車椅子利用者や高齢者の中には、旅行に行きたいと思っていても、様々なバリアがあり踏み出せないという人方も多いのではないでしょうか。
そんな方に向けて今回は、車椅子利用者や高齢者も安心して楽しめる、バリアフリー観光地や便利なサービスについてご紹介します。
車椅子利用者や高齢者だけでなく、同行する家族や友人にとっても役立つ内容になっていますので、旅行などを計画する際はぜひご活用ください。
目次
1.旅行を考えている方・旅行が決まった方はこのサイトを見よう!

障害や病気の有無にかかわらず、また高齢者にとっても、旅行は毎日の疲れをリセットしてくれるもの。観光地や新しい風景との出会いにも、大きな元気をもらえることでしょう。旅行を最高の思い出にするために、特に移動に困難を抱えやすい車椅子利用者や高齢者は、訪れる場所のバリアフリー情報はしっかり確認しておきたいですね。
最近は多くの観光地がバリアフリー化を推進しており、誰もが楽しめるように変わりつつあります。 バリアフリー情報がまとまった下記のようなサイトを活用し、安全な観光旅行を楽しんでください。
例えば「バリアフリー旅行.com」は、バリアフリーな観光に役立つ情報が豊富に掲載されています。バリアフリーホテルの特集や、観光地のモデルコースなどが掲載されており、初めての旅行も安心です。
参照:バリアフリー旅行.com
また、バリアフリー宿泊施設の情報サイト「IKKEL」には、車椅子利用者や高齢者でも安心して楽しめる、バリアフリー宿泊施設がまとめられています。3D映像で実際に客室内部の構造も確認できるので、客室の段差や通路幅など事前に設備の情報収集ができます。
各都道府県の観光協会の公式サイトでも「○○県 バリアフリー 観光」などで検索するとホテルや観光スポットのバリアフリー設備情報、段差の有無、貸し出しサービスなどを詳しく調べることができます。
当メディア「バリアフリー情報サイト ふらっと。」も、おすすめの旅行や観光地に関する情報をたくさん掲載しています。
バリアフリーな観光を楽しむ前に知っておきたい「ユニバーサルツーリズム」という考え方についても解説していますので、こちらもぜひご覧ください。
参照:旅行/観光
参照:ユニバーサルツーリズムとは?国内の観光地の事例も紹介!
2.障害や病気を抱えても旅行を楽しむための便利なサービス

車椅子利用者や高齢者が安心して観光を楽しむために利用したいサービスは次の4つです。
- 福祉タクシー|全国各地で利用可能。車椅子対応のタクシーを手配できる。
- 空港のサポートサービス|車椅子貸し出し、搭乗アシストなどが受けられる。
- レンタル介護用品サービス|車椅子や歩行器、ポータブルトイレのレンタルが可能。
- 旅行中の訪問介護サービス|必要に応じて介護士を手配できる。
これらのサービスを事前に手配しておけば、より快適な旅行が実現します。
最近は、バリアフリーへの取り組みを行っているサービス業が増加しています。情報は常にチェックしておき「知らなかった」が原因で、受けられるサービスを逃さないようにしましょう。
旅行の計画の立て方や予約の仕方、交通機関や宿泊ホテルの泊まり方まで、バリアフリーな観光旅行を楽しむためのポイントは当メディア「バリアフリー情報サイト ふらっと。」でも詳しく紹介しています。
参照:車椅子で旅行を楽しむために知っておきたいこと|移動時の注意点や予約方法など徹底解説
さらに障害者手帳を持っていると受けられる、特別なサービスや割引もチェックしておきましょう。
参照:障害者手帳で受けられる割引・サービス20選!賢く活用するポイントも解説
参照:障害者手帳を使った高速道路や有料道路の割引制度を申請方法含めて徹底解説!
参照:【新幹線で車椅子旅行】車椅子席や多目的室の予約方法を体験談を交えて詳しく解説!
3.全国展開しているバリアフリーホテルから探そう!

いざ、旅行や観光を楽しもう!と思い立って最初にすることは、バリアフリーなホテルを確保することではないでしょうか。
JTBデータサービスが運営する「心のバリアフリー認定施設サーチ」では、観光庁が応援している心のバリアフリー認定を受けた宿泊施設を検索することが可能です。
バリアフリー対応のホテルなら、車椅子利用者や高齢者も、安心して宿泊できます。
以下のホテルチェーンは全国に展開しており、バリアフリー設備も整っています。
| ホテルチェーン名 | 主なバリアフリー設備 |
| 東横INN | 浴室とトイレ・洗面が一体になったタイプと独立したタイプの2種類のバリアフリー対応客室「ハートフルルーム®️」を提供 |
| ドーミーイン | 手すりやスライドドアを設置したユニバーサルルーム・バリアフリールームを用意 |
| アパホテル | 一部の施設ではバリアフリールームを提供。車椅子の貸し出し有り |
| ルートインホテルズ | バリアフリールームを設置している店舗が多く、障害者割引にも対応 |
参照:東横INN
参照:ドーミーイン
参照:アパホテル
参照:ルートインホテルズ
宿泊先の選定は、ホテルの公式サイトやバリアフリー情報サイトを活用し、必要な設備が整っているかを事前に確認してから予約しましょう。バリアフリーなホテル・旅館を紹介した下記の記事も必見です。
参照:バリアフリーなホテル・旅館35選!おすすめの情報掲載サイトやサイトの調べ方まで徹底解説
4.車椅子や高齢者向けの旅行サポート会社と役立つサイトの紹介

車椅子利用者や高齢者が観光を心から楽しむには、旅先でのサポートが必要不可欠です。
旅先での滞在を支援するサービス会社に「TRAVEL DOCTOR」があります。TRAVEL DOCTORは”医師の作る旅行会社”で、医療チームが旅行に同行したり、航空会社や宿泊施設と連携して移動・宿泊環境を整えたりしてくれます。
また「HISユニバーサルツーリズムデスク」の旅行介助ボランティア制度を利用すれば、1人でもボランティアスタッフのサポートを受けながら旅行を楽しむことが可能です。
他にも、近畿日本ツーリストやJTBといった旅行会社ではユニバーサルツーリズムを推進しており、年齢や障害の有無にかかわらず楽しめる旅行プランの相談・申し込みに対応しています。
参照:ユニバーサルツーリズム | 近畿日本ツーリスト
参照:JTBのユニバーサルツーリズム
土地勘のない場所へ出向くときは、車椅子利用者や高齢者本人の口コミや体験談が掲載されているサイトも参考にしましょう。
「WheeLog!」は、車椅子利用者が走行ログを残したりスポットの情報を共有できるアプリで、旅行先のバリアフリー情報を探すのに役立ちます。
参照:WheeLog!
その他の旅行サポート会社や役立つサイトは、下記の記事でも詳しく紹介していますので、ぜひこちらも併せてご覧ください。
参照:車椅子旅行者のための究極旅行ガイド、旅行サポート会社と役立つサイト9選!
5.障害や高齢に関係なく楽しめるバリアフリー観光地 おすすめ6選!
5-1.温泉でゆったりとした時間を過ごせる【箱根湯本】

車椅子の旅で人気があるのが箱根町。
観光地の国際認証団体グリーン・デスティネーションズは2023年と2024年に「世界の持続可能な観光地TOP100選」の中で、箱根町を「ビジネスとマーケティング部門」で1位に選出しています。
参照:『世界の持続可能な観光地TOP100選』で 箱根町が世界1位に輝きました!|箱根町観光協会公式サイト
箱根町は2022年から「車いすで巡る箱根旅観光MAP」を作り、社会福祉協議会も協力して誰にでも優しい観光地を立ち上げました。
車椅子利用者や高齢者に人気の箱根湯本については箱根町観光協会公式サイトでバリアフリー情報を確認することが可能です。温泉でゆっくりと心と体を癒し、箱根の自然を満喫してください。
当メディアの公式Instagramでも、箱根町のユニバーサルツーリズムに関する動画を投稿しています。
箱根湯本には、車椅子利用者も安心して泊まれる温泉宿や、段差が少ない観光スポットが数多くあります。
例えば、「箱根湯本温泉 ホテルおかだ」はバリアフリー対応の客室や貸切風呂があります。車椅子利用者や高齢者でも、安心して箱根湯本の雰囲気が楽しめますよ。
5-2.マリンスポーツも楽しめる【沖縄】

沖縄が県をあげて取り組んでいるのは「誰と来ても楽しめるユニバーサルツーリズム」です。
例えば、高齢者夫婦の沖縄観光や乳児連れ家族旅行、車椅子利用者と友人との旅など、多様な人が沖縄観光を楽しめるようにユニバーサルツーリズムに取り組んでいます。
沖縄には、車椅子でも参加できるシュノーケリングツアーや、バリアフリー対応のビーチが多数あるほか、「沖縄美ら海水族館」や「首里城公園」などの有名な観光地も車椅子でアクセスできます。
当メディアでは、バリアフリーに沖縄を楽しむめるための役立つ情報ページを作りました。「沖縄バリアフリーセンター」など、沖縄観光を楽しむための情報サイトも複数紹介しているので、是非こちらもご活用ください。
参照:車椅子で行ける沖縄本島観光スポット7選
参照:沖縄バリアフリーツアーセンター
5-3.上質な街並みと風情を感じられる【京都・奈良】

日本の観光地、京都・奈良。美しい自然美や奥ゆかしい古寺に触れ、古き良き日本らしさを体験できます。
しかし、昔ながらの建物や街並みは、車椅子利用者や高齢者の困りごとが発生する可能性もあります。
京都や奈良では、それぞれにユニバーサルツーリズム観光情報を発信して、できることを最大限に提供しています。
京都の「ユニバーサル観光ナビ」では、以下の情報を確認することが可能です。
- 京都ユニバーサルツーリズムコンシェルジュ
- 車椅子レンタル
- イラスト手話
- 見ないで楽しむ京の旅
- 人にやさしいお宿情報
参照:京都ユニバーサル観光ナビ
奈良県では、ユニバーサルツーリズムとして、車椅子で楽しめる観光モデル12コースを分かりやすく紹介しています。
障害当事者が実際に訪れて調べたバリアフリー情報なので、信頼度も高いです。車椅子利用者や高齢者も事前に状況を確認して、奈良県のユニバーサルツーリズムを楽しめるでしょう。
5-4.都会の雰囲気と自然の豊かさが混ざり合う【福岡】

福岡もバリアフリー対応が充実した施設が多いので、ユニバーサルツーリズムを満喫できるでしょう。
博多の街並みを堪能できる遊覧船「那珂川水上バス」は、乗船や下船の際にサポートを受けることができます。ただし、電動車椅子の場合は、大きさと重量によって乗船できない場合があるので事前確認はマストでしょう。
「てんちか」の愛称で知られる天神エリアの地下街・天神地下街は、屋根があるので車椅子でも天候に左右されず回ることができ、バリアフリー対応トイレやエレベーターも設置されているので安心。公式サイトからは天神地下街のバリアフリーMAPも確認できますので、訪れる際はこちらも活用しましょう。
「九州の海」をテーマにした水族館「マリンワールド海の中道」では、駐車場から館内まで移動しやすいバリアフリー設計になっているので、車椅子で水族館を楽しむことが可能です。入場料には障害者割引が適用されるので、手帳を持っている人は忘れずに持参してください。
参照:マリンワールド海の中道
下記サイトでは、車椅子利用者が実体験をもとに福岡での観光について紹介しています。 車椅子利用者の福岡旅行がエリアごとに詳しく解説されていますから、一緒に体験している気分で、こちらも併せてご覧ください。
参照:【車いすで訪れる福岡・博多周辺観光】徒歩圏内4つのエリアにわけてみました|旅ちゃれんじ!
5-5.海の幸を楽しみながら観光するならやっぱりここ!【北海道】

北海道では小樽運河クルーズや札幌市時計台など、バリアフリー対応の観光地が数多くあります。
土地が広い北海道では空港も多いので、各空港周辺の観光情報を入手して、空港近辺の観光を楽しむのも良いですね。
北海道は海や山の幸などの美味しい食べ物がいっぱいありますから、食べてみたい特産品で訪れる地域を選ぶのも面白そうです。
北海道のユニバーサルツーリズム観光情報サイトも参考にしながら、是非計画を立ててみてくださいね。
当メディア「バリアフリー情報サイト ふらっと。」では、旅行計画に役立つ北海道のバリアフリー情報サイトを紹介しています。寒さ対策や雪対策に関する記事もあるので、参考にしてください。
参照:バリアフリー情報サイトまとめ-─北海道版| Ayumi
参照:車椅子の雪対策に役立つアイテムを紹介!雪国ならではのバリアフリー対策についても解説
5-6.異国情緒あふれる港町と花と緑に囲まれた自然豊かなリゾート気分を過ごせる【神戸・淡路島】

兵庫県の神戸や淡路には、全国的にも有名な観光地が多数あり、車椅子利用者も安心して訪れることのできる場所が多いです。
たとえば、神戸のシンボルとも言える神戸ポートタワーは、展望フロアの屋内エリアが車椅子で入場可能です。展望フロア間の移動は通常階段ですが、地上階でスタッフに相談すれば、エレベーターを「手動運転」に切り替えて各階へ案内してもらうことができます。1階にはバリアフリートイレもあるので、車椅子利用者も快適に楽しめます。
ポートタワーからほど近い中華街「南京町」では、車椅子での入店を歓迎してくれる店舗も多く、気持ちよく過ごすことができます。また、南京町広場近くの市民トイレ「臥龍殿(がりゅうでん)」には、バリアフリートイレも備わっており、車椅子でも安心です。
参照:南京町案内図|南京町
淡路島北部に位置する「あわじ花さじき」は、四季折々の花々と海のパノラマが同時に楽しめる絶景スポットです。入口から展望デッキまではなだらかなスロープが整備されているので、車椅子でもスムーズに散策できます。
世界的建築家・安藤忠雄氏が設計した事でも知られる「淡路夢舞台」は、自然とアートが融合した複合リゾート施設です。ほとんどのエリアでエレベーターやスロープが整備されており、車椅子でも快適に空間美を体感できます。
旅に不安がある人は、神戸ユニバーサルツーリズムセンターに問い合わせてみましょう。電話一本で、介助タクシーやヘルパーの派遣、きざみ食の依頼、福祉用具のレンタルまで一括手配が可能ですので、計画時から余計な負担を減らして神戸・淡路を満喫することができます。
また神戸で には「KOBEどこでも車いす」というサービスも展開されています。市内12カ所で車椅子が無料貸出しされており、観光などで使えるというもの。どの拠点で返却しても良いので、もと来た道をたどる必要もありません。
神戸や淡路を含む兵庫県で宿泊する場合は「ひょうごユニバーサルなお宿」のサイトが役立ちます。目的別でモデルコースが掲載されていたり、付近のユニバーサルなお宿が検索できます。兵庫県に土地勘がない人でも、宿泊施設が探しやすく便利です。
参照:ひょうごユニバーサルなお宿 |ひょうごのUNIVERSAL TOURISM
6.雨の日の観光・外出を工夫して楽しく過ごす対策を!

観光地で突然の雨!なんてことはよくある話です。
そんな時にもひと工夫で、雨の観光を楽しみに変えましょう。
車椅子用のレインコートや傘を用意しておくといざという時に役立ちます。おすすめの雨対策アイテムは以下の記事でもご紹介しています。
また、雨対策で一番の方法は、天気予報をこまめに確認することです。
最近の天気予報は当たりやすいので、旅先でもスマホなどで時間ごとの予報をチェックしておきましょう!
7.まとめ
車椅子利用者や高齢者のためのおすすめの観光地をご紹介しました。
サービスやサイト、京都・奈良や福岡といったおすすめの観光地まで、幅広くご紹介しました。
安心して旅行を楽しむためには、情報収集が重要となります。紹介したサイトやふらっと。の記事を参考に、バリアフリー情報を集めてみてください。
計画を立てることが難しい場合は、サポート会社も頼るのも得策です。
旅行に行きたくてもなかなか踏み出せていなかった車椅子利用者や高齢者は、この機会にぜひ紹介した観光地へ訪れてみてください。














