旅行/観光 車椅子利用者が東京ディズニーランドをアトラクション以外も楽しむ方法

車椅子利用者が東京ディズニーランドをアトラクション以外も楽しむ方法

シンデレラ城/Cinderella Castle-min

画像元:©︎Disney

日本最大級のテーマパーク「東京ディズニーランド」

実は東京ディズニーランドはとてもバリアフリーが進んでいます。障害者や高齢者、妊婦さんにとっても優しい設計になっており、車椅子のままアトラクションを楽しむことも可能です。

アトラクションについてはこちらの記事で解説していますので、ご覧ください。

他にも食事や買い物、パレードなど、楽しみ方はたくさんあります。

今回は、車椅子利用者が東京ディズニーランドをアトラクション以外で楽しむ方法を紹介します。

1.車椅子でも東京ディズニーランドで食事を楽しむ方法がある

東京ディズニーランドでは、食事の制限がある方へ向けて、バリアフリーな対応がいくつかあります。

その一つが食事形態別に料理を提供する取り組みです。

障害などによって、嚥下や咀嚼が難しく一般の食事では食べられない方もいます。そんな方に向けて、きざみ加工やペースト加工した料理を提供しているレストランがあります。

せっかく家族や友人と一緒に来ても食事は別なんてことはありません。同じものを食べ、夢のひとときを共有することが可能です。

また食事制限がある方へ限り、料理の持ち込みや電子レンジ、レトルト食品の湯煎ができるレストランもあります。

他にもベジタリアン向けのメニューや、アレルギーに配慮したメニューを用意しているなど、食事の面でも、誰もが楽しめる工夫がされています。

2.車椅子でも楽しめるおすすめのレストラン

イーストサイド・カフェの内装
画像元:©︎Disney

東京ディズニーランドには59個のレストランがあります。(※2023年4月時点)

参照:レストラン一覧|株式会社オリエンタルランド

中でも、おすすめのレストランを2つ紹介します。

1つ目は、「イーストサイド・カフェ」です。

20世紀初頭のアメリカをモチーフにしており、高級感のある落ち着いた空間で、パスタを楽しめます。

東京ディズニーリゾート40周年を記念して作られたスペシャルセットでは、4種類の前菜に加えて、海老や蟹を使ったパスタなどを味わえ、贅沢な時間を過ごすことができます。

参照:イーストサンド・カフェ


2つ目は「クイーン・オブ・ハートのバンケットホール」です。

ローストチキンやフランクステーキなどの料理や、ティンカーベルをイメージした40周年記念のケーキを楽しむことができます。

店内は不思議の国のアリスに登場するお城がモチーフ。彫刻や絵画など、細部までこだわり抜かれたデザインは、まるで異世界に迷い込んだかのような感覚を味わえます。

紹介したレストランでは、食事の加工に対応しています。食事に制限がある方に配慮しているレストランは下記ページからご確認が可能です。

参照:お食事に制限のある方へ|株式会社オリエンタルランド

また、嚥下障害や胃ろう造設しているゲストなども楽しめる工夫として、きざみ食・ペースト食のサービスを提供している店舗もあります。

☆商品およびメニューは品切れや金額、内容等が変更になる場合があります。

参照:ディズニーランドできざみ食・ペースト食に対応しているレストラン一覧!食事加工可能なレストランのおすすめポイントも紹介



3.車椅子でも楽しめるイチオシのショップ

グランドエンポーリアムの内装
画像元:©︎Disney

食事の次はショッピング。グッズを身につけて楽しまれる方も多いのではないでしょうか。

東京ディズニーランドでしか手に入らないグッズや、お土産がたくさんあります。

ショップは全部で50店舗。(※2024年1月時点)その中でもおすすめしたいショップを紹介します。

参照:ショップ一覧|株式会社オリエンタルランド


まずは「グランドエンポーリアム」です。

グランドエンポーリアムは、ミッキーと仲間たちが作ったお店とあり、ミッキーのグッズや身につけグッズが豊富に揃っています。

また東京ディズニーランド最大のグッズショップであるため、ほとんどの商品が揃っており、アトラクションや食事を楽しんだあと、お土産を購入するにも最適な場所です。

次に紹介するのは「ガラスの靴」です。

名前の通りシンデレラ城の中に位置しており、ガラス製品を購入することができます。

シンデレラのガラスの靴はもちろんのこと、ディズニーキャラクターをデザインしたグラスや美女と野獣で登場するバラのガラスドームなど、様々なガラス製品があります。

一部の製品は名前や日付を目の前で彫ってもらうこともでき、お土産としても喜ばれること間違いありません。

他にもたくさんのショップがあるので、行かれた際は、ぜひショップを巡って見てはいかがでしょうか。

4.障害者も東京ディズニーランドで快適に過ごすためのアドバイス

東京ディズニーランドでは、車椅子利用者にとって嬉しいサービスがあります。必要に応じたサービスを利用することで、身体の不安を無くし、より楽しい1日になるのではないでしょうか。

ここからは、車椅子利用者が利用できる制度やサービスについて紹介します。

4-1.障害者手帳の使い方と割引制度

障害者手帳の表紙

東京ディズニーランドでは、障害者手帳を提示することでチケットを割引料金で購入することができます。

具体的には下記が適用されます。

・身体障害者手帳
・精神障害者保健福祉手帳
・療育手帳(愛の手帳、緑の手帳)
・被爆者健康手帳
・戦場傷病者手帳
・障害福祉サービス利用のための各種受給者証

参照:1デーパスポート(障がいのある方向け)について | 株式会社オリエンタルランド

また、安全性を考慮し移動に補助が必要な方は、健常者の同伴が必要です。そのため、チケット料金の割引は本人と同伴者(1名まで)にも適用されます。

購入には障害者手帳等の原本が必要となるため、お忘れのないようにご注意ください。

4-2.車椅子を利用した東京ディズニーランド内の観光ルートや移動方法

東京ディズニーランド内を移動するには、ディズニーリゾートラインが便利です。JR舞浜駅から東京ディズニーシーまで4つの駅があり、広いパーク内でも簡単に移動ができます。

駅とモノレールには多少の隙間や段差がありますが、キャストの方へ声をかけると簡易スロープの利用ができます。車椅子やベビーカーでも安心して乗車できるので、希望される方は、ぜひ利用の旨をお伝えください。

またパークとホテルを結ぶ無料シャトルバス「ディズニーリゾートクルーザー」も、スロープを用いて利用が可能です。車で来られる方は、障害者に向けた広い駐車スペースが用意されているので、パーキングエントランスでご相談ください。

車椅子でも利用しやすい多機能レストルームも東京ディズニーランドには複数用意されています。広いスペースにオストメイト対応トイレや多機能シートが設置されており、障害者、高齢者、小さな子どもがいる家族など、誰にとっても使いやすい設計になっています。

多機能レストルームの場所についてはインフォメーションブックからご確認ください。

参照:東京ディズニーリゾート®・インフォメーションブック|株式会社オリエンタルランド


4-3.車椅子のレンタル方法・料金・注意事項

正面入り口を入って右手の窓口で申し込むと、車椅子、電動カート、介助用電動車椅子をレンタルすることが可能です。

通常の車椅子は子供用と大人用が用意してあり、どちらも1日500円で借りることができます。

また同日であれば、貸出証明書の提示で東京ディズニーシーで再度レンタルができます。ただし、車椅子を駐車場に持ち出す場合は窓口での申告が必要です。

電動カートは、長時間あることが難しい18歳以上の方に限り、1日2,000円でレンタルができます。坂道などに便利な介助用電動車椅子は、操作を理解できる介助者がいれば、1日1,000円で借りることができます。

参照:車イス、電動カートのレンタル|株式会社オリエンタルランド


4-4.車椅子の利用可能エリアと制限事項

電動カートは、お酒や眠気を促す薬を服用されている方は利用できません。また介助用電動車椅子と同じく、パーク外の持ち出しはできず、再度入園する場合は同日に限り利用できます。

通常の車椅子の持ち出しが可能な場所は下記の通りです。

・東京ディズニーランド
・東京ディズニーシー
・ゲストパーキング
・バス・タクシーターミナル
・ボン・ヴォヤージュ
・イクスピアリ
・ディズニーリゾートライン
・ディズニーアンバサダーホテル
・東京ディズニーシー・ホテルミラコスタ
・東京ディズニーランドホテル
・東京ディズニーリゾート・トイ・ストーリーホテル

引用元:車イス|車イス、電動カート、介助用電動車イスのレンタル|株式会社オリエンタルランド

ルールを守って、安心で安全に夢のひとときを思いっきり楽しんでください。

5.最後に

テーマパークはアトラクションがメインと思われがちですが、東京ディズニーランドはアトラクション以外で楽しむ方法がたくさん用意されています。

また、思う存分遊んだ後で東京ディズニーランドや東京ディズニーシー周辺のホテルに宿泊することも可能です。詳しくはこちらの記事をご覧ください。

東京ディズニーリゾートのコンセプトは「ファミリー・エンターテイメント」。調べてみると、コンセプトの通り、誰ひとり残すことなく、みんなで楽しめるバリアフリーな空間がありました。

みなさんもぜひ遊びに行かれてはいかがでしょうか?

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