今回は車椅子利用者の痴漢・ストーカー被害に関する記事です。
車椅子利用者かつ女性で、普段から電車移動を中心にしている方々への注意喚起を含めた記事です。
車椅子利用者は電車に乗るまでに、駅員さんに目的地を伝えてエレベーターに乗り、スロープを用意してもらって乗車しますよね。その乗車の際にこんなアナウンスが流れることはありませんか。
「●●号車ご乗車完了。」
駅での駅員さんによるアナウンスが、ストーカーやわいせつ行為をしている人達の耳に入り、結果的にストーカー被害や痴漢被害に遭う方々がいるんです。
Ayumiの独自のコミュニティに聞き込みをしたところ、「同じ車両に乗っていなかった人が自分の方にどんどん寄ってきて、卑猥な行為をされたことがある」「耳元で変なことをささやかれてゾッとしたことがある、今でも忘れられない」等の被害を受けている人達がいることが昔からあったようです。
被害者はこのような悪意の持った方々にされたことをあまり周りに話せずにいます。
昔からある駅ホームのアナウンスによって車椅子利用者もストーカーや痴漢の被害にあってしまっています。
車椅子利用者達はすぐにどこかに逃げられるわけでもなく、だだじっと黙って悪意あるストーカー達が去るのを我慢するしかないという話も目立ちました。
アナウンスが行われている地域は関東を中心に行われており、九州地方・関西地方・東海地方などの鉄道事業者ではあまりアナウンス自体は行われていないとのことでした。
このような話が出たことで、認定NPO法人ディーピーアイ日本会議が7月に国土交通省に駅ホームでのアナウンスに関する改善要望書を提出したようです。
認定NPO法人ディーピーアイ日本会議が提言をし、動いてくださったおかげで国土交通省は7月16日に「車椅子使用者等の乗降時の駅アナウンスによる情報伝達について」という広報連絡を行いました。
鉄道事業者に対して、構内アナウンス以外での方法で情報伝達や連携を検討することや随時状況報告を求めることになったようです。
駅アナウンスがあるからこそ、スムーズに乗車が出来るという反面、こういった大きなリスクがあることを忘れてはいけません。
今回の記事をもとに、車椅子利用者で電車通勤をされる方。アナウンスを控えながら乗車を手伝って欲しいことを提言するのも一つの対策です。緊急時に使えるグッズを購入するなども対策の一つと言えます。
参照URL:こちら
一人でもストーカー被害・痴漢被害を減らすために認定NPO法人ディーピーアイ日本会議は動いています。
しかし、私たち一人一人も対策のために行動をしたり、声を上げたりしていかないといけない時代になってきているな感じます。
良くも悪くも、昔に比べて一人一人の声が世間・社会に広がりやすくなりました。
そして一人が声をあげ、動き、それがまた共感者を呼び社会が動く。
小さな事からでも明らかにおかしい世の中の不条理と向き合いながら良い日本社会にしていきたいですね。