で割引が適用されます。
車椅子のままで乗れるアトラクションは、「ビッグ・オー」という名の観覧車です。約15分の乗車ですが、8台のみにカラオケ搭載のゴンドラがあります。
ゆったりと都会の景色を眺めたり、カラオケで熱唱したりと、日常では味わえない特別な時間が過ごせそうですよね。
また、アトラクションごとに利用規定があります。こちらも併せてご覧になった上で楽しんでください。
バリアフリートイレは「バイキングゾーン(1F)」と「ジオポリスゾーン(1F・B1F)」の2つのエリアにあります。その他のエリアにはありませんので、ご注意ください。
車椅子の貸し出しは、チケットカウンター横の「スマイルカウンター」にて対応しています。また、アトラクションの乗車相談にも応じてくれるので便利です。
4.最後に
今回は、ミライロIDとミライロIDが使えるテーマパークについてご紹介をしました。
ちなみに、アプリケーションに車椅子などの使用機器や必要なサポートを登録しておくと、相手へ自分のことが伝わりやすくなるのでオススメです。
特にテーマパークは、混雑していることも少なくありません。ご自身の身体特性などで難しいこと、助けが必要なことをまとめておくのは賢い方法だともいえるでしょう。
こちらの機能を使用することで、障害のある方だけではなく、周りの方も細かなサポートをしやすくなり、お互いにメリットがあると感じました。
参照:パーソナル情報(使用機器や身体特性など)を確認したい|株式会社ミライロ
ミライロIDのアプリは、下記の公式サイトからインストールできますので、テーマパークへのお出かけ前に使用感などを1度試してみてはいかがでしょうか。
また、Ayumiでは、障害者手帳を使った割引制度の記事を公開しています。こちらの記事も併せてご覧ください。